黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

施設に優る大学とクラブの力関係

2010-02-19 22:00:43 | 女子サッカー
クラブチームにとって一番必要なものはグラウンド。
いわゆるサッカーの道場の確保だ。
それが一番難しい。
幸いなでしこリーグで練習場を持っていないクラブは無い。

高校や大学には国から莫大な補助金が出ていて、それを使って学生は勉強をしている。
校舎も校庭も授業料や寄付金だけでは賄えない。
近年、女子サッカーに力を入れる大学が増えてきて、年々レベルが上がってきているが、グラウンドも含めそういった施設が国からの補助で確保されているのが実は一番重要なことだ。
すなわち女子サッカーのタニマチは国(=税金)ということになる。

早大の施設もさすがに卒業生の寄付金だけでは成り立たない。(まあ、OB・OGだったらちょっとは寄付しているんだけどね。)
東伏見等の立派な施設に対抗するだけの市民クラブは実際問題かなりキツイ。
だからといって企業クラブが再び隆盛するとも思われない。

JFAは最重要年代を中学生としているが、もう一方で大学卒業後3~4年といった選手として一番良い時期を前に引退していってしまう現状も何とかすべきだと思う。
せめてJリーグ傘下のクラブだけでも施設と指導者が大学以上のクオリティを与えられて、さらに仕事と両立できる練習時間を確保する、そんな機会を日本全国で与えられたらと思う。

全国にある学校の校庭が芝生化されて夜間照明が付き、地域に開放されるようになると、もうちょっと学生以外にも恩恵が与えられるようになるんじゃないだろうか。

今のうちに手立てを打ち出さないと、そのうち女子サッカーの頂点が大学になってしまうと卒業後は皆引退してしまうので、日本もかつてのアジアの強豪台湾の二の舞になってしまう。

早大はおそらくこれから先、もっと強くなっていくだろうが、そうは言っても彼女らの優先順位は学業であるので、そこのところはクラブチームに所属している大学生とは根本的に違う。
もちろん最初からそういう前提で入学しているので当然といえば当然なんだが。



とりあえず、早大の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。

今年は今井が卒業後も現役を続行するので日本サッカー界にとっては良かったんじゃないだろうか。
その他の選手は全員引退。毎年のことながら、早大でサッカーをするということは早大でサッカーを終えるということなんだなと思ってしまう。
個人的には東伏見では十分にプレーを楽しませてもらったので感謝している。