小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

犬法

2013-05-10 08:43:43 | 日記
             犬      法
 吾輩は犬である。 飼主に対して文句を言える立場ではないがあえてひとこと申し上げたい。
飼主はだいたい勝手すぎる。 我々が子犬の時には何かと可愛がってくれるが、大きくなるともう飽きてしまって遊んでもくれない。
飼主も厳しい時代だから共働きなど忙しいのはわかる。  でも、我〃だって適度な食事と運動・排せつが必要だし、時には自然の摂理である仲間との交尾(あんたたちはちゃんとやってるだろう?)も不可欠なんだ。
なのに、なぜ我々にそういう配慮をしていただけないのだ!
残念ながら人間語が話せないから、ただワンワン鳴いてようにしか聞こえないかもしれないが、助けくれ!!何とかしてくれ!!と嘆願してるんだよ。
いつだって飼主はそのことに気付いてくれないから、見知らぬ人が来ると必死になって窮状を訴えるのです。 うるさいと言われようとそうしなければほかに方法がないんだ。
四六時中鎖と首輪につながれてめったに掃除もしてくれない、悪臭プンプンの息苦しい小屋での一生、ストレスがたまる。
ご主人、一度でいいから入れ替わってみませんか?
最近、我々の生活環境の悪化が著しくいきおい改善要求の声が高くなっている。 特に飼主の近隣住民の苦情は我々を嫌いだという権利、つまり「嫌犬権」なる概念にまで増殖している。
共同住宅などではわれわれの仲間を飼育することを禁止する約定などが既成化している。
こういう思潮がさらに一歩進めば、我々に悪意や過失がなくても我々の意に反して、保健所送りの末扼殺されるなんてことにもなりかねない。
「日本国憲法を改正する」なんてバカなこと言ってないで、一日も早く日本国「犬法」を成立させていただきたい。 それが喫緊の課題です。
そうだ、日本の高齢者福祉施設だって我々と同様、ストレスがたまるシステム・環境のところが多いから、入居者の身になって真摯に取り組む政治が必要だろう。  (犬族を代表して)
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