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観自在

身辺雑感を気ままに書き込んでいます。日記ではなく、随筆風にと心がけています。気になったら是非メールください!

MA-6900の真価再発見

2010-02-15 20:32:41 | オーディオ・音楽
 以前にもマッキントッシュのプリメインアンプMA-6900のことは書きました。私自身、オーディオファンだとは思っていますが、実際に音がどの程度わかるかと言われると苦しいものがあります。このアンプについては、マッキントッシュの伝統的な音に学生の頃から触れていたこと、国産の機械と比べて、音の特徴が顕著にあることなどを選択基準として購入しました。音の特徴とは、厚みとライブ感といっておきましょう。当時は、ラックスやアキュフェーズ、デノンなど、選択肢になるアンプはありましたが、相互に聞き比べもせずにマッキントッシュを選択していました。
 さて、この週末は、家でゆっくりとできました。そこで、しばらくぶりでステレオにかじりつく生活をしました。一番の試みとしては、土曜日から日曜日にかけてアンプの電源を落とさず、通電したままにしておいたことです。正直なところ、どれだけの変化があるのか、鈍い自分の耳で聞き分けられるとは思っていませんでした。だいたい、それほどの変化があるとも思っていませんでした。
 ところが、です。日曜日の朝にクラシックのCDをかけると、瞬間で変化がわかりました。音の奥行き感が増し、明らかに伸びやかな音が出ていました。聞こえていなかった音が聞こえることにも驚きました。言い換えれば、スムーズに音が出ている感じと言えばよいでしょうか。抜けがよい音とはこういう音かと実感されました。このアンプが、スイッチを入れた直後には真価を発揮しないことはわかっていました。時間がたつほどに音が深まっていくことは経験していたからです。しかし、さすがに今回は、機械を総入れ替えしたくらいの変化を瞬時に聞き取ることができました。
 今まで、マッキントッシュを所有することだけで満足していたようなところがありましたが、今回、その素晴らしいサウンドの片鱗?に触れることができ、このアンプの価値を認識することができました。改めて、スピーカーの買い換えは少し待とうと思いました。もう少し工夫すれば、今のシステムで十分楽しめるのではないかと思ったからです。

音楽の普遍性

2010-02-10 23:10:31 | オーディオ・音楽
 今日も夜、コンサートに出かけました。今日のテーマは2つのバイオリン。伴奏はピアノのみのシンプルな演奏です。
 仕事の疲れもあり、聴いていて癒されるというか、本当に「心地よい」気分でした。太く重い低音かと思えば、突き抜けるような伸びやかな高音が出てくる演奏は、なんともドラマチックでした。演奏家の女性のアイコンタクトや満足げな笑顔も、見ていてこちらもうれしくなるようでした。演奏を通した心の通じ合いが感じられます。もちろん、その通じ合いは演奏家間だけでなく、作曲家や聴衆との間にもあるわけですから、コンサートというのは重層的な心の交流という側面があるのだなと気づきました。
 演奏曲目の中では、サラサーテの「ナヴァラ」という曲が出色でした。サラサーテといえば「チゴイネルワイゼン」でしょうが、他にも名曲があったのですね。民族的で、超絶技法が駆使された演奏でした。旋律がスピリチュアルな感じがして印象的でした。
 そんな演奏を聴きながら、私はアルバート・アイラーの「ゴースト」を思い出していました。バイオリンとサックスでは全く違いますが、その精神性に共通点が感じられたように思います。私は「ゴースト」が、世界でもっとも悲しく美しい旋律だと思っています。折しも、今月に彼の「スピリチュアル」などのアルバムが再発売されるようです。欲しいですね。
 音楽というモノは、時間や空間だけでなく、さまざまなジャンルも飛び越えてしまう普遍性を特色としていることを改めて強く感じました。

時代

2010-02-06 23:37:35 | オーディオ・音楽
 たぶん、今週がこの数年来一番忙しく厳しい期間だったと思います。人生の中でも、仕事で大変な時期としては、10本の指に入るくらいだったと思います。ようやく、それも山場を超えて、今日は少しだけリラックスしています。
 若い頃の苦労は買ってでもしろと言いますが、私自身を振り返っても、確かに自分を成長させるきっかけになります。先輩からいろいろと教えてもらったり、自分がどこまでやれるか試せたりします。それで仕事がうまくいけば、自分の自信にもなります。そういう体験を重ねる中で、さまざまなものを身につけていくのでしょう。
 私も歳をとり、もうそういった進歩などないと思っていました。体力が衰えて、集中力も弱まり、疲れやすくなりました。もうこの程度でいいか!と自分で妥協することも多くなってきました。しかし、今回、うまくいかなこともありました。すると、不思議と、次はこうしてやる・・・・・・という気になっていました。もう同じ失敗はしないぞ!と、失敗から学ぶ気になっている。名誉挽回するつもりでいるのです。
 次回のチャンスが与えられるかどうかすらわかりませんが、もしまたやれるのであれば、今回の教訓は生きてくると思います。
 働くことは、生活費を稼ぐためのものです。社会に貢献するとか、生き甲斐になるとか、キレイゴトはあとから付け足したものでしょう。しかし、仕事を通して自分を知るということは、確かにあると思います。多くの時間をとられる仕事の中で、個人個人が様々な葛藤と戦いながら、生きているのだと思います。あと何十年か後に、過去を振り返って、どんなふうに感じるでしょうか。今がどんなに辛く苦しいと思っていても、そのときには、きっと笑って、幸せだったと振り返ることができるのではないでしょうか。
 話はちょっと逸れますけど、中島みゆきさんの「時代」を思い出しました。私は、ヤマハのポプコンに、この曲が出てきたときのことを昨日のことのように覚えています。あの日以来、「時代」は私の心の応援歌になっている気がします。唐突な展開で恐縮ですが、歌詞をご存じの方は、ぜひ心の中で歌ってみてください。私の言いたかったことが、おわかりいただけると思います。

大公開!中古オーディオ販売店

2010-01-24 00:41:47 | オーディオ・音楽
2~3年前、毎晩深夜まで中古オーディオの出物を探していた時期が1年くらいありました。オーディオは高価です。そこで、中古品がよいと思います。大切な機械を粗末に扱うユーザーはいませんので、たいていは美品と思ってよいでしょう。だから、中古で買うメリットがあります。結果として、ヤフオクでサンスイのプリメインアンプを見つけて購入できましたし、憧れのマッキントッシュを買うこともできました。これはキヨブタでしたが。ちなみにキヨブタっておわかりですか。清水の舞台から飛び下りたっていうアレの略のようです。
 その間、多数のホームページを参照していました。本当は、これは書きたくなかったのですが、オススメのお店をいくつかご紹介しましょう。
 まず、名古屋のサウンド・ジュリア。こちらは、店長さんによる商品の説明が大変参考になります。値段は驚くような特価ではないかもしれないですが、手入れをしっかりとしてから販売しているようで信用できます。メールの問い合わせにも大変親切に回答していただきました。商品の特徴については、ケンズ・オーディオさんもすごいです。詳細な記述は読むのも大変なほどです。ただ、こちらは中古品があまり出ないのが残念です。
 U―AUDIOさん、SOUNDMACさん、秋葉原オーディオさんは、大変上質な中古品が安いです。欲しい商品が決まっている場合は要チェックですね。流通量が断然多いのは、ハイファイ堂さん、ダイナミックオーディオさん、audio―unionさん、アバックさん、フジヤエービックさん、テレオンさんあたりでしょうか。
 ときどきチェックしたいのが、オーディオ&ビジュアル専門店クサカベさんですね。状態のよい中古品が驚くような値段で出ていることがあります。ただし、こちらも中古品が本業ではないので、数は多くありません。多少、参考になれば幸いです。

 

昨年の紅白に思う

2010-01-05 15:29:36 | オーディオ・音楽
 紅白歌合戦は40%だかの高い視聴率をあげたようです。近年はしっかりと見て、号泣していることは既に書いたとおりですが、今回は泣けませんでした。
 勝手に言わせてもらえば、一組ずつの時間が短い。歌の長さにもよりますが、2コーラス歌っていないケースが多々あったと思います。じっくり聴きながら感情移入をする時間がなかったのではないでしょうか。間奏なども極端に短かったと思います。これでは、何のための紅白なのかわかりません。やはり、紅白とは、歌に感情移入して、各自が年末に一年を振り返るというイベントなのではないでしょうか。単に、その年に流行った歌を聴くという形は崩れています。今回は、さらに、歌を聴かせるという番組ではなくなったのだと思いました。歌手の顔見せのようなインデックス的な歌番組だったと感じます。
 次に、昨年亡くなった歌手としてマイケル・ジャクソン氏が大きくとりあげられましたが、私はやはり森繁久弥氏か忌野清志郎氏でお願いしたいと思いました。特に、高齢化社会、高齢者にとって森繁氏の死はやはり大きなエポックだったと思います。一年を振り返る番組だとしたら、その期待をはずしてはならなかったでしょう。
 視聴率がとれたから成功!という業界であると思いますが、ここ数年、号泣し続けていた私が号泣できなかったのは、個人的には大問題です。酒の量が少なかったのか、歳をとって感性が鈍ったのか、他人のことをとやかく言う前に、まずは自分自身の分析をすべきかもしれません。

ステレオシステムの今後

2009-12-22 20:00:16 | オーディオ・音楽
 週末は外出するのが億劫で、天気もよかったのにずっと家にこもっていました。久しぶりに昼間から酒を飲み、コンサートです。
 私のスピーカーはB&W社の古い機種でmatrix802s3というトールボーイ型です。普段802は壁際に置いているのですが、週末はかなり壁から離して聴いてみました。クリプトンのオーディオボードを敷いているので、それごとカーペットの上を引き出した格好です。スピーカーの間には、でかくて安物のラックがあり、上にはテレビが載っているといったあんばいで、環境的にはよくありません。ちなみにテレビはまだブラウン管です。環境がよくないとわかっていても、これ以上レイアウトをいじる余裕はなく、普段聴くときには、いつもそのまま聴いていました。今回、ラックの面よりスピーカーを前に出してみると、音の広がりや定位が格段によくなりました。サランネットもはずしたせいか、スピーカーの音自体にもよい変化がもたらされた気がします。まあ、いつもよりボリュームを上げて聴けたことも大きく影響しているでしょう。ダブルウーハーが露出すると見た目にも迫力があります。
 正直なところ、そろそろスピーカーは交換時期だと思っていました。JBLのLS-80という製品がいいのではないかと目星をつけているのですが、実際に聴く機会にも恵まれず、中古も出てこないので、困っていたところでした。もっと困るのはお金がないことでしたが……。でも、今回、これならまだまだいけると思いました。802はウーハーのエッジがゴムのような素材でできていますが、今回、よく観察してみると、さほどへたった様子はありませんでした。スピーカーケーブルはアクロリンクがアクロテックだった時代の代物ではありますが、私としてはかなり高価なもの。これをバイワイヤで接続しています。置き方を工夫するだけでこれだけ変わるなら、まだまだ手を加える余地はあるでしょう。アンプとの相性がどうなのかという疑問は残ったままですが、とりあえず、しばらくの期間は交換ではなく、手を加えることを楽しんでみたいと思います。

ありがとう、清志郎さん

2009-12-20 16:33:05 | オーディオ・音楽
 今年も暮れようとしています。今年のことをいろいろ振り返る時期になりました。ひょんなことから、今年、亡くなった忌野清志郎さんのことを思い出しました。
 昨日は久しぶりの完全オフで、いつも埃をかぶっている愛機を掃除して、長い時間鳴らすことができました。明るい時間で、少しボリュームを高めることができましたので、MA-6900は抜けのよい音を聴かせてくれました。
 最近、入手したCDはスーザン・ボイルさんの「夢破れて」というアルバム。この方はイギリスのスター誕生のようなオーディション番組からデビューした素人さんのようです。清潔な歌声は天性のものでしょう。その中に「デイドリームビリーバー」という曲がありました。私はビートルズの曲だと思っていましたが、モンキーズだったんですね。幼い日、モンキーズのテレビ番組を見るのが楽しみでした。バラエティー番組というカテゴリーになるのでしょう。毎週必ず流れていた「モンキーズのテーマ」は今も耳に焼き付いています。
 誰の楽曲だったか調べるためにネットを覗いてみたとき、忌野清志郎さんがウルフルズと演奏するビデオを見たのです。すばらしい演奏でした。歌詞は原曲をかなり忠実に翻訳して歌っているようです。若い日に別れた恋人のことをシンプルに歌っていることが、かえって深いものを感じさせてくれます。清志郎さんのような年齢の方が歌うと、過去を想うせつなさがよく出て、ぴったりの内容だと思いました。
 清志郎さんのおかげで、この曲がもっとすきになりました。ありがとう、天国の清志郎さん。

美空ひばり再発見

2009-12-19 11:49:15 | オーディオ・音楽
 久しぶりにテレビを見ました。するとすぐに感動して何か書きたくなってしまいます。たまに見るから新鮮なんでしょうか。
 午前中、NHKをつけたら、美空ひばりさんの番組をやっていました。その中で、岡林信康氏が出演して、ひばりさんとの出会いについて話していました。二人とも楽譜が読めないと言うことから打ち解け、その日のうちに自宅に招かれてどんちゃん騒ぎ。私の憧れるソウルメイトだったようです。
 岡林氏は、ひばりさんの映像を見ながら、泣いているのに歌がぶれない、歌うことを崩さない、自分の知る限りで世界一のボーカリストだとおっしゃいます。ひばりさんのお母さんは、歌がうまいからひばりさんを歌手にしたのではないと言います。戦争の時代、ひばりさんは朝から晩まで押し入れの中でレコードを聴いていたそうです。好きだと言うことは、努力して身に付くものではありません。岡林氏は、好きだと言うことが天才だということであるとおっしゃっていました。
 宗教学者の山折哲夫氏は、昭和40年の「柔」の歌詞「柔一筋夜が明ける」と41年の「悲しい酒」の「飲んで怨んで夜が更ける」の一節を比較して、そこに夜が明ける時代から更ける時代へ時代の転換を見ています。経済成長で金は入るが、心が空洞化していく人々の孤独を予言するような歌に、世の人々は、自分の悲しみをわかってくれているという共感を深めたのでしょう。
 しかし、反面、ひばりさん自身は幸せだったでしょうか。戦後の新生日本の象徴を負わされた少女は、家族との死別、名声を得る虚しさや孤独感、病魔との戦いを余儀なくされました。気の毒な気がします。
思えば、国民歌謡というか、全国民が口ずさむような歌は、ひばりさんの歌が最後だったかもしれません。改めて聴くと、彼女の歌とともに、自分の半生が振り返られるから不思議です。まさに昭和の歌姫と言いますか、平成元年に亡くなっているのも象徴的です。時代を作り、時代と共に歩んで来たひばりさんの歌を、私のオーディオシステムで聴かずばなりますまい。
「日本に生まれてよかった、日本の歌を歌ってこられたから」とひばりさんは言いました。この言葉は、この元気のなくなった時代、誰もが誇りをなくしてしまった時代に、最大の応援歌だと思います。

ジャパン・レディス・ブラスの演奏会

2009-12-13 20:50:07 | オーディオ・音楽
 ブラスバンドというと、つい勇壮な音楽を想像してしまいますが、ブリティッシュスタイルの金管だけのブラスがあるということを今回初めて知りました。しかも、その音楽は繊細で馬力もあり、何とも優雅なものに感じられました。それは女性だけのバンドだったせいもあるでしょうか。ジャパン・レディス・ブラスの演奏会は、私としては今年ナンバーワンの音楽会でした。
 まず、挙げたいのは、曲目の多様さと意外性です。有名な「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を弦楽器でなく金管とパーカッションで演奏するとこうなるのかと驚かされました。「ハスケルのあばれんぼう」という曲では、パーカッションの皆さんが鍋や食器でコミカルな台所劇を見せてくれました。愉快な派フォーマンスで楽しめました。また、「お江戸日本橋」では和太鼓も入って金管楽器とユニークなコラボを展開しました。観衆を飽きさせない工夫が随所に感じられるプログラム構成だったと思います。
 次に楽器です。私などの知らない楽器がたくさんあって勉強になりました。ユーフォニアムという楽器でスパーク作曲「アイナのための歌」を聴きましたが、美しい旋律に楽器の柔らかな音が見事にマッチしていました。演奏では皆さんがこまめにミュートなどしていて、音色にこだわっていることがうかがえました。
 指揮者の山本真理子氏の軽妙なおしゃべりと上品な物腰はとても気持ちがよかった。また、コルネットの斑目加奈氏の演奏は見事でしたし、山本氏との息も合っていて、素晴らしいと思いました。この方の演奏はまたぜひ聴いてみたいと思います。コンサートというものは音楽だけではないということを改めて考えさせられました。

荒谷みつる「ナチュラリズム」

2009-10-07 22:52:35 | オーディオ・音楽
 優秀な録音で有名なCDをやっと入手することができました。荒谷みつる氏の「ナチュラリズム」です。入手したといっても、図書館で偶然に発見し、借りてきたので返さなければなりません。返すには惜しい傑作でした。
 私がこのCDを知ったのは、オーディオ雑誌の『stereo』2006年12号でした。ここに、いろいろな人が特選盤を推薦するコーナーがあって、レコーディングエンジニアの佐藤貢氏が「ナチュラリズム」を推挙されていたのです。実は、「ナチュラリズム」は佐藤氏自身が制作したモノですから、相当な自信作であるわけです。事実、このCDは知る人ぞ知る名録音盤で、オーディオのチェック用に使っているマニアも少なくないと聞いたことがあります。かなり以前に、探してもどうしても見つからず、お店で尋ねてもわからずで、諦めた経緯がありました。今回、偶然に見つけて、すごく興奮したことは言うまでもありません。
 帰宅して、初めて試聴して、その録音の素晴らしさに舌を巻きました。確か、曲に合わせて何本かのギターを使い分けていたと思いますが、その楽器の個性の違いがわかるのです。アコースティックギターの弦とボディーの響き、演奏者との距離感、空気感というものまで録音されているのは見事でした。生の音にこだわって、機械的な処理を行わず、純粋にマイクだけで録音された音は、本当にフレッシュで躍動感に富んでいました。想像以上のクリアなサウンドといってよいでしょう。その違いは誰にでもわかると思います。
 私が聞いたのはCD専用の盤ですが、SACD盤もかなり以前に発売されているようです。これをSACDで聴いたら・・・と思うだけで、うずうずしてしまうのは私だけでしょうか。
 

電子ピアノ購入の顛末

2009-09-24 23:47:14 | オーディオ・音楽
 世は情報化社会ですね。ブログを運営して行くにもデータが重要です。細々と続いているこのブログ、何とかお客さんを増やして、メルトモを作りたいという悲願があるのです。ところが、頼みのステップワゴンはモデルチェンジ間近、セイコー・ファイブも壊れ、人気記事を失うことは目に見えています。そこで、悪あがきとして、次の目玉記事を作ろうということになります。データを見たところ、4位に電子ピアノの記事がランクインしているではありませんか。私も、機種選定に関しては、インターネットで調査しました。必要に迫られている方は、藁をもつかむ思いで検索されているはずです。今回はここにつけ込んで、以前の記事に続編を書いて、集客を図ろうと思います。
 前の記事に述べたように、私は実際に店に足を運んで、ローランドのHP203という機種に候補を絞っていました。ローランドはてっきり外国のメーカーだと思いこんでいたのですが、大阪だったかで一代で築かれた会社だったのですね。
 この夏、予定通りこの機種を購入しました。実はビッグカメラが一番安価だったので、そこに決めていたのですが、参考までにと、スミノ楽器という老舗に電話を入れてみました。すると、購入予定金額よりもさらに安価な126000円の回答がありました。組み立てについても話を伺ったところ、大変親切に対応していただき、組み立てには6800円の工賃が別途かかることがわかりました。しかし、相談してみると、プラスドライバー1本で可能とのこと。結局、組み立ては自分でやることにしました。
 宅急便で品物が届き、早速組み立てましたが、話に聞いたとおり、素人の私にも30分程度で組み立てることができました。難しい箇所もなく、専門的な知識も技術も不要でした。私が感心したのは妙なところで、その梱包でした。段ボールを使って非常に巧みに、強固に包装されており、東南アジアの製造でしたが、日本の企業の製品に対する思いが伝わってくるようでした。丁寧に誠意をもって作られ、送り出されていることがわかりました。
 さて、電子ピアノについてもこれで終わってしまいました。人気記事がまた一つ終わって、いったいどうなんるんだ? このブログは・・・・・・。

やはりビートルズは

2009-09-09 00:18:04 | オーディオ・音楽
 おそらく、ブログに書いている方も多いと思いますが、日曜日にビートルズのスタジオでの様子をメインに編集した海外の番組を見ました。NHKで午後5時頃からだったと思います。
 今年はマスターの音源を使ったCDBOXも発売されるようで、ビートルズはまた脚光を浴びそうです。私もたくさんのアルバムを持っていますが、最近は聴いていなかった。なぜでしょう。ちょっと理由が思い浮かびません。
 番組を見ていて思ったのは、ビートルズには本当に名曲が多いのだということと、ビートルズがどんどん音楽を変えていったということ。才能のあるメンバーが集まり切磋琢磨したわけですから、当然と言えば当然かもしれませんが、やはり尋常ではないと痛感されました。普通、売れれば、その路線を継承して、少しでもそのままの状態で儲けようと思うもの。ところが、彼らは、自分たちのスタイルや音楽にこだわることなく、どんどん変化していきました。ジャズで言えば、マイルス・デイビスやジョン・コルトレーンのような巨人を思い浮かべます。絵ではピカソあたりでしょうか。芸術家の、やむにやまれぬ衝動は、宿命というものでしょう。しかし、ビートルズの素晴らしいのは、形を変えても、ファンの期待を裏切らない曲作りや演奏ができたことでしょう。スタイルが変わっても、それはそれでまた素晴らしいと聴衆が彼らを支持したのです。彼らだけが独善的に突っ走ったわけではない。彼らが、パイオニアでありながら前衛芸術家ではなかったのは、すべての作品が素晴らしかったからです。
 清純派で売り出せば、その路線で通そうとするのが、身近な芸能界です。本当の才能は、そんな概念に制限されないのですね。プロデューサーも彼らを認め、彼らを支援して活動した。そういう人間関係も重要な要素だったでしょう。改めてビートルズを聴いてみたいと思わせる番組でした。

MA6900について

2009-09-06 18:59:21 | オーディオ・音楽
 オーディオが好きなことも、マッキントッシュのアンプを使っていることも既に書きました。最近は家でゆっくり過ごす機会もなく、平日はほとんど音楽を聴きません。私にとっては高価なオーディオも宝の持ち腐れ状態です。MA6900も埃をかぶっています。
 このアンプを買うときは考えました。国産では、アキュフェーズやラックスの最高級プリメインアンプが買える価格でしたから。私は専ら中古品専門ですので、出物があるかどうかというタイミングも重要でした。電気店に試聴に行っても、なかなか比較して聴くことは難しく、馴染んでいたマッキントッシュの音を信頼して購入しました。躍動感があって重心の低い音を期待したのです。
 家では、それほど大音響で聴くことはできません。小さな音量で大丈夫かという不安がありましたが、それは問題ありませんでした。このプリメインは小音量でも十分に実力を発揮してくれます。問題は、いい音が出てくるまで時間がかかること。本来の音が出てくるまでに3時間くらいはかかるように思います。それでも、時間がたってから出てくる音は、まさに私の期待通りです。最近はライヴにも行きだしましたが、ライヴの音に比べてもマッキントッシュの音はそれほど遜色ありません。
 残る問題は聞き手の事情だけです。日常生活の中では、ゆっくり音楽に浸ろうという気持ちにはなれません。辛い気持ちで聴いても、音楽は心に沁みてきません。音楽は癒しのはずなのにどうしてかと思いますが、私の場合は、集中しないと楽しめないようです。音楽の聴き方にもいろいろあるのでしょうか。

松本茜トリオを聴く

2009-09-04 00:32:03 | オーディオ・音楽
 今日もコンサートに行ってきました。職場の近くにあるホールです。今まではクラシックが主でしたが、今晩はジャズで、楽しみにしていました。
 松本茜トリオのメンバーは、松本茜ピアノ、山下弘治バス、正清泉ドラムス。リーダーの松本さんは弱冠21歳ながら、輝かしい経歴を持つピアニストで、現在は大学に在学中。今日、初めて演奏を拝聴しましたが、落ち着いて堂々とした演奏だったと思います。私が感動したのは、つぶやくような演奏と言うのでしょうか、表情があって、詩情あふれ、実に自然でいながらインパクトがあるという演奏でした。特に2曲目に演奏されたオリジナル曲「ハーフ・ブラッド」では、物語が目に浮かぶようでした。6曲目の「ストーリー」もオリジナル曲で、文字通り物語が想像できました。流麗というには円熟味という点が今ひとつなのかも知れませんが、今でなければできないフレッシュな演奏を、けっして軽くない、重心を下げた音で奏でていた点は素晴らしいと思いました。
 今日一番よかったのは、8曲目に演奏された「ミスティ」でしょう。イントロの部分の独奏では、本当に久しぶりに音楽の素晴らしさを実感できました。もう夏は終わってしまいましたが、子供の頃の夏休みに、「さあ、これから何をしようか」と、未来だけを見つめ、何の憂いもなかった、あの気持ち、それを思い出させてもらいました。聴いているだけで、何もかも忘れてうっとりとしてしまったというわけです。
 彼女は「ジャズ・バッハ」「ジャズ・バカラック」など、ジャズ以外の音楽をジャズにアレンジすることに凝っているようです。今回は「トッカータとフーガ」「雨に濡れても」をそれぞれ聴きましたが、大変よかった。才能がある方だと思いました。
 今日の司会を務められた岩浪洋三氏、ジャズ評論家として著名ですが、初めてお会いしました。まだ現役でがんばっていらっしゃったのですね。お元気で、ますますご活躍願いたいものです。

マイブーム

2009-08-21 22:17:50 | オーディオ・音楽
 マイブームって言葉も死語になったような気がしますね。音楽で、私のマイブームが徳永英明氏のヴォーカリストシリーズであることは以前にも触れたと思います。女性シンガーの名曲ばかりを、オリジナルとは違ったアレンジで聴かせてもらうのは、何とも心地よいものです。聴くたびに、心に響いて来る曲が異なるように思いますが、最近のお気に入りは吉田美和さんの「未来予想図Ⅱ」でしょうか。シリーズの中に吉田さんの曲は数曲あったと思いますが、ちょっと聴くとすぐわかるほど個性的ですね。独特の音律を持った方だと思います。
 さて「未来予想図Ⅱ」には、こんなフレーズがあります。
  「ずっと心に描く未来予想図は ほら 思った通りにかなえられてく」
 この曲を聴く方々は、この部分をどのように聴いていらっしゃるのでしょうか。若い方々には、希望に満ちた歌詞として、心を鼓舞するようなメロディーなのかもしれません。しかし、よく考えれば、世の中、自分の思い通りになることなどまれです。ほとんどのことは、思うとおりにはなりません。実際、吉田さんご自身も、最愛の方と結ばれ、すぐに死別という不幸に見舞われています。それを思うとき、このフレーズは涙なしでは聴けません。車の中で聴いていると、号泣するという、いつものスパイラルに落ち込んでしまうわけです。そういうと、何年か前の紅白歌合戦で、ご本人の歌唱で聴いたときは号泣しました。まったく情けない号泣オヤジです。自動的にスイッチが入る感じですね。
 紅白と言えば中島美嘉さんの「雪の華」は名曲だと思います。オーケストラをバックに劇的に歌い上げる歌唱力もさることながら、あのハスキーヴォイスがたまりません。今度ぜひジャズのスタンダードをカバーしてください。思わずお願いしちゃいます。