おはようございます。はぴです。
もうすぐ8月になろうかという時期ですが、ようやく本格的な夏の蒸し暑さがやってまいりました。
みなさん、熱中症にお気を付けください。
さて、低消費電力なマザーを弄っていたわけですが、それはアビー社製の「ADIVA」を改造して最新のMINI-ITXマザーを入れるための最適なマザーの調査だったんですが、
ちゃんと、RYZEN 3000シリーズも捕獲していました。
RYZEN 3600Xという6コア12スレッドのCPUです。
上位CPUは現時点でも入手困難という状況の中、いつもお世話になっておりますデーターアシスト様にお願いしておりました。
今回、PCI-Express GEN4の実力を試してみたいと思い、試行錯誤をしていたんですがようやく納得のできるような結果になりました。
今回使用したX570マザーはGIGABYTE社製の「X570 AORUS XTREME」です。
データーアシストさんにはASUS CROSSHAIR VIII FORMULAを捕獲してもらっていましたが思うような動作をしてくれず急遽捕獲実行に。
E-ATXサイズのマザーで、マザー全体がアルミ製のヒートシンクで覆われていて重厚感があります。
写真右下側にATXパワーコネクタがありますがマザーに垂直ではなく水平に挿す独特なタイプ。
RYZEN CPUに直結するNVMe M.2スロットは、CPUソケットのすぐそばにあります。
RYZEN 3000シリーズではPCI-Express GEN4規格で、8GB/sの帯域を実現します。(GEN 4 x1 = 2GB/s)
PCI-Express GEN4のNVMe SSD CSSD-M2B1TPG3VNFを装着。
さらに、AsRockのULTRA QUAD M.2 CARDを用い4枚のNVMe SSDを使用します。
後で記事にしたいと思いますが、5枚挿しのRAID 0構成をするためにこのカードが必要となったためです。
このカードはPCI-Express GEN3対応となっていますので対応外とはなりますが、PCI-Expressスロットから直接配線するのでもしかしたらPCI-Express GEN4で動作するのではないかと思った次第です。
(確かではありませんが、PCI-Express GEN4では動作したっぽい?)
X570 AORUS XTREMEマザーの第1スロットにULTRA QUAD M.2 CARDを取り付け。
グラフィックスカードを第3スロットに取り付けます。
この第3スロットはX570チップセットから出ているPCI-Express GEN4 x4レーンのスロットとなります。
この構成の場合、第1スロットがx16レーンで、第3スロットがx4レーンで動作することになります。
(第2スロットを使用する場合は、第1、第2ともx8レーンで動作します)
ここが今回のポイント!、X570 AORUS XTREMEでは、第1PCI-Expressスロットをx4x4x4x4に設定することが可能!
X570マザーの大多数は、この構成が出来ない模様です(今後のBIOSアップデート次第??)。
多くは1スロットのPCI-Express x8レーンをx4x4に分割することのみのようです。
レーン分割にもすべてのスロットで出来るわけではなく制限があるようです。
また、グラフィックスカードの搭載位置を指定することも出来るので安心です。
ここでは、X570チップセットから出ている「PCIe 3 Slot」の設定にしました。
CPU-Zのデータから。
RAID 0構成をするうえで、BIOS設定の「CSM」は「Disable」に、SATAは「RAID」、NVMe RAIDは「Enabled」に設定する必要があります。
その後OSをインストールしますが、途中でRAIDドライバを指定することでOSインストールが終了します。
メモリはXMP設定でDDR4-3000設定では、途中でハングアップしたりと不安定だったので、DDR4-2400設定で立ち上げました。
AMDのツール「AMDRAIDXpert2」にて5枚のRAID 0を作成。
その実力を検証してみます。
AsRock ULTRA QUAD M.2 CARD+ Ryzen 3600X = RAID 0 x5
ATTO Disk Benchmark
最高値
Read 20.04GB/s Write 16.71GB/s
計測値が荒れていますが、ドライバ等の熟成不足やULTRA QUAD M.2 CARDが影響でしょうか。
それでもRead最高値で20.04GB/sと、CSSD-M2B1TPG3VNFのRead 5000MB/s(Max)の5枚分の80%の速度が出ます。
PCI-Express GEN4 に対応したULTRA QUAD M.2 CARDが出ればより安定した性能を引き出すことができそうです。
AsRock ULTRA QUAD M.2 CARD+ Ryzen 3600X = RAID 0 x5
CrystalDiskMark
SeqQ32T1 Read 10952MB/s Write 11015MB/s
4KiBQ8T8 Read 1266.4MB/s Write 989.1MB/s
4KiBQ32T1 Read 492.5MB/s Write 461.8MB/s
4KiBQ1T1 Read 56.04MB/s Write 309.7MB/s
CrystalDiskMarkベンチでは思うような結果が出ません。
AsRock ULTRA QUAD M.2 CARD+ Ryzen 3600X = RAID 0 x5
AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776
Seq Read 9684.20MB/s Write 4971.17MB/s
4K Read 66.07MB/s Write 269.57MB/s
4K-64Thrd Read 1091.48MB/s Write 833.04MB/s
Acc.time Read 0.029ms Write 0.014ms
Score Read 2126 Write 1600
Score All 4586
こちらも、CrystalDiskMarkに傾向は近いです。
RAID構成にすると動作が不安定で、再起動でBIOS CODE 92で動かなくなったり、メモリクロックが高いと起動しなかったりと繊細な設定が要求されます。
RYZEN 3000シリーズでは、PCI-Expressのレーン数が24レーンとなっており、チップセット用の4レーンを除けば20レーン。
NVMe SSD用の4レーンと拡張スロット分の16レーンと使えるレーン数は少なめです。
次期Threadripperでは、PCI-Express GEN4のレーン数がこれよりも増えるでしょうからNVMe SSD RAIDもより柔軟に構成できることと思われます。
より速度が向上したPCI-Express GEN4規格のSSDにも期待したいです。
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