黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

国立で韓国VS台湾戦 貸切

2010-02-09 20:00:35 | 女子サッカー
2010/02/07 16:30 国立霞ヶ丘競技場 684人 王佳主審 /CHN 晴 風やや強し

韓国女子代表 4-0(3-0、1-0) 台湾(チャイニーズ・タイペイ)女子代表

27分 6チョン・カウル、28分 10イ・ジャンミ、45+1分 10イ・ジャンミ、74分 7ユ・ヨンア


〔韓国女子代表〕

---28--11---
-9-10-----6-
-------24---
-5--8--4--3-
-----18-----

HT 9→12
60分 10→7
70分 4→13

韓国女子代表 大会登録メンバー



〔チャイニーズ・タイペイ女子代表〕

----7--20---
-9--------5-
----4--13---
21-19--8--10
-----22-----

79分 13→16

チャイニーズ・タイペイ女子代表 大会登録メンバー



予選1位・2位の対戦だが実力には大きな差がある。
台湾は最初からゴール前を固めると思ったが、予想以上に攻撃的な動きをしてきた。
韓国は全体的に身体が重そうで、次の試合間隔も考慮して早めに主力を交代してきた。
26分までは何とか台湾も堪えていたのだけど、ゴール前でDFとGKが交錯して、そこを突かれて失点。
大学生が中心のチームなのでしょうがないと言えばしょうがないのだが、気落ちしたところをFKから正面で受けてゴール。これで勝負有り。
前半終了間際、GKが相手の選手を押さえてしまいPK。決まったところでハーフタイム。

台湾の選手にとって、真冬の日本での試合はかなりきつそうで、ガタガタ震えながら試合をしていた。
ようやく後半になって身体が暖まってきた感じではないだろうか。

韓国は確かにWK-Leagueや海外組などの成果、さらにアメリカ遠征でのチームの熟成など、チームは以前に比べて格段に強くなっていた。
選手が皆、ガタイが良い(日本人の感覚的にはタンク体型)のは、体質だろうか?食事の影響も大きいかな。
2人のCBの間を、台湾の選手に斜めに切られて裏を取られていた。その辺の守備は日本の方が一枚上手かな。
ただ、多少距離があってもどんどんシュートを撃ってくるので、その辺は日本にはない感覚。日本もあれくらい狙っていってもいいのではないだろうか?
MF10イ・ジャンミ(1.FFCフランクフルト/ドイツブンデスリーガ)は別格。上手いよ。さすがブンデスリーガー。
GK18キム・ジョンミ(現代製鉄/WK-L)は背が高くてキック力もあってその上チャーミング。アジアもGKは175cm代が標準になってきた感じがする。
左SB5ホン・キョンスク(大教カンガルーズ/韓国WK-L)の積極的な攻撃姿勢が良かったな。日本人の中からもああいう力強さを備わったSBが生まれないかな。
日本戦もFW11パク・ヒヨン(大教カンガルーズ/韓国WK-L)とFW28キム・ソヨン(漢陽女子大学)の2トップでいくのだろうか。日本の岩渕とFW12チ・ソヨン(漢陽女子大学)が2人揃ってスタメンだとマスコミ的には美味しいお話になるのだけど。


諸事情がなければこの日は南北朝鮮対決になっていたのかもしれなかった。
日本の国立競技場で南北朝鮮対決をしたら、それはそれでかなりの注目度だったのではないだろうか。


台湾は大学生がほとんどで、日本と同様に卒業するとサッカーを辞めてしまうので蓄積がされない。かつてはこの国がアジアの女子サッカーでトップに君臨していたなんて覚えている人はほとんどいない。
DF19林曼婷(レアル・バリャドリード/スペイン)は背が高くて、対人も強くてこのチームの中ではちょっとレベルが違っていた。
MF20陳曉娟(国立台湾体院)が攻撃を組み立てていたけど、この選手なんて日本でも韓国でも中国でもリーグ戦に出れば即戦力なんじゃないかな。
個人的な注目は9曾淑娥(キャンベラ・ユナイテッド/オーストラリアAW-L)。青毛の選手だから目立つ。
ちょっと荒いプレーをするので日本戦は要注意。
チーム全体は学生らしく淡白な印象だけど、個人としてはかなりデキルプレーヤーがいるので、日本も控え選手中心のチームがのチームから4点以上取るのは厳しそう。



ということで、1試合ずつが終了し、日本は2位スタートとなった。
日韓戦を有利に進めるためにも台湾戦は勝つだけでなく、内容も得点も必要だ。
関東エリアではTV放送が予定されているので、大勝でインパクト与えてもらいたい。


東アジア女子サッカー選手権 途中経過

1位 勝ち点3(+4) 韓国 
2位 勝ち点3(+2) 日本 
3位 勝ち点0(-2) 中国 
4位 勝ち点0(-4) 台湾(チャイニーズ・タイペイ)

詫間美樹選手 退団

2010-02-09 18:00:22 | アルビレディース
詫間美樹選手 退団のお知らせ

残念ですが、お別れです。
非常にユーモラスなキャラで男前な部分も多分にあった選手だったので、おとなしい選手が多いアルビにあっては引っ張れるタイプの選手でした。
またどこかで会うこともあるでしょうが、その時は相手チームということで。

CBが板についてきたところでの退団なんでアルビレディース的にはかなり痛いです。
DFラインの再構築からやり直しになりますね。

日本、W杯出場に黄色信号/東アジア選手権 中国戦

2010-02-09 06:00:36 | 女子サッカー
2010/02/06 15:31 味の素スタジアム 7,459人 カムヌン・パニパー主審/THA 晴 強風

日本女子代表(なでしこジャパン) 2-0(1-0、1-0) 中国女子代表

19分 宮間あや、61分 近賀ゆかり



〔日本女子代表〕

---大野--山口---
宮間--------近賀
---宇津木--澤---
鮫島-熊谷-岩清水-矢野
-----海堀-----

65分 山口→岩渕

日本女子代表 大会登録メンバー




〔中国女子代表〕

----尤佳----韓端----
--馬暁旭--------徐媛--
-----龐豊月-畢妍-----
-高燕--李丹陽-袁帆--劉華娜-
----------------
-------張艶茹-------

62分 尤佳→汪玲玲
83分 高燕→孫凌
86分 龐豊月→劉卅

中国女子代表チーム 大会登録メンバー


全ては試合終了後の佐々木監督のコメントにあるのかな。

アジアにおける日本女子代表のポジションはただ勝っただけでは評価されない。

幸いなことに選手達は自分達の置かれた状況を理解しているようだ。

世界の4強に入るなんて、今の出来では無理でしょう。まだまだ調整不足の感、強し。

まあ、安藤・永里らが不在で中国に勝ったのは良しとしても、この試合を見て、多くの観客やTVの向こう側の人々に日本の女子サッカーの良さが本当に伝わったかな?

もっと攻撃的に、かつ精度のあるパスが繋がらないと北朝鮮やオーストラリア、はたまたアメリカ・ドイツ・ブラジルに確実に勝つなんて夢のまた夢ではないだろうか。

W杯で最終日に残れるベスト4に入るチームになるとJFAは宣言しているのだから、やるべきことをしないと日本よりも力を入れている国はもっとあるので、実現不可能になってしまう。言ったことはきっちり実行するためにはもっと協会はさらなる手を打つべきだ。
目に見えた数字であるFIFAランキングを4位以上に上げていくにはこれまで以上に困難な道が待ち受けている。



遠征の疲れもあるのだろうけど、代表としては致命的なボールコントロールのミスが多く、せっかく攻撃に移っても上手く繋げなかった。

得点は山口のプレッシャーの強さで奪ったFKを宮間の個人技で得たゴールと相手GKとDFのミスをついた近賀の好判断。

宮間のFKの前に、転がったボールをすかさずセットした宇津木が隠れたアシスト者。

一番気になったのが鮫島の位置で、位置が低すぎて、もうちょいチャンスの匂いがした時は前のスペースに行って上げないと、宮間の位置を上げられなくなり、右サイドでゲインしたエリアから大きくサイドチェンジしたくともその位置にいけない。全ては鮫島の位置関係に起因していると思われる。

CBの熊谷とボランチの宇津木はドイツ・ロンドンへのキーマンであるから、あのくらいやってもらって当然。
GK正面だったが後半に放った宇津木のシュートとそこに至る過程は素晴らしかった。

山口の強さは今まで日本が持ち得なかったもの。あとは誰がペアを組むかが問題。



最終的にベレーザの選手が多くなって非常に狭いエリア(人と人とが近い)でのパス交換が多い試合になってしまったが(技術が高い人達がやっているのでそれはそれで有効なのだが)、JFA的にはそういう試合は求めていなくて、大きなサイドチェンジを絡めたピッチ全体を使ったサッカーをしたかったのだと思う。
ベレーザの選手がJFAの求めるサッカーをした時、世界の4強が見えてくるのではないだろうか。

今日は寒すぎて選手がガタガタ震えていた。寒い方がサッカーに向いていると言う人もいるが、限度というものもあるのだと思う。試合が始まって少し風がおさまったのが唯一の救いだった。


この試合、高校生なでしこジャパン・岩渕登場が一番の盛り上がりだったことは当然と言えば当然、他にマスコミネタを提供できなかったJFAのミスと言えばミスである。

なおスタジアムアナウンスはこのおねえさんだった。