Andyの日記

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愛国心って? - 3

2018-02-28 15:08:33 | よしなしごと

愛国主義には2種類ある、と言ってすぐに「あぁ、nationalisim と patriotism でしょ」と
思いつく人はそれなりに教養のある人です。ほとんどの人は愛国主義=右翼思想と考えると
思う、でも実際のところ愛国主義には nationalisim と patriotism の2種類があり、それぞれ
まったく違う考え方をするものなのだ。相変わらずネットの世界ではネトウヨの人たちが
彼らのいうパヨクを愛国心の無い売国奴のように言っているけど、そんな人たちのために
nationalisim と patriotism がどう違うのかを説明しているページがあるのでお知らせ
しようと思う。原文はこちら:
http://www.differencebetween.net/language/difference-between-nationalism-and-patriotism/


Nationalism も Patriotism も、どちらも母国に対する国民の関心を示している。
この2つは混同されがちで、どちらも同じ意味だと考えられることが多いが、
その違いは非常に大きい。

Nationalism は文化的背景(言語や伝統など)を基準とした国の画一性を重んじ、多様性を
認めない。それに対して Patriotism は国を愛する心に自然と付随するものであり、多様な
価値観を重んじる。

Nationalism と Patriotism について論じる場合、ジョージ・オーウェルの有名な言葉が
必ず引き合いに出される。すなわち Nationalism とは「平和にとっての最大の脅威だ」という
考えである。ジョージ・オーウェルによれば、Nationalism 的思想とは自国が他国よりも
あらゆる点で優れているという考え方で、Patriotism 的思想とは国民ひとりひとりを
価値あるもの(訳者注:『世界にひとつだけの花』が好例)と考える。これらのことから、
Patriotism とは本質的に現実を受け入れ、Nationalism はやや現実逃避的傾向もある。

Patriotism とは愛情に基づいた考え方であり、Nationalism は競争心や恨みつらみに根ざしている。
つまり Natinalism は本質的に好戦的であり、Patriotism は基本的に平和主義である。

大多数の Nationalism は自国が他のどの国より秀でていると考えるのに対して、Patriotism は自国を
優れた国のひとつとは考えるが改善の余地は多々あると考える。Patriotism は他国との友好的な
関係を結ぶことは可能だと見る傾向があるが、Nationalism はそのような考え方をすることはない。

Patriotism では世界中の人々は平等であると捉えられているが、Nationalism では自国の社会に
適応して在住する者のみが平等と見なされるべきであると考える。

Patriotism は自らに対する批判を許容し、そこから新しい物を学び取ろうとするのに対して、
Nationalism はなにひとつ批判を許容することができず、自らに対する侮辱と受けとめる。

Nationalism は自国の長所ばかりを見るようになり、短所については盲目になるだけでなく、
他国の良い点を馬鹿にすることすらある。これに対して Patriotism は自国への忠誠心
(訳者注:いわゆる「日本すげー」)よりも、自他に対する責任に重きを置く者に内在する
ものである。

Nationalism では過去の過ちを正当化する傾向があるのに対して、Patriotism は過去の過ちも
それに対する償いも、どちらも受け入れることができる。

まとめ:

Patriotism: 自国に対して現実的な視点から愛情を表す

Nationalism: 孤立主義に走り自国の利益と優位性を確立することに奮闘し、自国の社会に
積極に溶け込み自国の政策に異議を唱えないことで、自国に対する愛情や関心を示す