今日は職場を休んで、結婚指輪などを見に行く予定です。同棲していないのと、相手の休みが不定期なので調整をしにくいという実情があります。2人の時間が合わなければ会えないのですよね。不便なことに・・・・。
私が韓国式エステを初めて経験したのは1996年でした。今回久しぶりに本場韓国・ソウルでエステ台に上って、この恥ずかしさは産婦人科での内診に匹敵することに気がつきました。が、気持ちがいいのでやっぱり行きます。
OECDの調査によれば、日本人の子宮頸(けい)がん検診受診率は25%しかありません。米国の83・5%をはじめ欧米諸国の70%以上と比べ圧倒的に低いのは、日本人の羞恥心によるものと推測します。子宮頸がんは早期発見できれば、ほぼ完治しますが、残念ながら年間3500人が亡くなっています。
日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会は、ひな祭りを中心に3月1日から8日の国際女性デーまでを『女性の健康週間』として、産婦人科を女性の生涯主治医にと提唱しています。この期間に各地で啓発活動が行われており、私も2006年から名古屋で毎年市民公開講座を開催してきました。
エステは見ず知らずのアジュンマ(おばさま)がいいですが、産婦人科は信頼できる主治医を見つけてください。大学は研究、教育、高度先進医療を役割としているため、診療所の先生が適任です。日本では月経や生殖の教育が不足しています。主治医はきっと必要な知識をアドバイスしてくれます。
われわれはプロなので、お気遣いは要りません。恥ずかしいけどスッキリ。羞恥心を克服して子宮頸がん検診を受けましょう。
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がんとの闘い振り返った原千晶「私の人生を大きく変えた」
スポニチアネックス 3月6日(火)17時3分配信
タレントの原千晶(37)が6日、都内で「がん検診50 フォーラム2012」に出席し、自身が2度経験した子宮がんの闘病生活について語った。
原が初めて子宮頸がんと診断されたのは、05年、30歳の時だった。生理の変化に気づき通院したのが発見のきっかけだったという。主治医は、がんの進行速度などの判断から子宮全摘出を勧めたが「女性にとって大切な臓器を取るのはためらわれた」と子宮を残す円錐形切除を受けた。2年は定期診断を受けていたが、次第に足が遠のくようになったという。
再びがんが見つかったのは09年。子宮頸がんと子宮体がんの併発に加えリンパ節へ転移もしていた。子宮全摘出の後に、抗がん剤による化学療法を行い、脱毛や胃腸障害など重い副作用に苦しんだ。
原は1度目のがん治療の後に定期診断へ行かなかった後悔を口にする。「どうしてあの時、自分の体と向き合って、がんという病気に知識を持って立ち向かわなかったのだろう。命をつないでいくためにも絶対になくてはならない臓器だと(子宮を)失ってみて痛感した。私の人生を大きく変えた」。
同席した東京大学医学部付属病院の中川恵一准教授は、30代、40代と若い世代のがんが増加傾向にあることを指摘し、「なったとしても楽に治療できる方がいい」と定期的な検診による早期発見の重要性を訴えた。
同フォーラム主催の「がん検診企業アクション」は、厚生労働省の委託事業。職場などでのがん検診の受診率向上を目指し、賛同する企業や団体のサポートを行っている。
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子宮頸がんに関して教科書的な話になりますが、世界全体では女性で2番目に多い癌です。日本でも乳癌に次いで2番目に多いものです。ただ、20~30歳代の若年者に限っては、がんの中で最も高い発症率となっています。
論文からの引用ですが、早期浸潤癌の5年生存率は92%、遠隔転移を認めた場合の5年生存率は13%とされています。
子宮頸がんの原因としてHPVが有名で、最近は予防のためのワクチン接種も始まりました。スクリーニングには従来のスメア法(細胞診)やHPVのチェックなどがあります。
ここで検診に関してです。観察研究では子宮頸がん発生率の低下(60~90%)と子宮頸がんによる死亡率の低下(20~60%)と示されているスクリーニングが非常に有効な腫瘍の一つです。アメリカ癌学会・アメリカ産婦人科学会の基準では性的にアクティブになってから3年後、または21歳から開始とされています。日本でも20歳以上の女性に2年に一度の検診を推奨しています。
若年者に多い腫瘍であり、スクリーニングの有効性がはっきり示されているものなので、検診をきちんと受けるのが重要ですよね。