Andyの日記

不定期更新が自慢の日記でございます。

下関旅行・3

2005-05-31 14:59:34 | 観光・お出かけ
また明日、とか書いておきながら、仕事に忙殺されていて更新できません
でした。さてさて、翌日は奥様の従兄弟の結婚式でした。結婚式というものに
呼ばれるのは実はひさしぶりな私で、うれしかったです。この日のために
礼服を持っていったのですが、この礼服というのが私がデブりまくっていた
ときにあつらえた服だったので、見事にぶかぶかでした。今度、新しく
作り直さなくては・・・・・。

朝、奥様と宿泊していた海峡ビューしものせきの裏手にある、薬草ガーデン
なるところで散歩をしようということになり、朝6:30に起床しました。
朝早くに窓から眺める関門海峡の美しさは、格別です。朝焼けの中をゆっくりと
船が進む様子を見ていると、非常に満たされた気分になります。しかし、
いつまでものんびり景色を眺めているわけにもいきません。早くしないと、
朝ごはんの時間に間に合わなくなってしまいます。

薬草ガーデンのある方向を示す矢印にしたがって、宿舎の裏手を登って
いったのですが、登れど登れど、薬草ガーデンなるものは見えてきません。
しばらくすると、「山頂まで700m」という標識が見えてきました。
どうも、薬草ガーデンなるものは存在しないらしく、私と奥様は予定を
変更して、山登りを楽しむことにしました。こちらではおいしいものを
たくさん食べていたので、少し運動も必要かと思いまして。

山は非常に登りやすい里山で、小学校低学年向けと思われます。私たちは
普通の運動靴で登りましたが、何も問題なくすいすい登れたほどです。
山道にはところどころ野いちごが生えていて、初めて野イチゴを見た私は
かなり感動しました。子一時間ほどで山頂に到着したのですが、そこから
眺めた関門海峡の景色も、またすばらしいものでした。

朝ごはんの時間に遅れないように急いで山を降りて、なんとか予定どおりに
朝ごはんにありつけました。ここの朝ごはんは「おいしくない」と親戚
から聞かされていたのですが、さにあらず、かなりおいしかったです。
バイキング形式だったのですが、なかなかに新鮮な素材で作られたおかずは
どれもおいしく、特に「北海道牛乳」という名前の牛乳にいたっては、
ちょっとびっくりするくらいの美味でした。

さ、そろそろ肝心の結婚式の話に入らなくては・・・・・。

下関旅行・2

2005-05-25 15:58:56 | 観光・お出かけ
さて、韓国料理のお店でおなかをふくらませた後は、その日に宿泊する予定の
「海峡ビューしものせき」という国民宿舎に向かいました。えっちらおっちらと
割と長い上り坂を登っていくと、到着です。この日は広島の小学生が修学旅行で
利用することになっていたのでけっこう騒々しいのではないかと心配していた
のですが、修学旅行生が食堂・お風呂を利用する時間は貸切になるので、一般の
旅行者とはバッティングしないようセッティングされていて、騒々しさに困った
ということはありませんでした。

部屋に入ると、窓から見える景色の美しさに息をのみました。窓からは関門海峡が
何の障害物もなくすっきりと見渡すことができて、非常に美しかったのです。
関門海峡をゆっくりと通る船を見ていると、それだけで心のそこから癒されます。
ときどき聞こえてくる汽笛がまたなんともいえず、いい気分になります。ここは
不思議と潮臭さがないので、海の香りが苦手な人でも楽しめると思います。

一息ついて、奥様の親戚に到着した旨を伝える電話をすると、「今からいらっ
しゃい」ということになり、ご挨拶にうかがうことになりました。このとき、
私は少々緊張していました。私は埼玉から新潟に引っ越したときに、新潟の
親戚から「東京者」という理由で冷たくあしらわれたことがあり、ここでも
そんなことがあったらどうしよう、と気になったのでした。

しかし、それは杞憂に終わりました。昔から進取の精神に富んだ山口の皆様の
性格なのか、とってもよくしていただいて嬉しいといったらありませんでした。
そのうえ、そこでは叔父さんが作ったという自家製どぶろくまでご馳走になって
しまい、心からいい気分になって時の経つのも忘れていろいろな話をしておおいに
盛り上がりました。

しばらく話し込んだ後、そろそろお暇することになったのですが、私と奥様は
車で送ってあげようか、というありがたい申し出を遠慮して、バスで帰ることに
しました。というのは、下関の古式ゆかしい住宅街をゆっくりと見て歩いて
みたかったからです。下関の一部の地域では、条例によって家の周囲に土壁を
つくることで、景観の美しさを保つことが義務付けられているのですが、その
地域はまるで時代劇のセットのような美しさです。

このような地域は映画「チルソクの夏」でロケ地に使用されているので、
見たことがある人も多いかもしれません。時間が止まったかのような味わいの
ある歩道をのんびりと歩いているうちに、奥様は「老後はここに住むのも
いいかもしれないね」と話していました。実際、魚も野菜も安いので、確かに
暮らしやすいのではないでしょうか。

その後、バスに揺られて国民宿舎のそばに到着したのですが、目の前に
海峡トンネルの入り口があることに気がついて、入ってみることにしました。
これは、下関と門司を海底でつないでいる海底トンネルで、これも映画
「チルソクの夏」でロケに使われていました。距離としては700mほどの
トンネルなのですが、けっこうジョギングに使っている人たちが多いので
びっくりしました。

このトンネルを通っていると、けっこうその上を走っている自動車用の
トンネルの音がうるさくて、「上の道路が落っこちてきたりしないのかな?」
とちょっと怖くなります。実際、このトンネルには今でも毎日海の水が
染み出していて、その量は1日で4800トンほどもあるのだとか。
そんなに水が染み出していて崩れないのか、心配になります。

続きは、また明日。

下関旅行・1

2005-05-24 14:33:43 | 観光・お出かけ
先週の金曜日から、奥様のご母堂の実家の下関に行ってまいりました。
三重県より西の県は、本土では初体験となる私。どきどきわくわく
しながら出かけてきましたが、とってもすばらしい土地で感動いたし
ました。そのときの様子を、少しずつ書いてみようと思います。

まずは新幹線です。今の新幹線って、本当にカモノハシみたいな顔をして
いますね。あのほうが、空気抵抗が少なくて車体の姿勢が安定するのでしょう
けど、とってもこっけいな顔立ちに笑ってしまいます。その新幹線ですけど、
スピードが出ているせいか、けっこう揺れますね。

新幹線に揺られること4時間以上、到着した下関の第一印象は、とっても
空気がきれいだ、ということです。景色が遠くまですっきりと見渡せる
ので、空気のきれいさが実感できます。新幹線の車窓から見た瀬戸内海工業
地帯の景色が、どこも煙ったようにモヤがかかっていたので、余計に
下関の空気のきれいさがきわだちます。

到着したのはお昼の1時過ぎだったので、ショッピングモールでお昼を
食べることにしました。下関は韓国の釜山と姉妹都市ということもあり、
韓国料理のお店がとても多いです。ショッピング・モールの中にも
焼肉屋さんや韓国食材のお店がたくさんあり、その中で韓国家庭料理の
お店で昼食をとることにしました。

お店の中に入ると、冬ソナのポスターや韓国のお人形がたくさん飾られて
いて、いかにも韓国料理のお店、という感じです。壁にかけてあるホワイト
ボードに書かれているメニューから、私はウゴジックという料理を注文
し、奥様はユッケジャンを注文しました。ウゴジックというのは、少なくとも
関東の韓国料理のお店では見たことがないので、どんな料理なのだろう、と
いう期待があって、注文してみました。さらに、キムチとチヂミもお約束で
注文しました。

しばらく待つと、まずはお通しがいくつか来ました。白菜のキムチ、ごまの
葉のキムチ、さらに焼きさばです。白菜キムチですが、スーパーで売っている
キムチとは明らかに味が違います。味にもっと甘みがあり、しかもとても
ほのぼのとした落ち着いた味わいです。キムチというと、刺激的なイメージ
が強いですけど、実際のキムチがこれほど柔らかい味だったとは意外です。

そして、初めて食べるごまの葉のキムチですが、これはぜひ買って帰りたい
と思ったほどの味です。見た目はちょっと大きめのしその葉のようなのですが、
味はまったく異なります。桜餅の葉のような、独特の風味の葉で、なぜこれを
もっと全国に売りに出してくれないのか、と思ってしまうほどです。残念
ながら、これは買わずじまいで帰ってきてしまいました。

さて、しばらく待つと、来ましたウゴジックとユッケジャン。韓国料理に
独特の、ぐつぐつと沸騰した状態で持ってこられたウゴジックは、とても
おいしそうです。お店の人から、辛さは自分で調節してください、と
刻んだ青唐辛子の入ったお皿を渡されました。好みで山椒を入れても美味
ということなので、両方とも入れてみました。

味ですが、これがおいしい!ユッケジャンばかりでなくて、これも
韓国料理のお店の定番メニューにしてほしいです。味は小あじか何かの
魚と、野菜がたっぷりと入ったヘルシーなスープで、運ばれてきた時点
では、何も辛味がついていないので、辛い料理が苦手な人でも気軽に
食べられるのではないでしょうか。

続きは、また後ほど。

投げやりな連載打ち切り

2005-05-18 10:58:08 | よしなしごと
すみません、あまりのいい加減さに大爆笑してしまいました。詳しくは、
クリックして拡大して読んでください。ここまで、はしょりにはしょった
最終回って前代未聞なのではないでしょうか。出版するほうも出版する
ほうで、よくこんなのをOKにしたものです。これからは、連載打ち切り
による最終回で、いかに笑いを取るかが鍵、という時代になるかもしれ
ません。それにしても、大爆笑でした。

ラッキー!

2005-05-16 13:38:55 | お酒
ムートン・ロートシルト。ワイン好きであれば誰でも一度は飲んでみたいと
憧れるワインではないでしょうか。実際、私も5大シャトーのワインを
いつかは飲みたいと憧れておりましたが、なんと先日の土曜日、小田急に
行ったときにこのムートン・ロートシルトを味わう機会に恵まれました。
それも、無料でです!

今週末には、奥様の親戚の結婚式のために新幹線でお出かけすることになって
いるのですが、その手土産を購入しようと、小田急の地下街に出かけました。
そのとき奥様がワインセミナーの看板があることを見つけて、教えてくれ
ました。奥様曰く、ずっと館内放送でそのことを言っていたらしいのですが、
私はぜんぜん気がつかず、そのとき初めて気がつきました。

看板を見ていると店員さんが「ただいま、ちょうどお二人分だけ空席が
ございますので、よろしかったらどうぞ」と教えてくれました。看板には
参加料は無料と書いてあったので、じゃあ参加してみようかということになり、
店員さんに参加したいことを伝えると、店員さんはセミナーのコーディネート
をしているらしき人のところに行き、私たちのことを伝えていました。

ところが、しばらくすると「申し訳ありません、空席は一人分しかありません
でした。もしよろしければ、一人分は椅子を後ろにご用意させていただくことも
できますが」と申し訳なさそうに言っていたので、私は後ろの席でいいので
参加させてほしいというと、見事OKということになりました。生まれて
初めてのワインセミナー参加に、どきどきわくわくです。

午後3時にセミナーが始まったのですが、ちょうどそのとき、一人分空席が
できたため、ラッキーにも私はその空席に収まることができました。さて
席に着くと、そのセミナーで出されるワインについて記されている紙が
置いてあり、読んでみると次のようなワインでした:

Chardonnay Maipo Chile 2003
Cuvee Selectionee Cabernet Sauvignon 2001
Pauillac Baron Nathaniel 2000
Opus One 2001
Ch.Mouton Rothchild 2002

最後の2本は、目を疑いました。えっ、えっ!?とう感じです。どちらも
数万円はくだらない、大御所中の大物ワインです。それを、無料で飲ませて
いただけるって、どういうこと?もしかして、セミナー終了後に、どこかに
拉致監禁されて、無理やり高いワインを買わせられるのでは?と不安になった
くらいです。

セミナーが始まると、アントニー・グルメルさんという、バロン・フィリップ・
ド・ロートシルト社のかたが参加者の前に出てきて、これらのワインに
ついていろいろと説明をしてくれました。フランスのかたでしたが英語で
解説してくださったおかげで、通訳の人が訳す前に意味はすべてわかりました。

さて、出された各ワインですが、最初のチリ産のシャルドネは、とても
飲みやすいうえに値段も1500円くらいとお買い得なので、かなりお勧め
です。次のカベルネはヴァン・ド・ペイなのですが、「Cuvee Selectionee」、
つまり厳選されたカベルネのブレンドということで、値段の割には味わいが
ありました。ちなみに、この2本はしっかり購入してしまいましたが。

その次のポヤックは、徹頭徹尾辛いワインでした。ひたすら辛口のワインを
欲しい方にはお勧めです。奥様によれば「それほど辛くない」ということ
なので、辛口好みの人にはちょうどいいのかもしれません。上の「Cuvee
Selectionee」が時間とともに甘さを増していったのと比べると、時間が
経過しても味が変わらないのが特徴といえると思います。

さてさて、次の Opus One ですが、同じワインでここまで違うか、という
くらいのおいしさです。もう、第一アロマの時点で、他の惑星から来たワイン
ではないか、というレベルの香りです。深みがあり、コーヒーのような
カカオのような苦みばしった甘み、ブルーベリーのようなコクのある香り
などがブレンドされているのですが、決してその香りがばらばらになって
おらず、ピンと統一されているのです。

味わいはカリフォルニアワインらしく、明るく華やかです。ただ、普通の
カリフォルニアワインと比べると、重厚さが圧倒的に違います。講師の
アントニーさんの言葉によれば「アメリカでムートンロートシルトを作る」
という理想を実現するためのワインらしい出来です。飲んでいて、本当に
幸せになれました。

最後のムートン・ロートシルトですが、なんというか・・・・・。まるで
古城を思い起こさせる荘厳さを感じます。しかし、これはアントニーさんも
言っていましたが、まだ完全に「closed」味が閉じている状態なので、
このワインの本当の味を知るには、最低でもあと10年は待つ必要がある
かもしれません。そういう意味では、ムートンには不利な条件だったようです。

案の定、アントニーさんからの解説が終わった後の参加者からの質問では、
Opus One に関する質問ばかりが出ていました。実際、このワインも
26,500 のワインなので、おいしいのは当然なのですが、しかし内心
複雑なものがあったかもしれません。ただ少なくとも現時点では、Opus
One のほうがおいしく感じられたのは事実ですね。

それにしても、こんな得しちゃっていいんでしょうか?というくらいの
ラッキーな日でした。もし、いいバーとかで、この日に試飲したワインを
すべて注文したら、数万円は軽くとられていたのではないでしょうか。
それくらい、ラッキーの一言につきる体験でした。

干物作り

2005-05-13 18:58:58 | 料理
先日、我が家で鯵の干物を作りました。我が家で購読している朝日新聞の
中で、GWを利用して普段できないことをやってみては、というような
コーナーがあり、その中で鯵の干物作りが書いてあったのでした。こういう
ことをやるのが大好きな私としては、当然チャレンジいたしました。

まずは、干す環境づくりからです。本当であれば、干物作りに理想的な
ネットで囲まれた箱のようなものがあると、ハエなどから干物を防護する
ことができるのですが、我が家にはそのようなものがないので、洗濯物を
干すのに使う、丸いハンガーを使いました、このハンガーの周囲を
生ゴミ用三角コーナーに使うネットの袋で覆って、その中に鯵を吊り下げる
ことにしました。

さて鯵ですが、これは刺身用のものをスーパーで干物用におろしてもらい
ました。鯵はヨーカドーで買ったのですが、驚いたのは私が「干物用に
おろしてほしいんですが・・・」と店員さんにお願いしてみたところ、
二つ返事で引き受けてくれたことです。これってつまり、こういう注文を
する人が、他にもよくいるということですよね。だからこそ、二つ返事で
受けてくれたわけで、世の中には同じようなことをしている人ってたくさん
いるんだなぁ、と驚きました。

この鯵を、塩と水とを1:6の割合で作った塩水に30分弱ほど漬けて
おきます。漬かったら、それを取り出し、キッチンペーパーで余分な
塩水を吸い取って干します。これを上述のネット付きハンガーに入れて
干したのですが、私の作り方が完全ではなかったらしく、しばらくしてから
見に行ったときには、ちゃっかりハエさんが1匹、ネットの中にしのび
こんでいました。

さて、4時間ほど干して表面がある程度乾けばできあがりです。表面を
指で押したときに、指紋が残る程度乾けばオッケーです。その夜に
早速食べてみたのですが、感想としては「味が薄い」と思いました。
普段食べている干物に比べると、身の柔らかさは比較するのもはばから
れるほどの圧勝なのですが、ただ味が薄いのです。やはり、自家製だと
プロの味付けにはかなわないのでしょうか。

そう思っていたのですが、実は今朝「昔ながらの製法で作った鯵の干物」
というのを食べてみたところ、見事私作ったのと同じ味がしました(笑)。
やはり、正しい作り方だと味が薄くなるんだ、ということがわかって、
ちょっと嬉しかったです。今の時期は鯵にあまり脂が乗っていないので、
海水が冷たくなる時期にでも、もう一度チャレンジしてみようと思います。

女性専用車両

2005-05-10 14:28:51 | よしなしごと
とうとう導入されましたね、女性専用車両。日本人男性が、いかにお盛んで
あるかを証明する出来事でございます。しかし、どうなんでしょうね。
これってある意味、男性差別というか、男は狼なのっよ~♪ということを
決め付けているような印象をうけるのですが(実際そうだから女性専用車両が
導入されているんですけどね)。

もしも今後、この女性専用車両の数が増えて、全体の車両数の7:3くらいの
割合で女性専用車両が導入されたら、いやですね~。男子校・女子高のような
状態になってしまうんじゃないでしょうか。やっぱり、異性がいることで
エチケットやマナーを守るようになるはずで、男ばっかりだと殺伐とした
空間になるのではないでしょうか。そこらじゅうで喧嘩でバキドカとか。

女性専用車両でも、車内で化粧する人がそこらじゅうに溢れるんじゃないで
しょうか。相当くさい車両になることは確実ですね。男性がいないという
ことで、平気でスカートめくりあげてストッキングを直したり、夏の暑い
時期には胸元開けっぴろげにしてスカートをばふばふ扇いだりとか。若い
女性はともかく、おばさん連中とかは平気でやりそうです。

私は電車って普段使わないので、正直どうでもいいことではあるのですが、
「○○専用車両」というのを導入するなら、「携帯電話専用車両」とか
導入してほしいものです。それ以外の車両では妨害電波を飛ばして携帯が
つながらないようにするとか、そういう車両のほうがうれしいです。

少子高齢化問題

2005-05-09 16:13:47 | よしなしごと
あまり日本では危機感がないというか、どちらかというとニュースで報道
されても「ふ~ん」程度のリアクションしか得られないこの問題ですが、
考えてみればすご~く怖いことだと思います。あまり具体的な例が示され
ないので、実感が沸かないというのが実際のところではないでしょうか。
これ、もっと真剣に考えたほうがいいことだと思います。

普通、その国の現在の人口を維持するには、最低でも出生率が2人以上で
なければなりません。なぜか。たとえば、小さな島に2組の夫婦がいると
します。もしもこの2組の夫婦が一人しか子供を作らない場合:

父1母1 父2母2
 \/   \/   
 子1(♂)子2(♀)

このように、うまい具合に子1が男の子、子2が女の子であったとしても、
この子供たちも一人しか子供を作らなければ、

子1子2
 \/
 孫1

このように配偶者がいなくなってしまうために、島民は全滅してしまいます。

父1母1 父2母2
 \/   \/   
 子1(♂)子2(♂)

こんな場合は、目もあてられません。こういうこともありえるので、出生率は
少なくとも2人以上でないといけないということになります。統計的に
女性のほうが少ないのはどの国でも明らかなので、男の子がたくさん生まれる
ことを計算に入れて、できるだけ2人は作っておいたほうがいい、ということに
なります。

しかるに現在の日本の出生率はどうか。約1.29だそうで、東京ではすでに
一人を割ってしまっています。東京は人が多すぎるからいい、という考え方も
ありますが、しかしこのまま行くと東京だけ高齢者が異様に多くなってしまう
のではないでしょうか。そうすると、どういうことになるか。食糧問題は起き
なくなる、などとのんきなことは言っていられません。

高齢者が増えるということは、そのためのインフラを整備しなおさなければ
いけなくなります。お年寄りが生活しやすいような公共の設備や交通機関を
導入・設置し、さらにお年寄りのためのサービスの充足も図らなければなら
なくなります。もちろん、介護ヘルパーなどもかなり必要になるのは確実です。

言うまでもなく、これらは税金で対処しなければならなくなります。しかし、
東京に人がいなくなるということは、税金が徴収できません。でもインフラの
整備は火急を要します。ではどうするかといえば、増税するしかありません。
年金は減る、税金は増えるで、お年寄りにはかなり厳しい社会になるでしょう。

また、子供が減るということは、あらゆる職業の人が減るということです。
お年寄りにとって問題なのは、医者が減るということではないでしょうか。
病院は、いつ行ってもお年寄りだらけという状況になりかねません。しかも、
お年寄りは一度入院すると長くなることが多く、入院部屋がなかなか空かない
という状況も発生するでしょう。

さらに、このまま高齢化が進むと、とてもではありませんが「定年制」という
ものを撤廃せざるをえなくなってしまいます。いくら世の中が機械化されても、
やはり人手というものは必要であるため、65歳の定年制は完全撤廃するか
そうでなければ75歳くらいまで引き伸ばす必要が出てくるでしょう。
すると、高齢化に伴って人間の記憶力や反射神経は衰えてくるので、電車や
バスの事故が増えることが予測されます。発電所やガス製造所などの危険な
場所の管理でも、ミスが増えてくるはずです。

また実際、会社構成員のほとんどが40歳以上、という状況になると、かなり
人間関係が複雑になってくるはずです。これは今でもわかることですけど、
人間は年を取るごとに狡猾になっていきます。そういう海千山千のおじさん
たちが会社に大量に巣くっているとどうなるか。すご~く風通しの悪い会社に
なることは確実です。そういう会社がどんどん増えると、たとえばある食品
会社が、安全基準を満たしていない食料品を出荷していたことが社内調査で
発覚しても、それをもみ消す、などということが日常茶飯事になるでしょうね。

そうそう、少子化が進めば学校も大変ですね。生徒が減るから先生は楽になり
そうな気がしますけど、でも税金の多くがお年寄りに費やされるということは、
公立学校の統廃合がどんどん進んで、一人の先生が受け持つ生徒の数がやたら
増えて、高度な教育を施すことができない、という事態が発生するかもしれ
ません。結果として、工業立国日本の立場が危うくなるということにも
なりかねません。

ぱっと考えただけで、これだけの問題が次から次へと思い浮かびます。
子供が減るということは、大きな問題です。

登山

2005-05-02 18:05:18 | 観光・お出かけ
土曜日は、丹沢近くの大山にハイキングに行ってまいりました。が、しかし、
ハイキングという言葉から想像されるような朗らかなものではなく、ほとんど
修験者レベルの荒行でありました。なにせ道がきびしいのです、坂の傾斜が
冗談のようにきついうえに、道には足場というよりは切り出しただけのように
見える岩がごろごろあって、かなり歩くのが大変でした。

そういう場所なので、帰り道も楽ではありません。一歩足を踏み外したら、
そのまま一気に落っこちてしまうのが確実と思われるような急な下り坂を
一歩一歩丁寧に降りていかなければなりませんでした。そのために、かなり
足の筋肉を酷使することになりました。奥様はそのせいで、まるでロボットの
ような歩き方をしております。

今回の山登りで学んだもの、それは上り方です。あのような傾斜のきつい
山道を登るときは、ちょうどスケボーのコースでスケボーをやるような感じで
登ったほうがよい、ということです。具体的にいうと、スケボーのコースと
いうのは、ちょうど蒲鉾をひっくりかえしたような形状をしていますよね。
で、端のほうにいくほど登ることになり、結果として重力の働きで体は下に
移動していきます。

この重力を応用すると、山登りが楽になることに気がつきました。すなわち、
足場と足場の間にある、上り道の両端の土のところに足をのりあげると、
当然重力のために体は押し戻されます。この押し戻される力を利用し、体が
押し戻されているときに体重を前方向に倒していくと、まったく苦もなく
上の足場に進むことができるのです。これに気がついてからは、ほとんど体力を
消耗せずに登ることができました。この方法だと、割とジグザグに進みながら
登っていくようになると思います。

それにしても、気持ちがよかったです。新緑に覆われた山はフィトンチッド
たっぷりの清々しい香りに満ちていて、心も体もリフレッシュしました。
次回に山にいくときは、ビヨン・ボルグが頭につけていたようなヘアバンド
型のタオルと、着替えのTシャツを忘れないようにしたいところです。

備忘:包丁を研ぐときの手順:

1.刃のでこぼこをつぶす
2.8往復くらい研いだら、1~2cm移動させてまた8往復くらい研ぐ
3.この繰り返し