新刊を読むことはほとんどない私ですが、発売されたばかりの『それでも前へ進む』(伊集院静 講談社)を読みました。
これはJRが出していて、新幹線に乗ると座席のポケットに入っている「トランヴェール」という雑誌に、氏が連載していたエッセイをまとめたものです。第一部の「車窓にうつる記憶」がそれで、今回は、特に第二部として、東日本大震災に寄せた「それでも前へ進む」を加えて出版されたようです。
旅がテーマになっていることは間違いありませんが、季節の移ろい、花、幼少の頃の思い出など、氏のエッセイに共通する世界が描かれていて好感が持てます。氏は、これまでのエッセイの中では「夏目雅子」の名前はずっと出さずにこられたように思いますが、この本では前妻の名前として記されていたので驚きました。ちなみに、「家人」が「篠ひろこ」さんであることも編集者注として出ていました。伊集院氏の中で、気持ちの整理がつけられたのだろうと思いました。
読んでいて、これほど心が落ち着き、人と人との出会いが人生のすべてなのだと教えられる本はありません。「元旦の空」と題したエッセイもありますので、お正月気分の抜けないうちに、1年の計を考えるためにも、ぜひ読んでいただきたいと思います。
今年は、私もまた石巻へ行ってお金を落としてきたいと思っています。
これはJRが出していて、新幹線に乗ると座席のポケットに入っている「トランヴェール」という雑誌に、氏が連載していたエッセイをまとめたものです。第一部の「車窓にうつる記憶」がそれで、今回は、特に第二部として、東日本大震災に寄せた「それでも前へ進む」を加えて出版されたようです。
旅がテーマになっていることは間違いありませんが、季節の移ろい、花、幼少の頃の思い出など、氏のエッセイに共通する世界が描かれていて好感が持てます。氏は、これまでのエッセイの中では「夏目雅子」の名前はずっと出さずにこられたように思いますが、この本では前妻の名前として記されていたので驚きました。ちなみに、「家人」が「篠ひろこ」さんであることも編集者注として出ていました。伊集院氏の中で、気持ちの整理がつけられたのだろうと思いました。
読んでいて、これほど心が落ち着き、人と人との出会いが人生のすべてなのだと教えられる本はありません。「元旦の空」と題したエッセイもありますので、お正月気分の抜けないうちに、1年の計を考えるためにも、ぜひ読んでいただきたいと思います。
今年は、私もまた石巻へ行ってお金を落としてきたいと思っています。