Andyの日記

不定期更新が自慢の日記でございます。

大統領選挙

2008-09-05 12:57:17 | よしなしごと
それにしても、アメリカの大統領選挙って、どうよ?共和党も民主党も候補者が決定して、
さぁこれからっていう時期だけれども、この選挙キャンペーン関係のニュースで聞こえて
くることといえば、「どっちが戦争上手か?」ということばかりだ。これってどうだろう。
日本では自民党総裁選挙に向けて、各候補者の目指す経済政策やら福祉政策やらがちょろ
ちょろと聞こえてくるけど、「誰が一番戦争上手か?」なんて話は出てこない。今の日本は
一昔前に比べるとずいぶんと殺伐として緊張した国になってしまったけれども、それでも
アメリカに比べればはるかにましな国だと、こういうときに思う。

しかし、こういう展開はアメリカのお家芸ともいえると思う。これって簡単に言うと、
テレビショッピングのようなものだ。「今まで使っていたこの商品もあの商品も、
す・べ・て、ダメなんです!でも、こちらの商品をお使いになれば、もう大丈夫!」
という、あれですな。視聴者をとことん不安にさせておいて、次に画期的な解決策を示す
ことで一気に安心させるという、いい言い方をすれば効果的な、悪い言い方をすれば
小賢しいやりかただ。

「あの候補はだめだ、その候補もあてにならない。でも、この人を選べば大丈夫!」
というやりかたで、視聴者を安心させようということなのだろう。しかし、今はもう
インディアンが夜中に攻め込んでくる時代ではない。彼らの精神構造というのは、
開拓者時代から何も変化していないのだろうか?アメリカにはいわゆる「武器商人」が
たくさんいるし、実際それはアメリカ経済の一端を担っているからそういうカテゴリー
からの収入を減らすわけにもいかないという台所事情もあるのだろうが、戦争のことを
選挙で口にするというのはやはり異常だ。だからアメリカは世界中から嫌われる。

彼らに言いたいのは、もう少し現実的になったほがいい、ということ。就任前に何を
言っていても、いざ大統領になってしまえば、目の前のことをこなすので手一杯に
なってしまうのは明らかだ。戦争のことばかりにかまけているわけにはいかなくなる。
だとすれば、戦争が上手かどうかということよりも、単純に優秀な人を選べばいい。
それだけのことだ。カルロス・ゴーンは自分で車なんか作ったことも設計したことも
ないだろう。営業だってやったことないはずだ。でも、ちゃんと日産を立て直した。
下手に実務経験者を選ぶと、どうしても目先のことや瑣末なことばかりが気になって
しまって、大胆な変革をもたらすことができず、風通しのいい組織ができなくなる
嫌いがある。だからそういう人はむしろ、ご意見番的な立場にしておいたほうがいい。

となると、もうどっちを選んだほうがいいかは明らかだと思うのだけど、簡単に
結果につながらないのが、あの国のおかしなところだ。いかにもエリートという
雰囲気を醸し出す若造など好かん!というレッドネックが山のようにいるんだろう。
加えて、黒人になんか支配されてたまるか、という腐ったプライドもあるのだろう。
話は違うが、不思議なことだ。彼の母親は白人だというのに、どうして「黒人の
父を持つ白人」という紹介のされかたをしないのだろう。彼を紹介するときは
「白人の母を持つ黒人」と言われる。日本人と白人のハーフだと、どうなのだろう。
「白人の母を持つイエロー」と言われるのか、「イエローの父を持つ白人」と
言われるのか。たぶん、後者だろう。どれくらいアジア的外見であるかにもよるが。
ヴァン・ヘイレン兄弟はオランダ人とインドネシア人のハーフだし、スティーブン・
タイラーはイタリア系白人とインディアンのハーフだけど、彼らは白人扱いだしね。

いや、ほんとに上に立たせるべき人というのは、個人的に好きにはなれなくても、
優秀な人であったほうがいい。人はいいけど仕事は出来ない、というのはよくない。