30.09.23 あすなろ NO.2023
深山に自生する常緑高木で檜に似ていて檜に次ぐ良材ですが、檜そのもので
はありません。 明日は檜になろう・・・ということで「翌檜」と書きます。
檜そのものではないので、明日は檜になろう・・・と言っているのに一向に檜
になれないもの。 そういう存在を「あすなろ」と言っている場合があります。
毎年法曹を目指して司法試験を受験する人は約2万人。 合格年齢の平均は
28~29歳で、わが国最難関の試験です。
合格者数の枠が増やされて年間3000人ほどになり(それはそで問題になって
います)まして、一定の修習を経て裁判官・検事・弁護士になります。
官職は生活保障がありますが、弁護士にはなんの保証もありません。
この社会では「檜」になれるのか・なれないのかは、本人にはわかりません。
努力・素質・運もあるでしょう。 失業者も出ています。
試験に受かった人でさえそうなのですから、何年挑戦しても「翌檜」にもなれな
い人の方が何倍も多いのです。
挑戦もいいけれど30歳にもなって、一からのスタートは厳しい限りです。
そういうひとが街中に掃いて捨てるほどいるのです。
わる知恵を働かさないように願いたいものです。