Andyの日記

不定期更新が自慢の日記でございます。

大相撲・八百長問題

2011-02-04 17:27:02 | スポーツ
これまでにも、このブログでは相撲に関することを何度か書いてきたけど、
ついに大相撲にとって最大の局面を迎えることになってしまった。相撲の
八百長というのはいわば「公然の秘密」だったわけだけど、ここにきて
明らかな物的証拠が見つかってしまったわけだから、もう誰も言い逃れ
することはできない。

現時点では八百長に明らかに関与していたと思われるのは数名だけど、
すぐに何十人も名前があがるだろう。本当にガチで相撲を取っていたのは、
実際には幕内・幕下を合わせても両手で数えられる程度しかいなかった、
という話も聞こえているくらいだから、星の貸し借りがあちこちで日常的に
行われていたのは間違いなさそうだ。

協会幹部は急遽、八百長に関するアンケートを力士だけでなく行司や
呼出も含めた全員に行ったけど、こんなの何の意味がある?これ、実名を
記入する必要があるっていうんだけど、そんなことさせたら小学生だって
「はい、やりました」なんて名乗り出るわけなかろう。いったいどこまで
おめでたい脳みそしてるんだ?ていうか、これ考えたの誰?有識者とか
言われている人たちが考えたのだとしたら、もう解散させるべきだろう。

確か野球賭博のときにも同じようなアンケートをしたけど、そのときは
正直に名乗り出れば不問に付す、っていう話だった。でも結局はどっちゃり
謹慎処分が出て、何人もの力士が大昇進して大騒ぎになったね。ああいう
経緯があるから、なおのこと誰も正直になんて名乗り出ないだろう。んで、
「ほかには誰もやってませんでした、ちゃんちゃん」で終わらせるのか?

力士の暴行死事件とか野球賭博事件のとき、協会幹部たちは「うみを
出し切る」という趣旨の発言をしていたと記憶しているけど、もし本当に
そう思っているのであれば、アンケートを取る相手が違うのではないか?
本当にアンケートを取るべき相手は、すでに引退した力士や親方だろう。
現役力士らだけを責めてどうなるというのか?

今回八百長が発覚した力士たちのメールを読む限り、こういう悪事に
初めて手を染めた緊張感のようなものは感じられない。つまりこれは、
彼らが長年の悪しき習慣に、「んじゃ、俺も」と軽い気分で流れで乗った
だけに違いない、ということを意味している。だからこそ、あんなに
おおっぴらに八百長のメールをやりとりしていたのだろう。たとえば
暴力団がドラッグのやり取りのメールをする場面を考えてみるといい。
暴力団がそんなメールをするなら、もっと文面にもメール自体の扱いにも、
十分に注意をはらうはずだ。そういう注意も工夫も、一連のメールからは
ほとんど感じられない。

だからこそ、協会は引退した力士や親方らを厳しく問い詰めなければ
いけない。誰がこういう悪しき習慣を作ったのかを突き止めなければ・・・、
ってそんなことする必要ないわな。協会幹部の中で、八百長を一度も
したことない人なんて一人もいないだろう。仮に一人くらいいたとしたって、
「○○は八百長をしている」くらいの噂なんて誰でも少なからず聞いて
いるはずだ。自分の胸に聞け、って感じだね。

ここに、今の相撲界の絶望的状況が如実に示されている。改革だの
信頼回復だのと口当たりのいいことを言っているけど、本当に全員が
そう思っているのなら、なぜ一人でも親方連中から勇気ある懺悔が
聞こえてこない?

「すみません、私らの世代が悪いんです!あの子達は悪くありません、
私らが八百長という悪しき習慣を必死で断ち切ろうとしなかったことに、
すべての責任があります。どうか、あの子達のことは許してやってください。
私らは廃業したってかまわない、でも未来ある力士たちにはどうか相撲を
取る環境を残してやってください!」というようなことを、誰か一人でも
言っただろうか?

言わないよね、「なんで俺だけそんなこと言わなきゃいけないんだよ?
みんなやってきたんだからさ、いいだろ?八百長でもやってなきゃ、体が
もたないんだよ、この仕事。お前ら部外者だから言いたい放題言ってる
けどさ、土俵にあがってみればわかるよ俺たちの気持ちが」程度のこと
しか考えていないのが関の山だろう。

協会幹部も含めて「バレなきゃいいや」のぬるま湯体質が蔓延している
彼らの頭の中に、『改革』なんて意識はぜ~んぜんないはずだ。
公益法人取り消しは時間の問題だろう。今年中に、なくなるかもね。
しかし、今回は非常にいい教訓を学ぶことができたと思う。それは、
『臭いものにフタをし続けると爆発する』。

Yuna vs Brian

2010-08-27 09:57:15 | スポーツ
一連のヨナちゃんと、ブライアン・オーサーとの間の暴露合戦、なかなか
興味深い。この件の真相はどうなっているのか、彼らの発言の中から、キーとなる
発言の中で矛盾する点や不可解な点について突っ込んで考えてみれば、真相に
辿り着くことができるかもしれない。

[ブライアンの発言]
「今回のシーズングランプリシリーズ欠場、来年の世界選手権大会出場など、
キム・ヨナの決定がメディアを通じて出たが、私には一言の相談もなかった」
「またキム・ヨナが7月、韓国に滞在する間、私は代理事務所やヨナに
数回電子メールを送ったが、1回も返事をもらうことができなかった。
いつトロントに帰って来るのか聞いても返事がなく、これには当惑した」
「このすべての騒動はキム・ヨナの母親であるパク・ミヒ氏によるものだ。
キム・ヨナは何がどう回っているかも知っておらず、私も知らない」
(以下は中央日報の取材から抜粋)
--キム・ヨナ指導をやめるということが事実か。
「私がやめたのではない。彼女のお母さんがやめるように言ったのだ。」
--どういうことか。
「今から3週間くらい前の8月2日。クリケットクラブでキム・ヨナの母親、
通訳、キム・ヨナのマネジャー(チェ・ヘジン)、トレーシー・ウィルソンらと
ミーティングをした。その場でキム・ヨナの母親が
『あなたはこれ以上ヨナを教えないでほしい』と言った。トレーシー・ウィルソンも、
もうキム・ヨナを指導しない。その後3週間たって報道資料を通じて事実を
知らせることになった」
--理由を聞いたか。
「ヨナの母親がその理由を言うか。理由は言ってくれなかった」
--その後、どんな変化があったか。
「特別な変化はなかった。その後も毎日、アイスリンクでキム・ヨナに会った」
--浅田真央を指導するようになるといううわさがあるが。
「事実ではない」
--クァク・ミンジョンの指導はどうなるか?
「クァク・ミンジョンもこれ以上指導しない」

[ヨナちゃんの発言]
「お願いします。うそは止めてください、B。私は今、どうなっているか
正確に知っています。この決定は私がしたことです」
「4年間、表に映ったことのように私たちが本当に何の問題なく楽しく訓練
ばかりしていただろうか。数カ月間、あいまいな関係を維持し、わずか数日前、
完全に状況が終わったのにびっくりした。神様に誓うが私たちは
慎重だったし、相手に礼儀にかなわない行動はしなかった」

[その他]
「オーサーコーチとトレーシー・ウィルソンコーチが2日、カナダ・
トロントでキム・ヨナのマネージメント社であるオールザットスポーツ
のパク・ミヒ代表から契約解雇通知を受けた」(ブライアン・
オーサーのマネジャーであるデービッド・ベードン)
「キム・ヨナの訓練方法をめぐってオーサーコーチと母親のパクさんとの間に
異見があったという話を聞いた」(関係者)
「オーサーコーチとは5月から、他選手のコーチオファー説で関係がこじれていた」
「キム・ヨナ側が示した不快な関係とは、浅田真央のコーチ提案説とみられる。
真央側は、今年初めから絶えずコーチの提案を行っていた」(韓国の
複数のメディア)
「23日にオーサーコーチから、コーチを退く旨を伝えられた」
(ヨナちゃんのマネジメントを担当するAT SPORTS)



まず気になるのは、この部分だろう。

[ヨナちゃん]
「この決定は私がしたことです」
「わずか数日前、完全に状況が終わったのにびっくりした」


自分で決定したと言っておきながら、「びっくりした」とはどういうこと
だろう。ブライアンが解雇通告を受け入れたことに、びっくりしたとでも
言うのだろうか?そうではなかろう、ヨナちゃんとしては、ブライアンから
突然退任の知らせを受けて驚いた、というのが本音ではないだろうか。
つまり、この解雇はヨナちゃん自身での決定ではない可能性が高い。
また、他にも気になる箇所がある。

[ブライアン]
「私には一言の相談もなかった」
「1回も返事をもらうことができなかった」

[ヨナちゃん]
「相手に礼儀にかなわない行動はしなかった」


これらの発言を考えると、ヨナちゃんはブライアンによほどの恨みでも
あったのだろうか?しかしヨナちゃんは堂々と上のように言い切っている。
何の相談もせずメールにも返信しないのが、礼儀にかなう行動だと言えるの
だろうか?それとも、礼儀をつくす価値もないほど、ブライアンはヨナちゃんに
ひどくつらくあたったのだろうか?これも不可解な食い違いだ。

もしブライアンの発言がヨナちゃんの言うように嘘だとすると(どの部分
までを嘘と言っているのかは不明だが)、何が目的でこんな嘘をつくのか。
根も葉もないことを言いふらすことでヨナちゃん側を中傷して、彼が得を
することがあるとは考えづらい。狭いフィギュアの世界だ、スキャンダルが
自分の首を絞める怖さについては、彼はよく知っているはずだ。もしも
デタラメだったことがバレたら、もうこの世界では生きていけなくなるだろう。
それは、あまりにもリスクが高すぎる。となると、ブライアンが嘘をついて
いるとはちょっと考えずらい。気になる発言は、さらにもう1つある。

[ブライアン]
「キム・ヨナの母親が『あなたはこれ以上ヨナを教えないでほしい』と言った」
「特別な変化はなかった。その後も毎日、アイスリンクでキム・ヨナに会った」

当然の疑問として、なぜ解雇を決定したことを最初から自分でブライアンに
伝えようとしなかったのか。もう子供ではないのだから、いくらなんでも
それくらい自分の口から伝えられるだろう。また、仮に自分では怖くて
言えないということなら、この解雇通告がヨナちゃんの意思であるということを
母親経由でブライアンに伝えることもできるはずだが、母親からの話にそれを
匂わせるニュアンスがなかったことが、ブライアンの発言から読み取れる。

また、ヨナちゃんが母親伝えに解雇をお願いしたとするならば、とてもじゃ
ないけど気まずくてリンクで会うことなんてできないのではないだろうか。
平気でリンクに通うことができるなんて、よほど無神経なのか、または何も
知らなかったのかの、どちらかとしか考えられない。
以上これらの事実から読み取れることといえば:

1. ヨナちゃんとブライアンは以前から微妙な関係にあった
2. ヨナちゃんがそのことを母親に口にするようになった
3. 母親は、よかれと思って勝手に解雇を決定した
4. ブライアンの退任発表を聞いて、ヨナちゃんは驚いた
5. ヨナちゃんは真相を知ろうと母親とマネージャーに話しを聞く
6. ヨナちゃん、事実を知り愕然とする
7. 儒教思想の強い韓国なので、母親を弁護しようとヨナちゃんが嘘をついた

こんなところではないだろうか。真央ちゃんがどうのこうのという話は
事実関係が明らかではないうえに、真央ちゃんサイドからもブライアン
からも否定されており、しかも肝心のヨナちゃんすらそのことに一言も
触れていないので、それが原因ではないと思われる。大ちゃんのときは、
殿とかけもちするなんて信じられない、という旨の発言があったことを
考えても、そういうことは選手にとって大きなことなので、もしそれが
原因ならはっきりとそう言うだろう。きっと、ヨナちゃんはミキティー
みたいにあまり気にしないタイプの選手なのだと思う。

ただ、母親やマネージャーサイドは、その話を信じたとしても不思議はない。
そしてそれが解雇の決定につながった可能性も、なくはないだろう。というか、
もしかしたら割りと大きなファクターだったかもしれない。次のソチに
向けて、できればロシアの監督をつけることで高得点を狙いたいという
計算があっても不思議はないので、難癖つけて解雇するにはいい理由だと
考えても不思議はない。

いずれにせよ、今回の暴露合戦での食い違いは、ヨナちゃんが嘘をついて
いる可能性が高いと思う。がしかし、決して悪意があっての嘘ではないとも
思われる。板ばさみの状態で苦しんでいるのではないだろうか、ヨナちゃん。

ヨナちゃんの今後

2009-11-16 16:37:23 | スポーツ
今シーズン、真央ちゃんの調子がいまいちあがらない。伝家の宝刀のトリプル
アクセルがフランス大会でもロシア大会でもうまく決まらなかったために
点数が伸びず、GPファイナルへの出場は事実上無理な流れになってきた。
まだオリンピックまでには時間があるので、きっと真央ちゃんのことだから
立て直してくると思うが、最近1つ気になることがある。真央ちゃんの
ライバルであるヨナちゃんのことだ。

最近の彼女は、飛ぶ鳥を落とす勢いどころか、ジェット戦闘機でも余裕で
落とすのではないかと思うほどの破壊力を見せている。フランス大会でも
アメリカ大会でも、男子選手ですら簡単には出せないような異常なほどの
高得点をたたき出している。あの点数については、いろいろと噂されている
こともあるが確かな証拠は何もないので、それについて触れるのはやめて
おく。それより、彼女の今後のことのほうが気になる。

まず仕上がり具合だ。正直、彼女の調子はこれからしばらく下降線を辿る
ことになるとおもう。ピークを迎えたのが早すぎる気がするのだ。前回の
フランス大会ではミスこそあったものの、体の動きはこれまでに見たヨナ
ちゃんの演技では卓抜の出来だったと思う。荒川しーちゃんも大会後の
コメントで、「これ以上伸びしろがあるのか」と疑問を呈していたほどの
出来だった。どんな選手であっても、コンディションは必ず上下する。
いつも万全の状態で試合に臨むことが出来る選手というのはいない以上、
彼女もこれから調子を落とすことになるはずだ。それをバンクーバーに向けて
もう一度調子を急にあげてピークに持っていくことが果たしてできるのか。

次に気になるのはあの勝ち方だ。実力どおりの採点であるにしろないにしろ、
彼女は最近バカ勝ちしすぎている。競り合いの展開を制するという試合を
ほとんど経験していないのは、あまりいいことではないだろう。地方大会で
いくらすごい点数で勝っても、GPファイナルやオリンピックでは実力が
拮抗した相手と戦うことになるわけだから、点差が開かない相手と戦う本番で
平常心を保つことが難しくなるかもしれない。

そして、何より気になるのは彼女にかかるプレッシャーだ。もし、GP
ファイナルでもあのバカ勝ちをしてしまったら、もう韓国中が彼女に
とてつもないプレッシャーをかけてくることになるだろう。いくら彼女が
強いスケート選手だと言っても、彼女に対する現時点での注目度は、実際に
オリンピックが開催されてからのそれと比べたら可愛いもののはず。
これからは、スケートになんてまるで興味のない人まで彼女に注目する
ことになるのだから、彼女のために動く人やお金の量も桁違いになる。
まして、僅差で勝ってきた選手ではないだけに、彼女にかかる期待は当然
「絶対優勝しかありえない」というものになるはずだ。そのプレッシャーが
どれだけのものになるのか。

いや、それどころではない。彼女のコーチのブライアン・オーサーはカナダ人で
開催国はカナダだ。ヨナちゃんだけでなく、ブライアン・オーサーにかかる
プレッシャーも並大抵のことではなくなる。選手はキム・ヨナ、これまで
とんでもない勝ち方ばかりしてきた選手だ。これで本番でメダルなしなんて
結果になったら、コーチだけでなくカナダの面目も丸つぶれだ。コーチの
そういうプレッシャーは、そのまま選手に投げかけられる。「負けても失う
ものはない」という状況で思い切って滑るのと、「優勝以外許されない」
という雰囲気で滑るのとでは、まるで違うものになるはずだ。

こんな状態で、果たしてヨナちゃんは実力どおりの演技ができるのだろうか。
難しいだろう、おそらく。最近の彼女は、試合中にミスをしてもそれを
ひきずらないだけの精神的な図太さを身につけてきているが、これまでは
周囲のプレッシャーがそれほどでもなかったから(ライバル不在に等しい
試合もあったし)、なんとかやってこれたのだと思う。本番でスピンが抜けたり
転んでばかりいたら、いくら闇の後ろ盾があったとしても点数のつけようが
なくなってしまう。杞憂に終わればいいんだが。

プロレスの意義

2009-06-16 16:38:03 | スポーツ
猪木vsアリ戦や馬場vsブッチャー戦もリアルタイムで見ていた私にとって、
先日の三沢さんの事故は少なからずショックだった。プロレスが危険を伴う
興行であることはわかっているが、三沢さんのようなベテランレスラーが
あのような最期を遂げるというのはやはり少し納得がいかないというか、
もっとプロレスを続けてほしかったと思う。そして、これでまたプロレスの
火が1つ消えたな、という思いがある。

プロレスはUWFが出てきた頃から、次第に勢いを失っていったと思う。
それまでの全日とも新日とも異なる、明らかな格闘技スタイルのプロレスは、
最初は見ていてかなりショックだった。それだけに急速にファンを増やして
いたし、UWFを見ると既存のプロレスが非常にわざとらしく感じたもの
であった。今では、あれも「プロレス」であることは知っているが。

そしてもう少し時代が進むと、今度はアメリカでアルティメット大会が開催
され、いわゆる総合格闘技というノールールのジャンルが生まれた。
あのホイス・グレイシーが柔術の動きに根ざした技や動きであらゆる格闘技を
超越した強さを見せ付けるようになると、他のジャンルの格闘家たちもこの
ノールールに対応した動きを研究し始めた。こうしてノールールでの戦いが
熟成されてくると、格闘家が真剣勝負をするとどういう闘いかたをするのか
ということが白日のものとに晒され、結果としてもうプロレスを真剣勝負の
格闘技の1形態として楽しむことは誰にとっても無理になった。

しかし、だからといってプロレスの価値が下がるということはないはずだ。
プロレスとは「プロレス」というルールのもとに戦う格闘技で、そこに気が
付いてくれるファンがもっと多くなれば、プロレスの人気は決して落ちる
はずのものではない。すなわち、相手の技をしっかりと受けることも、
観客にアピールするパフォーマンスをすることも、制限時間をいっぱいに
使って試合をすることも、ときには反則をしてブーイングを受けることも、
これすべて「プロレスのルール」なのだ。ノールールの総合格闘技ですら、
実際には多少のルールはある。それと同じで、プロレスにはプロレスの
ルールがあるのだ。

でも、もう日本でのプロレス人気は風前の灯だとしか言いようがない。もう、
これまでのようなプロレスでは危険すぎるし、だいいち、もう新しいファンが
旧来のプロレスの面白さに気がつけないだろう。「あんなのどうせインチキ
なんでしょ」程度にしか認識できないだろうし。だから、これからはもう
アメリカのプロレスやルチャ・リブレのような、完全なショーとして進化
していかざるを得ないのかもしれない。

今までの日本のプロレスは、強いけどアピール性のない外国人レスラーの
主戦場と化していたようなところがあるが、もし日本のプロレスもショー的
要素が増えたら、もはやアピール性のないレスラーは総合格闘技への転身を
考えざるをえなくなるのではないか。まぁ、それはそれでいいのかもしれない。
ノールールの試合で、ハンセンのようなラリアットをぶちかましたらどう
なるのか。ジャーマンスープレックスやドラゴンスクリューのような技を
かけたらどうなるのか、それはそれで非常に見てみたい。以前、ダン・スバーンが
アルティメット大会でスープレックスをかけたことがあったけど、なかなか
面白かったし。ノールールの大会で、4の字固めで決まるような試合という
のも、ぜひ見てみたいものだ。

インライン、最近

2009-05-28 16:41:21 | スポーツ
最近はロングストロークで滑るようにしている。今までは割りとしゃかしゃか
せわしなく滑るようにしていたのだが、どうもロングストロークで滑った
ほうがいいように思えてきたのだ。というのは、やっぱりこのほうが疲労度が
少ないから。単純に蹴りだす回数が少なくなるということと、もう1つは
片方の足で蹴っている間、もう片方の足を休めることができる。これは
やってみると、効果の大きさが実感できる。

それと、見た目もあるかな~。ショートストロークでしゃかしゃか滑って
いると、どうしてもせわしないしあまり美しくないと思う。たいして速度が
出ていなくてもいいから、優雅にロングストロークで滑ったほうが見た目的に
なんとなくいいのではないかなという気がする。実際には、それほど人から
見られているわけでもないから、気にすることもないのだが。

そうそう、最近はたま~にだけど、私以外の人が滑っているのを見かける。
私と違って、レース用の大きめのウィルがついている靴で滑っているので、
きっとトレーニングをしているのだと思う。あるときいつものコースにある
ベンチに座って休んでいたら、地元の人と思われるおじさんが話しかけてきた。

「どこまで行くんだい?」
「あ、もうすぐそこまでです」
「江ノ島までは行かないの?」
「!?行きませんよ、そんな遠くまで」
「あ、そう。いやね・・・」

聞くところによると、そのおじさんが話した別の人は、4時間くらいかけて
江ノ島まで滑って行くのだそうだ。だから、私もそれくらい滑る人だと思った
らしい。しかし4時間かけて江ノ島までって・・・・・、すごいというか
なんというか、熱中症にお気をつけください、って感じだ。

ただまぁ、実際にはインラインスケートで滑っているひとなんて、まず滅多に
見かけない。マイナースポーツだからねぇ、どうしても。それほどお金が
かかるスポーツじゃないのだけど、やはり入り口が狭いスポーツだし、できる
場所もかなり限られるから、愛好者が増えないんだろうな。ま、それくらいの
ほうがいいけどね、混雑しなくて。

話は違うが、そろそろヒールブレーキに頼らない止まり方くらいは習得せんと
いかんな。別にかっこつけるつもりはないし、実際にはヒールブレーキすら
それほど使うことはないのだが、はやりこれくらいはできるようになりたい
というのがありまして・・・。Tストップくらいは、できるようになりたい。
あと、軽めのランジターンで減速というのも、今度から少し意識して練習
するようにしよう。あと、足を交差させるクロスオーバーターンかな。
これくらいは、やっぱ最低でもできるようになりたい。

続・ナンバ走り

2008-04-04 17:47:06 | スポーツ
以前にこのブログでも書いたナンバ走りだが、ようやくコツのようなものが
つかめてきたような気がする。まだまだよくわからない部分はあるが、
「きっと、こんな感じだったんじゃないかな」というようなレベルまでは
近づくことができた気がするので、軽くまとめてみようと思う。

まず手の動き。これは前回書いたこととそれほど変わらない。基本的に、
スキーのストックを地面に突きながら山坂道を登るのと同じような感覚、
といえばわかりやすいかもしれない。そのような歩き方をする場合、自然と
右足と右手、左足と左手が同時に前に出るはずで、この歩き方が体を前に
押し出すのに理想的でパワーロスが少ないことが感じられると思う。

次に足の動き。前回は意図的に転ぶような走り方をする、というふうに
書いたが、それも基本的には変わらない。ただ、その走り方をすると、
人間は反射的に転ばないように踏ん張ろうとするため、足の裏をばし!っと
地面に叩きつけるような走りかたになってしまう。これは足の裏にかかる
負担が大きいうえに、腿板に伝わる衝撃もかなりのものになってしまう。

そこでいろいろと考えてやってみたのだが、前足を着地させるときは、
できるだけ足を前に投げ出すようにして、かかとから着地させるようにすると、
足の裏にも腿板にも負担がかからないことがわかった。この動きをしながら、
意図的に前に転ぶような走りかたをすると、エネルギーロスの少ない
走り方ができるようだ。

そして転ぶような走り方をするためには前方向への体重移動を効果的に行う
必要があるため、上半身はけっこうな前傾姿勢を取らざるをえなくなる。
背筋を伸ばして普通の走りかたをしていると、重心がどんどん後ろに下がって
しまうので転ぶような走り方にならない。ナンバ走りの極意は転ぶ力を
前進する力に応用することだと思うから、このような姿勢で走らざるを
えないのではないのかな。

実際に走っているときの感覚を音で表現するなら、「タッタッタ」ではなく、
「ぴょこん、ぴょこん、ぴょこん」という感じに近いと思う。まず転びそうに
なることで、重心を前に強引に移動させる。この際、重心は当然腰よりも前に
あるようにする。そうすると、蹴りだした足の反対の足が自然と前に出てくる。
その足はすぐに真下に下ろさずに、ぐーっと前に出してかかとから着地する。
この時点で、ちょうど前足と後ろ足の中間のあたりに重心があるはずだ。この
状態から前進するためには、ぐっと前傾姿勢を取ることで転ぶきっかけを作り、
ストックをついて山坂道を登るように手の動きと足の動きを使って、前足を
後ろに運ぶ。この繰り返しをすることで、エネルギーロスの少ないナンバ走りが
できる。体重移動の反復作業なので、上に書いたような感覚を覚えるのだ。
またいつか、もっといい走り方が思い浮かんだときにでも追記しようと思う。

帰りてぇ障害

2007-08-28 16:05:58 | スポーツ
朝青龍が帰国療養することがほぼ決まったようだ。それにしても・・・・・、
これだけの証拠があるにもかかわらず、すんなりと帰国させてしまうのだから、
日本相撲協会の権威とはこの程度なのか、とがっかりしてしまう。

1.
謹慎中の横綱朝青龍(26=高砂)が、北の湖理事長の「帰国待った」にショックを受け、
親しい知人に電話で泣き言をもらしていたことが25日、分かった。関係者によると、
朝青龍は24日午後に知人に電話して「早く帰りたい。もう、我慢の限界。何とかしてほしい。
いつになったら帰れるんだ」と話したという。

当初、モンゴル帰国は25日の予定だった。だが、北の湖理事長が24日に「帰るにしても
モンゴルの受け入れ態勢を整える方が先」と話し、帰国容認も理事会決議が必要との方針を
示した。これに朝青龍は大きな精神的なダメージを受けたようだ。22日から3日間連続で
診察した協会医務委員会推薦の高木洲一郎医師は、朝青龍の症状を「解離性障害」と診断し
「一切の自発的な行動をしようとしない」と話していたが、横綱は診断後に自発的に電話を
かけていた。

2.
 横綱・朝青龍(26)が22日夜、第5の医師である高木洲一郎医師(61)の
治療を受けるため、突如都内の自宅を外出した。朝青龍が姿を見せたのは23日ぶり。
ひげが濃くなった以外は、これまで診察した医師が話していたような憔悴した
様子はまったくなく、ふっくらした顔つきとふてぶてしさは相変わらずだった。
映像を見た複数の専門医も「解離性障害は間違いではないか」と指摘するなど、
仮病疑惑がいよいよ現実味を帯びてきた。

朝青龍が自宅マンションを出たのは、午後8時前。
NHKの映像を確認した精神科医の日向野春総氏は、開口一番
「『解離性障害(昏迷)』の診断は間違っている」と断言した。

「(解離性障害は)一般的に目はうつろで足下を見る。
誘導する人がいなければ、ドアから車までの短い距離でも、頭をぶつけたり
けつまずいたりするはず。横綱は、顔を上げて堂々としていた。立派な横綱の顔」
とバッサリ切った。

これまで満足に食事がとれなかったとされてきた点についても、
「テレビでは顔のツヤまではわからないが、げっそりしているわけではない、
目がくぼんでもいないし、しっかり食べているだろう」とあきれる。

「日ごろからファンに見栄えするように演技をしている。
プライドがあって主義主張もある、あの顔で出てきた。
打算的で、解離していないように見える。診断した医師は、状況だけで判断し、
実際は横綱とは話していないんじゃないか」と疑問符をつけた。

3.
モンゴルでサッカーをした件で騒がれたためうつ病に陥ったと思ったら、
今度は所得税の申告漏れが発覚してしまった朝青龍。まさに踏んだり
蹴ったりで散々な目に遭っているからさらに食欲の減退が加速しそうと
思いきや、ある飲食店の常連客は鼻で笑う。

「彼が食欲不振? そんな訳ないでしょう。だってサッカーの件で騒がれて
帰国した日にも店に来て元気そうにしていたし、部屋にこもっている時だって
店から出前を取っていたんだから(笑)」。

ちなみに朝青龍が帰国時に来た飲食店は麻布付近にある1回の食事で数万円も
する超高級店で、有名人や政治家からの人気も高いそうだ。果たして食欲不振な
人間がそんな店から出前を頼むのか? 少ない食欲を少しでも高めるため?

「あれは仮病じゃないの。だって、出前の量だってかなりのボリューム
だって言うし、彼は板前ごと自分の部屋に出前させようとしたらしいからね。
うつで元気のない人間がそんなことするとは思わないよ」(前同)。


また、今回の帰国自体、なんだかすっきりしない。予定では9月いっぱいのみの
帰国ということだが、解離性障害という病は1か月程度で治ってしまうものなのか。
来年の初場所の土俵では、朝青龍の入場時に座布団が雨あられと飛ぶだろうな。

白鵬二度目の優勝

2007-03-28 14:00:42 | スポーツ
白鵬、優勝おめでとう!彼の実力を考えると、遅すぎるくらいの二度目の優勝だ。
日本の相撲界やマスコミは、横綱や大関がこのような変化、はたき、けたぐり
などの技を使うと、やれ「品格にかける」だの何だのというが、そんなにとやかく
言うんだったら、最初から禁じ手にすればいい。少なくとも、立会いの瞬間では
使っちゃだめ、とかいうふうにすればいい。私はそんなことよりむしろ、横綱や
大関に張り手を見舞う、最近の若い力士についてはなぜ非難しないのか、と思う。
あっちのほうが、番付うんぬん以前に、人として無礼じゃないかと思うのだが。
自分より地位の高い人の顔を叩くなど、ボクシングなどの格闘技を除けば
やるべきではないのでは?ていうか、できないでしょ、普通。あっちのほうが
「なに考えてんだ」という非難の声があがって当然じゃないのだろうか。

横綱・大関が番付の下の力士に胸を貸すような正々堂々とした相撲というのは、
今となっては古きよき時代の「出来事」だったと認識を改めたほうがいい。
今の相撲は、大鵬・柏戸や輪島・北ノ湖の時代とは違う、国際化社会なのだから。
それに言いたくないが、昔は今よりはるかに八百長が多かったのだと思う。
だからこそ、横綱・大関が姑息な手を使わずに相手をしたんじゃないのか。
逆に言うと、立会いの変化やけたぐりまで使う朝青龍の相撲を見ていると、いかに
今の相撲が八百長なしの真剣勝負の連続なのか、ということがわかる。

白鵬や朝青龍がこのような技を使うと、やっぱり外国人はだめだ、とかいう声が
聞こえてくるが、もともと相撲が日本の若者にとって魅力的な存在であり続けて
いれば、わざわざ外国にスカウトになんか行かなくてもよかったはず。野球や柔道、
その他のスポーツに流れていく、高い素質を持った若者がこぞって相撲界に入って
くる買い手市場であれば、外国に有望な若者を探しに行くようなことまでする
必要はなかったのだ。彼らはそういう意味で、日本のさびれた相撲界の犠牲者と
言っても過言ではないと思う。

その犠牲者であるはずの彼らは、言葉も習慣も違う国につれてこられて、やれ
言葉遣いがなってないだの、態度がどうのと文句を言われ、取り口にまで難癖
つけられて、いい気分などしないはずだ。彼らを見ていると可哀相になってくる。
相撲取りの稼ぎなんてたかが知れているんだから、金欲しさだけで頑張っている
わけでもないだろう。彼らなりに相撲を理解し、尊重し、楽しんでいるのだから、
もう少し優しい目で見てあげられないのか。実際横綱だって、年収にしたら
せいぜい2千万円くらいだぞ。あそこが痛いだの、ここが痒いだの言って休んで
ばかりいる野球選手が年に何億ももらっているようなのとはぜんぜん違う。
文字通り体を張って戦っている相撲取りの年収は、驚くほど少ない。

いや、そういう事情を鑑みなくても、朝青龍や白鵬の変化が非難される理由は
ないと思う。スポーツは勝ってなんぼ、いくら正々堂々としていても、成績が
よくなければ評価にはつながらない。冒頭にも書いたが、禁じ手を使ったわけ
でもない選手を責めていい理由などない。もっと言えば、横綱・大関が常に
不利な条件で戦わなければならない理由などもない。せっかく努力して番付を
あげたのに、あがったらあがったで今度は負けやすい条件で地位を維持しなければ
いけないなんて、不条理きわまりない。「それが相撲の世界だ」などというのは、
ロマンチシズムに酔った素人だ。強いから番付が上なんだ、くやしかったら
俺に勝ってみろ、くらいの気持ちのないやつが上にあがれる世界じゃない。
そういう世界の人間に、あの手は使うな、この手は遠慮しろ、などと言ったって
無意味。勝つことだけに飢えている人間だけで形成されているのが相撲の世界。
実際、親方衆もそれがわかっているから、あえて禁じ手にはしていないの
だろう。

世界フィギュア

2007-03-27 17:15:17 | スポーツ
最近、ぜ~んぜん日記を書いていなかった・・・、反省。
忙しかったりバタバタしてたりして、つい書きそびれてしまった。やはり mixiで
書いていると、こっちに書くことってなかなかなくなってしまう。

最近面白かったことといえば、やはり世界フィギュアでのミキティーの金メダル
でしょう。ミキティー、よく頑張ったね、おめでとう。手前味噌だけど、
今回はミキティーが優勝するんじゃないかな、と思っていた。直前練習の映像を
見ていると、ミキティーが一番安定していたし、表情に固さが見られなかったから
「これはいけそうかな」と直感したのだが、そのとおりになった。

SP前の6分間練習でも表情が変化せず、淡々としていた。今までのミキティー
であれば、やけに緊張していたり、気合が入りまくっていたりということが多かった
のだが、今回はそんなことがまったくなかった。まるでいつもの練習に向かうかの
ような落ち着き払った表情をしていたので、これは問題ないな、と。しかし、本番でも
あれだけの平常心を持てるようになるまでには、どれほどの苦痛や挫折を経験したの
だろう。何事にも動じない精神力というのは、そう簡単に養えるものではない。
金メダリストといえども、実は本当の喜びは小さく、日々いばらの道の連続なのだ。
だからこそ心身ともに強くなれるし、だからこそ結果に結びつく。それを思うと、
本当に「おめでとう」と言ってあげたい。

対するマオちゃん、SPで会場入りしたときから変でしたね。いつもポワンとした
表情のマオちゃんが、珍しく会場入りしたときから眉間にしわを寄せてました。
何かにイラついているかのような感じで、「これはまずいかな」と思ったのは
私だけではないでしょう。そのとおりに、SPではコンビネーションジャンプを
失敗。フリーでは挽回したものの、銀に終わった。あれが、スポーツなのだと思う。
すべてのスポーツは、メンタル面での充実が、ときには肉体面での充実よりも
大切なのだ、ということを如実に示した残酷な例と言えると思う。靴が合わずに
痛み止めを打ちながらも金メダルを取ったミキティー、アメリカでの強化トレーニングを
終えてコンディション万全で現地入りしたはずのマオちゃん。でも勝ったのはミキティー。

でもこの二人は、キムちゃん・キミちゃんと4人で、これからも女子フィギュアで
数々の名勝負を繰り広げるのだろう。そのキムちゃんことキム・ヨナ、あいかわらず
腰の調子がいまいちのようだ。あれは一生のおつきあいのようなので、このまま
現役続行中はだましだましやっていくことになるのだろう。爆弾をかかえた状態での
演技をしなければいけないというのは可哀相だけど、しかたない。せめてあの荒川
静香さんのようなイナバウアーや、ビールマンスピンをやめたほうがいいのでは
ないのか。でもそうすると高得点が狙えないし、微妙なところだ。

キミちゃんこと、キミー・マイズナー。今回はまだ本調子ではなかったようで、
SP、フリーともいまいちだった。しかも、マオちゃん、ミキティー、キムちゃんと
比較すると、演技の内容がやや地味に見える。この3人は、もう完全に次世代の
演技をしているので、キミちゃんも来シーズンはかなり高度な内容の演技をする
ようにしないと、高得点を狙えなくなってしまいそうだ。

さて男子、大ちゃん、おめでとう!演技が終わって緊張から開放されたときに
見せたあの涙、感動しましたよ。うまくても安定しなかった、ガラスの大ちゃんは
もういなかったね。NHK杯くらいから、勝負強い、腹の据わったところを見せる
ようになっていたけど、今回は世界フィギュアという大舞台。緊張度も桁違い
だったと思うけど、よく乗り越えることができたと思う。もう、あとはどんどん
場数を踏み、演技に磨きをかけて、本当に金メダルを取ってほしい。4回転を
いつでも完全に決められるようになったら、夢ではないはずだ。

金メダルのジュベくんも、おめでとう。オリンピックのときはあまりいい結果に
つながらなくて、きっと腐っていたんじゃないかと思うけど、でも今回の金メダルで
溜飲を下げたのではないだろうか。しかし、今回はランビくんの不調に助けられた
とも言えるので、気の抜けないシーズンが続きそうだ。ランビくんはモチベーションが
あがらない状態で、よく銅メダルを取れたと思う。あれは相撲でいうところの、
「稽古の貯金」というやつだろう。これまでのハードなトレーニングやレッスンの
おかげで取れた銅メダルなのだと思う。ところで、あのフリーで見せた演技、すごく
かっこいいのだけど、あれは今回だけなんだろうか。できれば、来シーズンも使って
ほしい。ランビくんの雰囲気に合っているので、磨きをかけてほしい。

今回の大会でびっくりしたのは、カロリーナ・コストナーとトマシュ・ベルネル。
コストナーはこれまで何度か見たけど、どのときも割りと安定感がなくて
今回も期待していなかったのだが、SPは「え!?」というくらいよかった。
あれでフリーでも体力と精神力が続くようになれば、鬼に金棒ではないのか。
もともと手足が長くて見栄えがする体型なので、精進しだいでは大化けするかも。

あとベルネル、この人については名前も記憶になかったくらいでインパクトが
大きかった。4回転以外の演技構成要素もそれなりによかったので、彼は先が
かなり楽しみだ。エキシビションでのピンクパンサーの踊りでは、ああいう
表現力もあることを示したので、割と幅のある選手であることもわかった。
今後どれだけ伸びるのだろう、まだ伸びしろがあるように見えたので、次に見る
ときにどれくらい成長しているか楽しみだ。

残念なのは、中国の申雪・趙宏博組と、ブルガリアのデンコワ・スタビスキー組が
引退してしまうこと。あの2組はもう、芸術のレベルにまで達してしまっている
ので、あの二人がいなくなるというのは、フィギュア界にとって大きな損失だ。
まだデュブレイユ・ローゾン組がいるのでアイスダンスはいいのだが、ペアは
しばらく寂しい時期が続きそうだと思う。

2007 年 1 月現在のインラインスケート

2007-01-18 16:14:53 | スポーツ

さてさて、ひさしぶりのインラインスケート状況。最近、ようやくちゃんと
手を振って滑ることができるようになった。今までは気が向いたときに
軽くふらふらと振るくらいだったが、今では意識的に継続的に手を振ることが
できるようになった。それも、シュパーっていう手の振り方もそれなりに
できるようになって、なかなかいい感じかもしれない。

しかし、この滑りかたというのは、実に背筋を酷使する。連続して滑ることが
できるのは、せいぜい数百メートルくらいではないか。向かい風のときなどは
もっと短くなる。スピードスケートの選手というのは化け物だということが
よくわかった。太ももの太さもさることながら、彼らの背筋の発達の仕方は
やはり尋常ではない。

しかし、体に対する負担が大きいだけあって、スピードは実によく出る。
ちゃんと測っていないからわからないが、全力で滑れば20kmくらいは出るのでは
ないだろうか。私のウィル(車輪のこと)は76mmなので、フィットネス用と
しても、それほど大きいほうではない。80mmに交換したら、それだけ直進性が
増すので、もう少しスピードは出るだろう。スピードスケート用にデザインされた
ものを履けば、さらにスピードは出るはず。

しかし、もうこれ以上スピードを出そうとは思わない。やはり、危ないからだ。
自転車だって、その辺の道を20kmくらいのスピードで走っていたら危ない
のに、スケートだととっさに停止することができないから、もっと危険だ。
若い頃の私なら、勢いでスピードスケート用のを購入していたかもしれないが、
もう今は自分の体力・運動神経がどの程度なのかわかっているから、今のスピードで
十分満足できる、というかすべきだ。

実際、スピードが出れば出るほど、すご~~~く怖いのだ。のんびり動いている
ときにはどうということはないが、スピードが出れば出るほど、ちょっとした
手や足の動きの乱れのせいで、ひっくりかえりそうになる。一瞬のウィルの
動きの乱れが転倒を引き起こす。全力で走っている自転車から突然投げ出された
状態を想像してみるといい、考えたくもないことだ。でも、実は一度それに
近い状態で転んだことがある。えらい衝撃だった。うまく受身を取れたから
ちょっとした擦り傷ですんだけど、もう一度味わいたいとは思わない。

そうそう、ウィルといえば、購入してから約1年、初めてウィルを交換した。
あれは硬質ゴムのようなものでできているので、使い込めば当然磨り減る。
去年の暮れあたりから磨耗が進んでいるのには気が付いていたが、神保町あたり
まで買いに行くのが面倒だと思っていたので、だましだまし使い続けていたのだ。
ところが、近所のサティに入っているスポーツ用品のテナントに売っているのを
見つけたので、これ幸いと購入してしまった。

しかし、なかなか交換できなかった。あれは種明かしすれば「な~んだ」という
くらいにあっけなく交換できるのだが、それについてのマニュアルとかもないので
最初はかなりストレスがたまった。実際のところ、あれは割り箸1本あれば
交換できる。それもへたくそに割って、後端の太さが太くなってしまったほうの
割り箸さえあればいいのだ。専用工具なんて一切必要ない。あれを細いほうから
ウィルに突っ込み、太いほうが入りきらないくらいまで入ったら、太いほうを
地面につけて、ウィルを上からグイっと押すだけ。これだけで、あっけなく外れる。

まだ、新しいウィルは試していないので、週末にでも試してみようと思う。
今度のは柔らかめのやつなので、グリップがいいはず。しかし、インライン
スケートというのはお金のかからないスポーツだ。今回購入したウィルは、
両足セットでわずか \1200 程度。高いのを求めていればきりがないけど、安い
やつでいいというのであればこの程度。ベアリングだって、工業用の安いので
いいのなら、両足セットでやはり \1000 程度。この先も、余裕で続けていけそう。