こんにちは、はぴです。
ZEN4コアのRyzen 7000シリーズが9月末に販売されて盛り上がっているのでウキウキしています。
Ryzen 7950Xなどをポチってしまっていたりするんですが、性能も良ければ消費電力もそれなりに・・・でCPU温度も95℃を目指しパワー全開したりするみたいです。
マルチコアを含めた性能に合わせて、発熱や消費電力も比例するような気がしますね昨今のCPUの進化。
・・・まぁ、爆熱のFX-9590に比べたらまだまともでしょうか?~あれは性能は出なかったなぁ(遠い目)
さて、前回Ryzen Embedded V2000シリーズのV2748を搭載するMINI-ITXマザーAIMB-229を紹介しました。
今回はその実力をざっくりと調べてみました。
*今回ベンチマークを一新しました。
CINEBENCHはR23に、ファイナルファンタジーベンチマークは暁月の終焉ベンチマークに変更しております。
そのため、GIGAIPC mITX-1605Aも計測しなおしたものを一緒に載せております(前の記事での性能はこちら)。
先ずはCPU-Zでの素性から、25WクラスのAPUとしてはZEN2コアを8コア16スレッド有します。
JuagarコアなKABINIマザーや、CarrizoではないCarrizo-LコアなA68N-5600Eマザーとかは当時は低消費電力マザーとして紹介しましたがいずれも4コア4スレッドでした。
メモリはDDR4-3200MHz駆動を実現。前世代のRyzen Embedded V1000シリーズでは、DDR4-2400MHzが標準でした。
内蔵のGPUは「AMD Radeon Graphics」とは言ってもVegaコアを使用しているので前世代と同じ構成半導体プロセスが進んでいるので性能は良くなっているらしいです。
続いて各種ベンチマークを回してみます。
cTDP設定についてですが、AIMB-229でのUEFI設定では種類が多く搭載するAPUの定格以外の設定も出来るようになっていました。
とはいえ、低消費電力を目指すのが目的なので定格以内の設定を計測しました。
1.12W POR Configuration - 1 Commercial/Consumer ← 今回の設定cTDP12W
2.15W POR Configuration - 2 Commercial/Consumer ← 今回の設定cTDP15W
3.25W POR Configuration - 3 Commercial/Consumer ← 今回の設定cTDP25W
4.35W POR Configuration - 4 Consumer
5.45W POR Configuration - 5 Consumer
6.54W POR Configuration - 6 Consumer
7.Auto
上記7項目のうち上位3項目、cTDP12W、cTDP15WそしてcTDP25W設定を使用しております。
CINEBENCH R23についてはマルチ約10分間ぶん回して計測しました。
cTDP12設定 CINEBENCH R23の結果
CPU(Multi Core) 4770pts
CPU(Single Core) 1161pts
cTDP15設定 CINEBENCH R23の結果
CPU(Multi Core) 7343pts
CPU(Single Core) 1151pts
cTDP25設定 CINEBENCH R23の結果
CPU(Multi Core) 8751pts
CPU(Single Core) 1221pts
cTDPの設定により性能はリニアに上昇しています。
cTDP25W設定では、マルチ8751と旧世代だったらハイエンドに近い性能に!
cTDP12W設定でもZENコアのGIGAIPC mITX-1605Aを凌駕する性能です。
シングルコア性能がどの設定でも1000ptsを超えていてます。
ZEN2コアがZENコアよりも進化しているのがわかります。
つづいて3DMarkのFireStrikeとTimeSpyのベンチ結果
cTDP12W
3DMARK Fire Strike SCORE - 2166
Graphics - 2368
Physics - 11835
ALL - 756
3DMARK Time Spy SCORE - 957
Graphics - 848
CPU - 3599
cTDP15W
3DMARK Fire Strike SCORE - 3018
Graphics - 3305
Physics - 15753
ALL - 1055
3DMARK Time Spy SCORE - 1147
Graphics - 1006
CPU - 5663
cTDP25W
3DMARK Fire Strike SCORE - 3305
Graphics - 3645
Physics - 20709
ALL - 1117
3DMARK Time Spy SCORE - 1257
Graphics - 1100
CPU - 6730
TimeSpyベンチマークに関してはcTDP設定に比例してGIGAIPC mITX-1605Aからも順当に性能が上がっています。
Fire StrikeではcTDP12W設定ではmITX-1605Aより悪くなります。
ファイナルファンタジーベンチマークの結果
cTDP12設定 FINAL FANTASY XIV 暁月の終焉ベンチマーク
1280x720 高品質(デスクトップPC)SCORE 4201(普通)
1280x720 標準品質(デスクトップPC)SCORE 6480(やや快適)
1920x1080 高品質(デスクトップPC)SCORE 2575(設定変更を推奨)
1920x1080 標準品質(デスクトップPC)SCORE 4369(普通)
cTDP15設定 FINAL FANTASY XIV 暁月の終焉ベンチマーク
1280x720 高品質(デスクトップPC)SCORE 5098(普通)
1280x720 標準品質(デスクトップPC)SCORE 6816(やや快適)
1920x1080 高品質(デスクトップPC)SCORE 3074(設定変更を推奨)
1920x1080 標準品質(デスクトップPC)SCORE 4648(普通)
cTDP25設定 FINAL FANTASY XIV 暁月の終焉ベンチマーク
1280x720 高品質(デスクトップPC)SCORE 5585(普通)
1280x720 標準品質(デスクトップPC)SCORE 7702(やや快適)
1920x1080 高品質(デスクトップPC)SCORE 3187(設定変更を推奨)
1920x1080 標準品質(デスクトップPC)SCORE 5165(普通)
こちらは、3DMARKの結果とは少し違ってmITX-1605Aをすべて上回っています。
一番荷の思い1920×1080の高品質(デスクトップPC)がすべてのcTDP設定で設定変更を推奨となりました。
1920×1080標準品質では、普通に遊べると思われます。
最後に消費電力の計測結果です
3DMARK FireStrikeの結果~cTDP12W設定ではmITX-1605Aを下回る~を考慮に入れてもcTDP12W設定が驚きの低消費電力を示しているのがわかります。
ほぼすべてでmITX-1605Aを上回っていながら消費電力が低い!
おおむね40Wを超えないのは優秀なワットパフォーマンスと言えます。ACアダプタ駆動には最適ですね。
次にcTDP15W設定では50W近辺。おおむね60W以内に収まる消費電力量となります。
こちらもACアダプタ駆動出来そうです。
cTDP25W設定では、性能も大きく上昇しますが、70W程度。おおむね80W以内とACアダプタ駆動は出来そうですが消費電力は30W近く多くなります。
低消費電力PCを構成するうえではcTDP12W設定かcTDP15W設定が良好だと思えます。
*電源:CORSAIR SF450を使用。
ZEN2コアなRyzen Embedded V2000シリーズが流通するようになってAMD系の低消費電力APUがさらに面白いことになりそうです。
発表から市場流通まではだいぶ時間が経ってしまいましたがRyzen Embedded V2000シリーズを搭載したPCがさらに登場してほしいです。
・・・しかしRyzen Embedded V3000シリーズが発表されているので時すでに遅し?の感・・・
V3000シリーズのMINI ITXマザーを楽しみにしている自分がいます・・・
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