観自在

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有元利夫展 天空の音楽

2015-01-18 22:04:19 | 絵画
 高崎市美術館で開催中の「有元利夫展 天空の音楽」を見てきました。有元ファンの私は、わざわざ高崎まで出かけました。高崎市美術館はJR高崎駅下車徒歩3分といった至近距離にあり、交通の便はグッドです。建物は現代的で野心的な建築です。こじんまりとしていますが、そこが親近感をもてる感じで、小品をじっくりと見るには落ち着いていてよいと思います。
 今回は、有元の作品の中でも小さい作品が多く、そういう意味では、とてもよい雰囲気で鑑賞できました。
 12月から始まっていますが、奥様の容子氏によるギャラリートークが実施されてことをインターネットで知り、残念でした。それを知ったのは、すでにイベントの後だったのです。それでも、めげずに今日行って来ましたが、とても満足できる内容だったと思います。奥様の撮影した、在りし日の有元の姿が展示されていて、アトリエの姿を初めて知りました。こんなところで、こんな感じで作品を作っていたのだなと、納得できました。
 今回は「天空の音楽」と銘打っただけのことはあり、音楽にまつわる作品が展示されていました。改めて並べられると、有元と音楽の関係がよくわかって面白く見ることができました。静謐な画面から聴こえてくる音楽は、耳ではなく、目から感じられるという、実に不思議なもので、我々の五感(五官)とはどういうものなのかと、問題提起されたように思いました。そう思うと、有元の絵は哲学的です。
 前回、有元の展覧会を見たのは、東京都庭園美術館だったと思います(宇都宮美術館とどちらが先だったでしょうか)。今回は、小さな絵が多かったですが、粒ぞろいだったと感じます。2月15日まで開催しています。オススメします。


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