メディアを意識した時(音)
コルトレーンのインプレッションを、
新宿のDIGで聴いたいたときは、
音の塊がぶつかってきて、身体を暖めてくれる感じで、
気持ちよく寝入っていたものでした。
’75頃、プロモーターの仕事柄、
マイルスを舞台の脇で聞いていることがあって、
時の流れの中に音が置いていかれるような、
気持ちの良い時間がありました。
最近、映画「Ten Minutes Older : R . . . 本文を読む
今まで、一番印象に残っている映像は、
昔、引きこもって小説を読みふけっていたころに、
ふと学生寮のロビーで観てしまった、
コカコーラのCF。
その鮮やかで、ゆっくりとした映像、
グラスの付く水滴の冷たさ、
栓を抜く、スポーン、シュワーーーー
そして、
「スカッとさわやか、コカコーラ」
生活の刺激を避けていた日々の事故みたいなもので、
そのシーン、映像も、音も、身体を駆け巡り、
一日中、どこでも . . . 本文を読む
映画「Ten Minutes Older」
15人の監督に、10分間という時間だけ制約して、つくられたオムニバス映画を、観た。
一つの独立した作品としての最少単位としての10分、
それぞれの監督の設定、映像、音、台詞などの、起こし方から終わり方もなどなど、いろいろ面白いけど、
それぞれを繋いでいる”間”が面白い。
最初にまとめたのが、「Trumpet」編の7本、
前の映画の暗転、
水の流れの映 . . . 本文を読む
岩井俊二監督 映画 「リリイ・シュシュのすべて」
”世界の中心で愛を叫び始める”以前の映画。
勝ち負けで擦れ合うか、
距離を保とうとし続けるかか、
”誰も知らない”子供たちの世界には、
ありうる一つの姿かもしれない。
衣食住が足りて、
「生きるのが辛い」と、言っていられる時代。
父親も、母親も、子供も、学校の先生も、
自分で思い込める世界とで分裂し、
他人と纏まって生きているのは、
資産 . . . 本文を読む
モノと心、社会の関係を、どうどう巡りしないで考えてゆく手がかりは、
「演繹」でも、「帰納」でもなく、
総合的で連想的、創造的な推論としてのアブダクションという言葉があるのだと知った。
<社会ネットワーク分析における広義のアブダクションとは、
具体的なイベントの発生をその背景にある
社会的関係の構造特性に有機的に結びつけ理論化し、
説明力のあるメカニズムとして提示するような過程である。・・ . . . 本文を読む
死を追いかけていながら、
途中で振り向いて、
生にもどってくるような
そんな是枝裕和の映画をたどる。
*「誰も知らない」で気になって、
「ワンダフルライフ」、そして「幻の光」を観なおした
オタクの独り言
大切な記憶の一部だったはずの映画館で見た「幻の光」と、
DVDで見直した光景が違う。
一人行き止まりの線路際を歩いていた記憶と、
線路下の道路を自転車を曳いてガード下、橋の前の曲がりま . . . 本文を読む