一連のヨナちゃんと、ブライアン・オーサーとの間の暴露合戦、なかなか
興味深い。この件の真相はどうなっているのか、彼らの発言の中から、キーとなる
発言の中で矛盾する点や不可解な点について突っ込んで考えてみれば、真相に
辿り着くことができるかもしれない。
[ブライアンの発言]
「今回のシーズングランプリシリーズ欠場、来年の世界選手権大会出場など、
キム・ヨナの決定がメディアを通じて出たが、私には一言の相談もなかった」
「またキム・ヨナが7月、韓国に滞在する間、私は代理事務所やヨナに
数回電子メールを送ったが、1回も返事をもらうことができなかった。
いつトロントに帰って来るのか聞いても返事がなく、これには当惑した」
「このすべての騒動はキム・ヨナの母親であるパク・ミヒ氏によるものだ。
キム・ヨナは何がどう回っているかも知っておらず、私も知らない」
(以下は中央日報の取材から抜粋)
--キム・ヨナ指導をやめるということが事実か。
「私がやめたのではない。彼女のお母さんがやめるように言ったのだ。」
--どういうことか。
「今から3週間くらい前の8月2日。クリケットクラブでキム・ヨナの母親、
通訳、キム・ヨナのマネジャー(チェ・ヘジン)、トレーシー・ウィルソンらと
ミーティングをした。その場でキム・ヨナの母親が
『あなたはこれ以上ヨナを教えないでほしい』と言った。トレーシー・ウィルソンも、
もうキム・ヨナを指導しない。その後3週間たって報道資料を通じて事実を
知らせることになった」
--理由を聞いたか。
「ヨナの母親がその理由を言うか。理由は言ってくれなかった」
--その後、どんな変化があったか。
「特別な変化はなかった。その後も毎日、アイスリンクでキム・ヨナに会った」
--浅田真央を指導するようになるといううわさがあるが。
「事実ではない」
--クァク・ミンジョンの指導はどうなるか?
「クァク・ミンジョンもこれ以上指導しない」
[ヨナちゃんの発言]
「お願いします。うそは止めてください、B。私は今、どうなっているか
正確に知っています。この決定は私がしたことです」
「4年間、表に映ったことのように私たちが本当に何の問題なく楽しく訓練
ばかりしていただろうか。数カ月間、あいまいな関係を維持し、わずか数日前、
完全に状況が終わったのにびっくりした。神様に誓うが私たちは
慎重だったし、相手に礼儀にかなわない行動はしなかった」
[その他]
「オーサーコーチとトレーシー・ウィルソンコーチが2日、カナダ・
トロントでキム・ヨナのマネージメント社であるオールザットスポーツ
のパク・ミヒ代表から契約解雇通知を受けた」(ブライアン・
オーサーのマネジャーであるデービッド・ベードン)
「キム・ヨナの訓練方法をめぐってオーサーコーチと母親のパクさんとの間に
異見があったという話を聞いた」(関係者)
「オーサーコーチとは5月から、他選手のコーチオファー説で関係がこじれていた」
「キム・ヨナ側が示した不快な関係とは、浅田真央のコーチ提案説とみられる。
真央側は、今年初めから絶えずコーチの提案を行っていた」(韓国の
複数のメディア)
「23日にオーサーコーチから、コーチを退く旨を伝えられた」
(ヨナちゃんのマネジメントを担当するAT SPORTS)
まず気になるのは、この部分だろう。
[ヨナちゃん]
「この決定は私がしたことです」
「わずか数日前、完全に状況が終わったのにびっくりした」
自分で決定したと言っておきながら、「びっくりした」とはどういうこと
だろう。ブライアンが解雇通告を受け入れたことに、びっくりしたとでも
言うのだろうか?そうではなかろう、ヨナちゃんとしては、ブライアンから
突然退任の知らせを受けて驚いた、というのが本音ではないだろうか。
つまり、この解雇はヨナちゃん自身での決定ではない可能性が高い。
また、他にも気になる箇所がある。
[ブライアン]
「私には一言の相談もなかった」
「1回も返事をもらうことができなかった」
[ヨナちゃん]
「相手に礼儀にかなわない行動はしなかった」
これらの発言を考えると、ヨナちゃんはブライアンによほどの恨みでも
あったのだろうか?しかしヨナちゃんは堂々と上のように言い切っている。
何の相談もせずメールにも返信しないのが、礼儀にかなう行動だと言えるの
だろうか?それとも、礼儀をつくす価値もないほど、ブライアンはヨナちゃんに
ひどくつらくあたったのだろうか?これも不可解な食い違いだ。
もしブライアンの発言がヨナちゃんの言うように嘘だとすると(どの部分
までを嘘と言っているのかは不明だが)、何が目的でこんな嘘をつくのか。
根も葉もないことを言いふらすことでヨナちゃん側を中傷して、彼が得を
することがあるとは考えづらい。狭いフィギュアの世界だ、スキャンダルが
自分の首を絞める怖さについては、彼はよく知っているはずだ。もしも
デタラメだったことがバレたら、もうこの世界では生きていけなくなるだろう。
それは、あまりにもリスクが高すぎる。となると、ブライアンが嘘をついて
いるとはちょっと考えずらい。気になる発言は、さらにもう1つある。
[ブライアン]
「キム・ヨナの母親が『あなたはこれ以上ヨナを教えないでほしい』と言った」
「特別な変化はなかった。その後も毎日、アイスリンクでキム・ヨナに会った」
当然の疑問として、なぜ解雇を決定したことを最初から自分でブライアンに
伝えようとしなかったのか。もう子供ではないのだから、いくらなんでも
それくらい自分の口から伝えられるだろう。また、仮に自分では怖くて
言えないということなら、この解雇通告がヨナちゃんの意思であるということを
母親経由でブライアンに伝えることもできるはずだが、母親からの話にそれを
匂わせるニュアンスがなかったことが、ブライアンの発言から読み取れる。
また、ヨナちゃんが母親伝えに解雇をお願いしたとするならば、とてもじゃ
ないけど気まずくてリンクで会うことなんてできないのではないだろうか。
平気でリンクに通うことができるなんて、よほど無神経なのか、または何も
知らなかったのかの、どちらかとしか考えられない。
以上これらの事実から読み取れることといえば:
1. ヨナちゃんとブライアンは以前から微妙な関係にあった
2. ヨナちゃんがそのことを母親に口にするようになった
3. 母親は、よかれと思って勝手に解雇を決定した
4. ブライアンの退任発表を聞いて、ヨナちゃんは驚いた
5. ヨナちゃんは真相を知ろうと母親とマネージャーに話しを聞く
6. ヨナちゃん、事実を知り愕然とする
7. 儒教思想の強い韓国なので、母親を弁護しようとヨナちゃんが嘘をついた
こんなところではないだろうか。真央ちゃんがどうのこうのという話は
事実関係が明らかではないうえに、真央ちゃんサイドからもブライアン
からも否定されており、しかも肝心のヨナちゃんすらそのことに一言も
触れていないので、それが原因ではないと思われる。大ちゃんのときは、
殿とかけもちするなんて信じられない、という旨の発言があったことを
考えても、そういうことは選手にとって大きなことなので、もしそれが
原因ならはっきりとそう言うだろう。きっと、ヨナちゃんはミキティー
みたいにあまり気にしないタイプの選手なのだと思う。
ただ、母親やマネージャーサイドは、その話を信じたとしても不思議はない。
そしてそれが解雇の決定につながった可能性も、なくはないだろう。というか、
もしかしたら割りと大きなファクターだったかもしれない。次のソチに
向けて、できればロシアの監督をつけることで高得点を狙いたいという
計算があっても不思議はないので、難癖つけて解雇するにはいい理由だと
考えても不思議はない。
いずれにせよ、今回の暴露合戦での食い違いは、ヨナちゃんが嘘をついて
いる可能性が高いと思う。がしかし、決して悪意があっての嘘ではないとも
思われる。板ばさみの状態で苦しんでいるのではないだろうか、ヨナちゃん。
興味深い。この件の真相はどうなっているのか、彼らの発言の中から、キーとなる
発言の中で矛盾する点や不可解な点について突っ込んで考えてみれば、真相に
辿り着くことができるかもしれない。
[ブライアンの発言]
「今回のシーズングランプリシリーズ欠場、来年の世界選手権大会出場など、
キム・ヨナの決定がメディアを通じて出たが、私には一言の相談もなかった」
「またキム・ヨナが7月、韓国に滞在する間、私は代理事務所やヨナに
数回電子メールを送ったが、1回も返事をもらうことができなかった。
いつトロントに帰って来るのか聞いても返事がなく、これには当惑した」
「このすべての騒動はキム・ヨナの母親であるパク・ミヒ氏によるものだ。
キム・ヨナは何がどう回っているかも知っておらず、私も知らない」
(以下は中央日報の取材から抜粋)
--キム・ヨナ指導をやめるということが事実か。
「私がやめたのではない。彼女のお母さんがやめるように言ったのだ。」
--どういうことか。
「今から3週間くらい前の8月2日。クリケットクラブでキム・ヨナの母親、
通訳、キム・ヨナのマネジャー(チェ・ヘジン)、トレーシー・ウィルソンらと
ミーティングをした。その場でキム・ヨナの母親が
『あなたはこれ以上ヨナを教えないでほしい』と言った。トレーシー・ウィルソンも、
もうキム・ヨナを指導しない。その後3週間たって報道資料を通じて事実を
知らせることになった」
--理由を聞いたか。
「ヨナの母親がその理由を言うか。理由は言ってくれなかった」
--その後、どんな変化があったか。
「特別な変化はなかった。その後も毎日、アイスリンクでキム・ヨナに会った」
--浅田真央を指導するようになるといううわさがあるが。
「事実ではない」
--クァク・ミンジョンの指導はどうなるか?
「クァク・ミンジョンもこれ以上指導しない」
[ヨナちゃんの発言]
「お願いします。うそは止めてください、B。私は今、どうなっているか
正確に知っています。この決定は私がしたことです」
「4年間、表に映ったことのように私たちが本当に何の問題なく楽しく訓練
ばかりしていただろうか。数カ月間、あいまいな関係を維持し、わずか数日前、
完全に状況が終わったのにびっくりした。神様に誓うが私たちは
慎重だったし、相手に礼儀にかなわない行動はしなかった」
[その他]
「オーサーコーチとトレーシー・ウィルソンコーチが2日、カナダ・
トロントでキム・ヨナのマネージメント社であるオールザットスポーツ
のパク・ミヒ代表から契約解雇通知を受けた」(ブライアン・
オーサーのマネジャーであるデービッド・ベードン)
「キム・ヨナの訓練方法をめぐってオーサーコーチと母親のパクさんとの間に
異見があったという話を聞いた」(関係者)
「オーサーコーチとは5月から、他選手のコーチオファー説で関係がこじれていた」
「キム・ヨナ側が示した不快な関係とは、浅田真央のコーチ提案説とみられる。
真央側は、今年初めから絶えずコーチの提案を行っていた」(韓国の
複数のメディア)
「23日にオーサーコーチから、コーチを退く旨を伝えられた」
(ヨナちゃんのマネジメントを担当するAT SPORTS)
まず気になるのは、この部分だろう。
[ヨナちゃん]
「この決定は私がしたことです」
「わずか数日前、完全に状況が終わったのにびっくりした」
自分で決定したと言っておきながら、「びっくりした」とはどういうこと
だろう。ブライアンが解雇通告を受け入れたことに、びっくりしたとでも
言うのだろうか?そうではなかろう、ヨナちゃんとしては、ブライアンから
突然退任の知らせを受けて驚いた、というのが本音ではないだろうか。
つまり、この解雇はヨナちゃん自身での決定ではない可能性が高い。
また、他にも気になる箇所がある。
[ブライアン]
「私には一言の相談もなかった」
「1回も返事をもらうことができなかった」
[ヨナちゃん]
「相手に礼儀にかなわない行動はしなかった」
これらの発言を考えると、ヨナちゃんはブライアンによほどの恨みでも
あったのだろうか?しかしヨナちゃんは堂々と上のように言い切っている。
何の相談もせずメールにも返信しないのが、礼儀にかなう行動だと言えるの
だろうか?それとも、礼儀をつくす価値もないほど、ブライアンはヨナちゃんに
ひどくつらくあたったのだろうか?これも不可解な食い違いだ。
もしブライアンの発言がヨナちゃんの言うように嘘だとすると(どの部分
までを嘘と言っているのかは不明だが)、何が目的でこんな嘘をつくのか。
根も葉もないことを言いふらすことでヨナちゃん側を中傷して、彼が得を
することがあるとは考えづらい。狭いフィギュアの世界だ、スキャンダルが
自分の首を絞める怖さについては、彼はよく知っているはずだ。もしも
デタラメだったことがバレたら、もうこの世界では生きていけなくなるだろう。
それは、あまりにもリスクが高すぎる。となると、ブライアンが嘘をついて
いるとはちょっと考えずらい。気になる発言は、さらにもう1つある。
[ブライアン]
「キム・ヨナの母親が『あなたはこれ以上ヨナを教えないでほしい』と言った」
「特別な変化はなかった。その後も毎日、アイスリンクでキム・ヨナに会った」
当然の疑問として、なぜ解雇を決定したことを最初から自分でブライアンに
伝えようとしなかったのか。もう子供ではないのだから、いくらなんでも
それくらい自分の口から伝えられるだろう。また、仮に自分では怖くて
言えないということなら、この解雇通告がヨナちゃんの意思であるということを
母親経由でブライアンに伝えることもできるはずだが、母親からの話にそれを
匂わせるニュアンスがなかったことが、ブライアンの発言から読み取れる。
また、ヨナちゃんが母親伝えに解雇をお願いしたとするならば、とてもじゃ
ないけど気まずくてリンクで会うことなんてできないのではないだろうか。
平気でリンクに通うことができるなんて、よほど無神経なのか、または何も
知らなかったのかの、どちらかとしか考えられない。
以上これらの事実から読み取れることといえば:
1. ヨナちゃんとブライアンは以前から微妙な関係にあった
2. ヨナちゃんがそのことを母親に口にするようになった
3. 母親は、よかれと思って勝手に解雇を決定した
4. ブライアンの退任発表を聞いて、ヨナちゃんは驚いた
5. ヨナちゃんは真相を知ろうと母親とマネージャーに話しを聞く
6. ヨナちゃん、事実を知り愕然とする
7. 儒教思想の強い韓国なので、母親を弁護しようとヨナちゃんが嘘をついた
こんなところではないだろうか。真央ちゃんがどうのこうのという話は
事実関係が明らかではないうえに、真央ちゃんサイドからもブライアン
からも否定されており、しかも肝心のヨナちゃんすらそのことに一言も
触れていないので、それが原因ではないと思われる。大ちゃんのときは、
殿とかけもちするなんて信じられない、という旨の発言があったことを
考えても、そういうことは選手にとって大きなことなので、もしそれが
原因ならはっきりとそう言うだろう。きっと、ヨナちゃんはミキティー
みたいにあまり気にしないタイプの選手なのだと思う。
ただ、母親やマネージャーサイドは、その話を信じたとしても不思議はない。
そしてそれが解雇の決定につながった可能性も、なくはないだろう。というか、
もしかしたら割りと大きなファクターだったかもしれない。次のソチに
向けて、できればロシアの監督をつけることで高得点を狙いたいという
計算があっても不思議はないので、難癖つけて解雇するにはいい理由だと
考えても不思議はない。
いずれにせよ、今回の暴露合戦での食い違いは、ヨナちゃんが嘘をついて
いる可能性が高いと思う。がしかし、決して悪意があっての嘘ではないとも
思われる。板ばさみの状態で苦しんでいるのではないだろうか、ヨナちゃん。