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20世紀を代表するアメリカでの100大ニュース

当時の日記より「20世紀を代表するアメリカでの100大ニュース」の紹介。

1999年の暮れに、アメリカのメディア博物館「Newseum」が「20世紀におこった100大ニュース」というアンケート結果を発表した。
その第一位がなんと「ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下」なのである。
その理由は「これによって日本が降伏し、第二次世界大戦が終結した」となっている。
主だったニュースは、
1位 米国はヒロシマ、ナガサキに原爆を投下、日本が降伏し、第2次世界大戦が終結。1945
2位 米宇宙飛行士、N.アームストロングが月面着陸 1969
3位 日本パールハーバーを奇襲。米国は第2次世界大戦に参戦。1941
4位 ライト兄弟が最初の動力飛行機で飛行。1903
5位 女性、参政権を獲得。1920
6位 ジョン・F・ケネディー大統領、ダラスで暗殺される。1963

アメリカ人が選んだ100大ニュースに日本がらみが1位と3位に入っているなどと安易に考えてはいけない。少なくともアメリカ人の知識人、ジャーナリストは「われわれは人類史上最も残虐な兵器を使って、大量殺戮をやってしまった」といような自虐的な思いで、ヒロシマを選んだのではない。自虐史観ではなく、「ヒロシマ」にアポロ11号より大きな意義を感じ、あるいは誇らしい思いをもってこれを選んだはずである。

まず20世紀の1901年世界地図を見てみよう。
世界史を思い出せば、このとき全世界は白人国家によってほとんど分割され、植民地化されていたのがわかる。アジアでは、植民地化されていないのは、中国(清)、日本、朝鮮半島ぐらいであった。その後、日露戦争勝利という黄色人種による快挙がおこる。
第2次大戦初期においては、日本はホンコン、マレー半島、シンガポール、インドネシア等を占領した。一時的にせよ、白人が大事な財産としてきた植民地からたたき出され、なおかつ、白人こそ最優秀だという彼らの勝手な思い込み、プライドまで粉々にされたのである。それも見劣りのする足曲がりの臭いサル(日本人)に降伏してである。

1945年8月、広島と長崎に原爆は投下され、日本にアメリカは勝った。それも原爆という白人の英知の結晶をもって打ち勝ったのである。アメリカは他の白人国家の協力をえることなく、再び白人キリスト教国家による世界支配の道を歩みだせるようになったのである。それを象徴するものは何か。アポロ11号ではない。白人が最も優秀で強いという伝説を復活させたのは原爆なのだ。それゆえ全米のジャーナリスト、知識人は、20世紀最大の事件として広島を選んだのである。広島原爆資料館の感想ノートに、あるアメリカ人はつぎのように殴り書きしたという。
「You deserved it (ざまあみろ、自業自得だ)」。

原発の元をたどれば、
それは第二次世界大戦で使用された原爆、これを「原子力の平和利用」と言う名のもとに。米英ソによる核独占を維持しつつ、その後の核開発競争に対処するためには、むしろある程度の技術は公開し、原子力発電を民生用に解放することでメーカーと電力会社に担わせるのが得策という判断に米国は切り替えた。それとともに、原子力発電プラントとその燃料用濃縮ウランを外国にも売りつけることで米国核産業にとってのグローバルな市場開拓という狙いもあった。このことが結果的には核のバラマキとなったと言っても過言ではないでしょう。残念なことです。
近年になって、儲からない原発産業と判断し、米国は原発産業WHを06年に東芝に、GEエナジーを07年に日立に売却し方向転換している。
米国は原発産業の後継として天然ガス(シェールガス)開発、建設コストが原発より安く(1/5以下)、原発のように使用済み核燃料の後処理もないと今の所はいいことずくめとか。

日本国内にすでに蓄積されたプルトニウムの量は、
核兵器1250発に相当する10トンにもおよぶとされている。また原発一基を一年間稼動させたとして発生する核分裂生成物(死の灰)は、広島原爆の千倍にも達するという。死の灰を含む核廃棄物は今や膨大な量となり、しかもすさまじい勢いで増え続け、その処理方法はいまだに確立されていない。核廃棄物の中でも大量で猛毒性のプルトニウム239は放射能の半減期が約2万4千年で、無害になるのに50万年の時間を要する。
原発は止めるしか道がない。
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