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山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

平成24年第一定例会一般質問・教育その2

2012-03-05 | 議会報告

引き続き、教育関連の質問です。中学生の武道必修化に伴い懸念される事故の未然防止を願っています。

以下、質問内容です。

また、来年度より、中学校において男女とも武道が必修科目となります。 これは、子供の体力低下などを受けて学習指導要領が2008年3月に改訂され、2012年度から中学1,2年時の武道である柔道・剣道・相撲の選択必修が決まったもので、国の教育振興基本計画の中にある「我が国固有の伝統的な文化である武道の振興を支援する。」という項目を受けたという背景があります。

 

 この中の柔道に対しては安全性を危惧する声が多数あり、朝日新聞の社会欄においては「柔道授業高いリスク」とし、頭・首の負傷事故は部活の2.4倍とし、また、毎日新聞は社説で「柔道死亡事故、必修化前に安全徹底を」と警鐘を鳴らしています。

 

 日本スポーツ振興センターの柔道死亡事故データには資料が残っている28年間の学内での死亡例として114人、障害が残った人数は275人という事例があります。この中には一般の道場のデータは含まれないため、全国の正確な被害者数の把握はされていません。また、全日本柔道連盟資料によると2009年、2010年の死者数はそれぞれ7人と毎年多くの被害が報告されています。

 

 2010年3月に設立された「全国柔道事故被害者の会」ではご自身の子どもさん達の死亡や後遺障害へと至った経緯をまとめ、事故撲滅を目指して活動をされています。

 

 一方で他国をみると、柔道人口は日本の3倍、その85%が18歳以下というフランスでも死亡事故・後遺障害の被害者はゼロとのことで、イギリス、ドイツ、カナダ、アメリカ、オーストラリアの各柔道連盟の報告でも死亡はゼロということです。

 

 フランスでは柔道指導は大変厳しい国家資格が必要であるのに対し、日本では来年度から資格制度が始まりますが、今年度から始まる武道必修化への体勢はまだ整っていません。

 

 授業ではじめて柔道を経験する初心者の生徒への指導には技術のみならず、医学的知見に基づいた指導、つまり投げ技をかけ、頭を強く何回も振りまわされた場合の脳への影響や、絞め技という頸動脈を圧迫することの危険性を認識するなど、安全性管理においても熟達した指導者であることが求められ、単に柔道の経験者というだけでは指導者にはなりえないということを再認識する必要性があります。杉並区内において絶対に被害者を出してはいけない、という強い思いのもとでお尋ねいたします。

 

中学校保健体育科で必修となる武道の危険性について、区の認識と指導者の安全指導についての力量向上を含む対応策についてはどのようにお考えなのでしょうか、ご所見をお伺いいたします。

 


平成24年第一定例会一般質問・教育その1

2012-03-02 | 議会報告

まちづくりに続き、教育に関して一般質問をしました。

杉並区の公立の小中学校では学級崩壊などの事例は報告されておらず、

地域ごとの格差も少ないと感じています。

これに甘んじることなく、より良い教育を実行できる杉並区になって行って欲しいと思います。

 

以下、質問の内容です。

次に「区立小中学校の教育について」お尋ねいたします。

 

 まず、教育の本来的な目的とは何でしょうか?

それはひとりひとりが将来自活をして生活者と成っていくために必要な知識を系統立てて取得をするための手段であるといえると思います。そういった意味において幼児期から学童期に入る過程は「教育」という概念を一人ひとりの子供が認識しはじめ、将来の自立に向けて歩みだす大きなスタート地点に立っているといえるでしょう。

 

 平成203月まで学習指導要領等の教育課程の基準によらない特別の教育課程の編成・実施を可能とする特例については、同年4月から文部科学大臣の指定により行うことが可能となりましたが、この動きに先行する形で杉並区では独自の教育体制を築く先駆的な取り組みがされてきました。

 

 区内小・中学校ではそれぞれ独自のホームページも完備し、その中で<教育目標><校風・伝統><学校周辺の環境><特色ある教育活動 >を掲載し、一層の充実を図っていることに関しては心強い限りです。

 

 教育の中でも自分の考えていることを言葉を用いて伝えていくという能力は教育のみならず、ひとが生きて行く上で必要な他者とのコミュニケーションをとる最良の手段であり、重要と言えるでしょう。

 

 また、教育という範囲においては全ての学力向上には、問題点を理解し、その先にある答えを導き出すためのまず第一に身につけなければならない能力を高めるという点で国語教育が最も重要と考えます。

 

 そしてまた、今後より一層進むであろうグローバル化においては外国語に触れ、理解する必要性が増してくるでしょう。そこでお尋ねいたします。

 

 杉並区での国語教育や外国語活動の充実による児童・生徒の言語能力をはぐくむ教育の必要性と区立

学校で行われる教育活動の現状とはどのようなものなのでしょうか、お伺いします。

 

 


平成24年 第1回定例会での一般質問のご報告です。・放5と高井戸公園周辺まちづくりその2

2012-02-28 | 議会報告

つづきです。

また、岩崎橋付近平面構造で最も心配されることは、岩崎橋を通る人が滞りなく道路を渡ることが出来るかという点です。


東京都の説明では道路の両側に信号を待つためのスペースを十分に確保をすることで解決を図るとのことですが、肝心の岩崎橋の歩行者通路の幅は1メートル70センチ、およそ畳の長さ位と大変狭く、通常の歩行者や車椅子・ベビーカーを押す人そして杖を使いながら盲学校に通う生徒さんなどが行き来する通路としては不十分と思われます。滞りなく放射第5号線を渡るためには岩崎橋の拡幅が必要と考えますが見解はいかがでしょうか?

 

 現在示されている計画では玉川上水沿いに新たに出来る緑地帯へ渡るため車道を横断する場所が少なく、、玉川上水生活と分断されてしまいます。現状のままでは新たな緑地は陸の孤島のようとなり、せっかく新設されるみどりに近づきづらい状況であり、たとえ足を運んだとしても逃げ場のない防犯上も大変危険な場所となと思われますが、区の見解を求めます。

 

 久我山の1,3キロの区間が完成しても、それに続く暫定供用区間の道路整備が完成しない新たな渋滞を巻き起こすと考えます。都が4車線化すると説明をしている暫定供用区間について現在の状況を伺います

 

この道路の整備が進み、多摩方面からの通過車両の交通が多くなると、生活道路への車両の流入が心配をされます。

現在、久我山駅に向かう岩通通りで行われている車両の通行時間規制は継続されるのでしょうか

 

 また、富士見丘駅に向かう道路では道路幅が狭い中で車と人の交通量が多く、抜け道としてスピードを上げて通る車や駐車車両の影響などが要因と考えられ、これまでも交通事故の件数が多い通りです。

この改善策を探るべく現在町会と商店の共同作業で交通量の調査を行っているとのことですが

この岩通通りや富士見丘通りを含む生活道路への通過交通の抑制によって区民の安全性を守っていくことについて、区の見解をお伺いします

 

 また、放射第5号線の開通後は、岩通通りのホタルまつりや富士見丘通りの夏祭りという地元の方々一から手作りで始めたという大変貴重なお祭り開催が危ぶまれるのですが、区の見解はいかがでしょうか


平成24年 第1回定例会での一般質問のご報告です。・放5と高井戸公園周辺まちづくりその3

2012-02-28 | 議会報告

つづき、まちづくりに関しての最後の質問です。




都市計画高井戸公園についてお尋ねいたします。

 

 昨年の12月26日に王子製紙のグラウンドを含めて、久我山にある3つの大きなグラウンドと一部民家が東京都によ優先整備区域に指定されたとの報告がされました。これまでの杉並区の働きかけには大変

感謝を申し上げますが、その後の進捗はどのようなものでしょうか?


 

 平成24年度の区政経営計画書の「都市計画高井戸公園」の中に、「みどりに囲まれたスポーツ・レクリエーションの場として、また地域の安全・安心の核となる都市防災の拠点として、高井戸公園の整備促進を図るとともに、公園整備と連携して周辺まちづくりを進めます。」とあり今後は都市計画高井戸公園の整備について、地域住民の意見を取り入れるべきと考えるが、区の見解をお伺いします


 

 「玉川上水・放5周辺まちづくり協議会」では、道路工事に伴い予想される用途地域変更の可能性についても議論がされました。魅力ある豊かな住宅街を形成するためには現在の一種低層のままを望む声もありますが、一方放射第5号線完成後に予想される騒音や振動の低減、また道路上で起きるかもしれない交通事故による火災の延焼をくいとどめるためには道路に面した建物の不燃化を求める声もあります。

今後、杉並区として、この地域の用途地域変更の予定はあるのか。また、予定されている場合にはどのような手順で進めていくのか。また、景観計画との関連はどのように考えられているのでしょうか


 

  東京都へ独自で進めたヒアリングを通して、東京都の公園計画決定に際しては杉並区の意見の聴取を行うとありました。その後計画の予定を発表し、広くパブリックコメントを求めてから集約をして計画を作っていくとの整備への道筋が示されました。

 杉並区に新たに出来る大きな都立公園への区民の期待は大きく、私の元へは防災機能の他にもさまざまな方面からご要望が寄せられております。

 そのひとつに、現在柏の宮公園と井草森公園で「子供たち自身が主体となって生きていける環境をつくるために」定期的に開催をしている、杉並区の冒険遊び場「のびっぱ ひろっぱ」を主催している杉並冒険遊びの会のメンバーの方から、杉並区に新しく出来る大きな都立公園の中にも子供たちにとってお仕着せでない、自由な発想で遊ぶことが出来るスペースを是非とも作って行って欲しいという要望をいただきました。

またこの地域に少ない図書館を求める声や、世代を問わずに利用できるコミュニケーションスペースを作って欲しいなどの声を多数頂いております。今後はこれらの声を杉並区として意見集約を図り、計画の予定が発表される前の段階において、区民の要望として東京都に届けて行っていただきたいと考えております。

 

 また、現在予定されている放射第5号線と都市計画高井戸公園という二つの大きな東京都による公共工事はまさしく隣接するものであり、一体的なみどりの形成や完成後の利便性向上という点からしても分離をせずに一体のものとして進めていく必要性があると考えています。東京都による公共事業という係わり合いを超えて、例えばランドスケープデザインを取り入れた新たな都市整備計画を杉並区から提案をするといった前向きでより一層踏み込んだ形での整備推進を要望しまして、次の質問に移ります。


平成24年 第1回定例会での一般質問のご報告です。・放5と高井戸公園周辺まちづくりその1

2012-02-24 | 議会報告

2月17日に一般質問を無事に終えることが出来ました。
 内容は地元久我山でこれから出てくるであろう問題点を提起し、その対応を杉並区に求めるというものでした。
 道路が出来ると聞いてから5年以上も疑問に思っていたことの答えが出ないままの着工に大変な疑念を持っています。
 このままでは住民の生活に悪影響が出ることになる。それを少しでも避けて行きたいとの思いからでした。
 以下、前半部分を掲載いたします。杉並区の本会議中継の2月17日の最後に登場しますので、お時間のある方は是非ごらんになってください。(原稿と少々違うところもあります。)
 答弁を含めた区政レポートを作成中です。郵送ご希望の方はご連絡をいただけますと幸いです。よろしくお願いします。
 以下、一般質問の前半部分です。

「放射第5号線と都市計画高井戸公園周辺のまちづくりについて」

 

今月3日、放射第5号線久我山区間と都市計画緑地玉川上水緑道についての工事説明会がありました。

を受けて、杉並区のご所見を伺います。

この説明会では、

①工事用車両の通行経路

②施工順序

③平成23年度工事(搬入路設置工事、樹木植栽工事)

④安全対策

⑤環境対策

について説明がありました。

 

工事用車両の通行経路について、

久我山該当区間1,3キロに渡る玉川上水には「牟礼橋」「兵庫橋」「岩崎橋」「浅間橋」という4つの橋があり、いずれも工事車両の通行経路にするとの説明がありました。

「牟礼橋」は人見街道上にあり、久我山駅と三鷹駅を結ぶ路線バスが通ります

「兵庫橋」は國學院久我山中学校と高等学校に通う生徒などで朝夕は大変通行量が多くなりますが、橋の幅は狭く車両の相互通行出来ません。

「岩崎橋」は杉並区民のみならず世田谷区と三鷹市に住む方々が朝夕と久我山駅利用のために通行し、また、都立久我山青光学園.久我山病院に行く患者さんも通るという、車と人が多く行きかう、地域にとっては重要な橋です。

「浅間橋付近」はNHKグラウンドに面し、環八中の橋交差点に抜けるための通過車両多い場所で、富士見が丘小学校通学路でもあり安全が最も重要な場所です。

東京都の説明ではそれぞれの橋を通って工事車両が行き来するとのことでしたが、時間帯の明言はありませんでした。住民の生活に不都合を生じないような工事用車両の通行時間帯などの配慮が必要と考えますが、杉並区の見解はいかがでしょうか?


平成24年 第一定例会一般質問をいたします。

2012-02-15 | 議会報告

明日から始まる平成24年第一定例会で一般質問をする日時と内容が決定しました。

日時:平成24年2月17日(金)午後

この日の5番目の質問者となります。

前の方の質疑の長さにより、私の始まりの時間が

前後する関係ではっきりとした時間をお伝えできないのが残念ですが、

お時間がございましたら是非傍聴にいらしてくださいませ。

 

内容は、

「放射第5号線と都市計画高井戸公園周辺のまちづくりについて」

1、工事用車両の通行経路となる橋は、車や人の通行が多い。

工事用車両の通行時間帯などへの配慮が必要と考えるが如何か?

2、交差点となる岩崎橋を通る人が滞りなく放射第5号線を渡るためには、

岩崎橋の拡幅が必要と考えるが、区の見解を伺う。

、現在示されている計画では、車道を横断する場所が少なく、

新たな緑地は陸の孤島のようになり近付きづらく、防犯上も危険と考えるが、区の見解を伺う。

4、都が4車線化すると説明をしている暫定供用区間について、現在の状況を伺う。

5、現在、岩通通りで行われている車両の通行時間規制は継続されるのか。

また、この岩通通りや富士見丘通りを含む生活道路への通過交通の抑制によって

区民の安全性を守っていくことについて、区の見解を問う。

6、放射第5号線の開通後は、岩通通りのホタルまつりや富士見丘通りの

夏祭りの開催が危ぶまれるが、区の見解は如何か。

7、優先整備区域に指定された後の進捗状況について伺う。

8、都市計画高井戸公園の整備について

地域住民の意見を取り入れるべきと考えるが、区の見解を伺う。

9、今後、杉並区として、この地域の用途地域変更の予定はあるのか。

また、予定されている場合にはどのような手順で進めていくのか。

また、景観計画との関連はどのように考えられているのか?

10、(要望)放射第5号線と都市計画高井戸公園は一体のものとして

整備する必要があると考える。

それらに対する区民意見を集約していく必要があると考え、杉並区にこの推進を希望している。

 

「区立小中学校の教育について」

1、国語教育や外国語活動の充実による児童・生徒の言語能力を

はぐくむ教育の必要性と区立学校で行われる教育活動の現状について伺う。

2、中学校保健体育科で必修となる武道の危険性について、

区の認識と指導者の安全指導についての力量向上を含む対応策について伺う。

3、教師が教育についての見識を広める目的に行う海外の友好都市や

先進地域への教育視察・研修派遣について、区の考えや今後の方向性について伺う。


以上、がんばってきます!!


平成23年 第4回定例会での一般質問のご報告です。<区役所の答弁>

2011-12-05 | 議会報告

一般質問をお読みいただいた方へ、ありがとうございました。

区役所からの答弁は杉並区議会のホームページに動画がのっていますので、

ご覧ください。

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod/23-04/231121.htm


平成23年 第4回定例会での一般質問のご報告です。・最終版

2011-12-04 | 議会報告

昨日に引き続き、質問をアップします。

長い文章をお読み頂いた方に感謝いたします。ありがとうございました。


⑤次に、不妊治療助成制度のより一層の推進についてお尋ねいたします。

 現在、杉並区のホームページの「暮らしの情報」の中の、「子供、教育」の「妊娠・出産」という項目の中に、「特定不妊治療費助成」というページがあります。

 不妊治療という言葉へのイメージを前向きなものと捕らえるか否かは個人の判断にゆだねられることになると考えますが、現在の少子高齢化社会への

改善策としては、子供を生み育てる環境を社会として整えていく、という考え方が最優先されると考えますが、もしそうであるならば、子供を持つための不妊治療に取り組む夫婦は最大限の社会貢献への前向きな行動をしているものであり、これを行政として後押しをしていくことが望まれていると考えています。

 そのような社会情勢の中、杉並区においては不妊治療助成制度にいち早く取り組み、具体化させていることに関しては区内外から高い評価を頂いております。

そこでお尋ねいたします。

4月からの不妊治療助成制度の実績はどのようなものでしょうか?

今後は不妊治療を始めるときの治療開始へのハードルを低くするための有効な施策が必要と思われるが、どのようにお考えなのでしょうか

また、行政の動きとは別に、杉並区とNPO組織などによるカウンセリングなどを行っている団体もあるが、区との連携は取られているのでしょうかお尋ねいたします。

最後に、山積する取り組むべき課題に囲まれながらも、長い上り坂を登るごとく、この一般質問を通じて、

少しずつでも着実に解決へと近づいていくことを願って、質問を終わらせていただきます。


平成23年 第4回定例会での一般質問のご報告です。・その4

2011-12-03 | 議会報告

昨日に引き続き、質問内容をアップします。

 

③次に、今後の放射線対策についてお尋ねいたします。

 福島第一原子力発電所の事故の影響により、日本においても有史以来初となる一般の生活において放射線の危険にさらされるという危機的な状態が

現在も続いています。

杉並区においては一義的にはこの対応は東京都にあるとしながらも、区民の安心のために、空間放射線量の独自測定や説明会の実施、ゲルマニウム

半導体検知器による給食食材の抜き取り検査の実施など、手厚いご対応を

していただいている事に関しては一区民としても大変感謝をしております。

 ただ、大変残念ながら原子力発電所の事故の終息は容易ではなく、生涯にわたっての健康被害への影響は目に見えないことから、区民の安心を得るという努力を望む声はまだまだ尽きないのが現状です。

 

 そこでお尋ねいたします。

 今後とも給食食材の放射能測定や空間放射線量の

モニタリングを継続して行う必要があると考えるが区のお考えはどのようなものなのでしょうか。

また、東京都の被災地からのがれき受け入れにより、杉並区の空間放射線量の上昇を懸念する区民の声をどのように

お考えかご所件をお伺いいたします。

 

 

④次に、小規模多機能ホーム増設のための施策について

お尋ねいたします。

 昨今、まちを車で走っていると、朝と夕方に高齢者のためのデイサービスの送迎の車に出会うことが多くなってきました。それぞれの家から車へと介護サービスの方と家族に見守られている高齢者の姿を見ていると、より良い福祉サービスを進めていくことは区民の生活にとって不可欠であることを痛感します。

 しかしながら、施設の整備というものは理念だけでは推進は望めず、施設を建てるための場所の確保、事業者の確保、区民への周知、そしてサービス開始へと大変長いプロセスを踏む必要があります。

 厚生労働省の介護保険制度の改正により小規模多機能型居宅介護、通称小規模多機能ホームは、平成18年4月地域密着型サービスひとつとして創設されました。介護が必要となった高齢者主に認知症高齢者が、今までの人間関係や生活環境をできるだけ維持できるよう、「通い」を中心に「訪問」「泊まり」の3つのサービス形態が一体となり、24時間切れ間なくひとつの事業者でサービスを提供できるのがその大きな特徴で、いつも顔なじみの職員がケアを行えること、少人数登録制で家庭的な雰囲気の中で高齢者が楽しく過ごすことが出来ること、また、月額定額制のため、利用者は介護保険利用限度額の調整の必要がなく、認知症による介護度がたとえ重度になっても住み慣れた自宅での生活を可能にしています。今月10日には第84回社会保障審議会

介護給付費分科会が行われ小規模多機能型居宅介護について議論されております。

「今後も小規模多機能型居宅介護の普及・促進の継続を図る必要がある」とし、平成24年度以降は「地域密着型サービス等の介護報酬については、厚生労働大臣の認可によらず、市町村独自の判断で、全国一律の介護報酬額を

上回る報酬を設定可能」という改正を予定しており、この制度もその推進に

おいて第二段階に入った感があります。

 杉並区の小規模多機能ホームの実際の利用者からは、「これまでの様なそれぞれのサービスの組み合わせの日程調整や介護保険利用限度額などを気にせず、仕事を続けながら介護を続けていられるのは小規模多機ホームに登録できたおかげ。」と伺っています。

  そこでお尋ねいたします。

小規模多機能居宅介護施設、通称小規模多機能ホームの杉並区における設置の現状はどのようになっているのでしょうか?今後増設のための施策をどのようにお考えなのでしょうか?

また、杉並区が進めている「区立施設の再編整備」と「在宅介護推進施策」との区内での連携はどのようになっているのでしょうか?

 私のような働き盛りの年代に、今まで元気だったはずの親御さんの介護の

必要性が出てくる、努力をおしまず続けてきた仕事を離れてでも、自分を育ててくれた親の介護をしていきたいといった区民の方々が今後とも増えていくことが予想されますが、これにはまた、一旦職を離れたあとには復職が難しいといった深刻な問題も併せ持っています。

今後の高齢化社会において、

「いざ介護が必要になった時でも杉並区の手厚いサポートにより仕事と両立が出来る。」そういった区民の安心感を得るためには、この小規模多機能居宅

介護の増設に関しての諸問題を前向きに解決することによって、より一層の

充実した福祉を目指していくことをお願いしまして、次の質問に移らせていただきます。


平成23年 第4回定例会での一般質問のご報告です。・その3

2011-12-02 | 議会報告

昨日に引き続き、一般質問の内容をアップします。

 

次に、

放射第5号線及び都市計画高井戸公園周辺のまちづくりについてお尋ねいたします。

 


 久我山地区においては平成20年に玉川上水・放5周辺まちづくり協議会を発足し、事務局を杉並区都市整備部まちづくり推進課に置き、コンサルタントにはこれまで杉並区で蚕糸の森公園を中心としたまちづくりなどで実績のある計画工房主宰の村上美奈子先生を迎え、約2年半をかけてまちづくりを協議してまいりました。

 この会の活動の目的は「放射第5号線事業推進のための検討協議会」での報告を尊重し、まちの将来を見据えて地区計画制度の活用を柱とする

「まちづくり構想」の検討を行い、その結果を杉並区長に提案することでした。

これによりまとめられた「まちづくり構想」ではまちの将来像を踏まえ、

「いえとまちづくり」において、建物の高さ・用途に関するルール

「みどり・環境とまちづくり」において、玉川上水のみどりを地域全体につなげ                  

                  ていくために

「安全・安心とまちづくり」において、防犯・防災と交通安全の観点から

                ブロック塀から緑化への転換の検討もされました。

そして

「景観とまちづくり」において提言書から引用をすると、

「杉並区の景観計画の玉川上水部分の景観形成基準の考え方をこの区域全域に取り入れ、玉川上水のみどり豊かな景観と調和する、魅力ある街並みとなるように、建物の配置や志紀町などのルールを定めます。」とまとめられています。

そして杉並区へは

「まちづくりを進める政策の具体化に向けて、努力をしてもらいたいと考えています。」としています。

 この提言書を取りまとめるには各委員が、例え違う意見を持っていたとしても、その集約を図る努力の積み重ねがなくては成し遂げることは出来なかったものと考えております。

そこでお尋ねいたします。

放射第5号線周辺のまちづくりについて、まちづくり協議会によって提言されたまちづくり構想を具体的に進めていくための施策はどのようにお考えなのでしょうか?

また、今後のこの地域住民との協働についてはどのようにお考えなのか区の見解をお伺いいたします。

 地域主権の具体的な動きとしてのまちづくりの芽を今後とも育てていくための、きめの細やかなご対応をお願いし、次の質問に移ります。


平成23年 第4回定例会での一般質問のご報告です。・その1

2011-11-30 | 議会報告

先日、第4定例議会において一般質問をいたしました。

まだ、2回目ということもあり、緊張した中でした。


少々長いですが、全文を掲載いたします。

動画をご覧になる方は、杉並区議会のホームページをご覧ください。

(議会事務局の方は、議会中は大忙しです。一般質問の様子もすぐにホームページにアップしてくれています。感謝。)

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod/23-04/231121.htm

 

 

質問①はじめに「エコ住宅促進のための施策について」お伺いいたします。 

 

わが会派に属する安斉あきら議員から平成20年の第4定例会一般質問「今後の環境施策について」という質問がされました。 

 その内容は、洞爺湖サミットのテーマとして地球規模での環境問題が論議され議長国である我が国は、主導的役割のもと京都議定書の約束期間以降の新たな枠組みづくりと国際的な環境協力、さらには技術革新による低炭素社会の構築に向けた構想を提案したこと。 

 国内において再生可能エネルギーや原子力などのゼロ・エミッション電源の比率、太陽光発電の普及率の向上、省エネ技術を組み込んだ家電製品の普及促進、国内排出量取引制度、税制のグリーン化、 

カーボンフットプリント制度の導入などが示され、低炭素社会への移行に向けた第一歩を踏み出したこと 

 また、東京都において環境確保条例の一部見直により、少ない 

エネルギーの利用で快適な生活が送れるような都市へと転換を進めていく方針が確認され、そのためには、現在のエネルギー需要のあり方そのものを見直し、ライフスタイル、都市づくりや建築のあり方を含め、社会システムを変革していくことが重要であるとしたこと 

 国と東京都において同時期に低炭素社会への中長期な取り組みが 

示されたことを踏まえ、これを受けて杉並区においても従来からの杉並区環境基本計画や地域省エネ行動計画による先進的な環境政策を実践してきたことを踏まえ、国や東京都の取り組みとの整合を図る必要があるのではないかという提言がなされました。 

  

それに対してのご答弁の一部に「今後、家庭における省エネ対策の一層の普及促進を図るための施策のあり方については、国や東京都の動向を 

見きわめながら、環境基本計画の改定の中で検討してまいりたいと 

存じます。」とのことでした。 

 

それから3年が経過し、その間、日本には大きな出来事と動きがありました。 

 

 

 本年3月11日には東日本大震災が起こり、11月18日現在の警察庁の発表では、死者1万5839人、今まだ見つかっていない人の数3641人という 

未曾有の被害をもたらしました。福島第一原子力発電所の事故の影響による原子力発電所等の停止によって、今夏、一時的な電力不足に陥るとの懸念により、社会生活に多大な混乱をもたらすという事案が発生しました。 

今夏の電力不足への懸念、言い換えると 

「自分の生活においてもエネルギーの使用を根本から見直さなければならない。」という危機感ともいえる体験をしたのは国民にとっては始めての 

ことだったのではないでしょうか? 

 

 日本は第二次世界大戦の敗戦かの復興をとげ、高度成長期を通して飛躍的に発展をしてきました。昭和39年には東京オリンピックが開催され、敗戦からの完全な復興を印象付けました。昭和48年の第一次石油危機やその後の 

第二次石油危機を契機にエネルギー資源の大半を海外に依存せざるを得ない状況を踏まえ、石油等の燃料資源の有効な利用の確保に資することを 

第一の目的として、昭和54年に「エネルギーの使用の合理化に関する法案」いわゆる「省エネ法」が制定されました。この法律はその後に発覚していく地球温暖化の対策として平成9年の「気候変動に関する国際連合枠組み条約」の京都議定書の締結などを踏まえ当初のエネルギー資源の確保という目的から地球温暖化対策のためのCO2排出量削減という方向へ変化をしてきました。 

  

 そして平成20年の安斉議員の提言がされてからの3年の間には、国の動きにおいても環境配慮型住宅の施策に関連して大きな動きがありました。 

 

 それは平成22年12月に国土交通省により制定された「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が交付をされたというものです。これは、これまで踏み込むことのなかった住宅・家庭の分野へ積極的に国として関与をしていこうという考えの現れであると考えます。 

 この国の動向を踏まえ、わたくしは杉並区においては何が出来るのか議論を始めることが必要だと考えています。この法案をにして杉並区独自の杉並区らしい、環境配慮型住宅、いわゆるエコ住宅促進のための総合的な施策が、いま、必要なのではないのでしょうか? 

現行の「杉並区環境基本計画」の中の将来像の中に、 

「省エネルギーで質の高い生活が定着」とのビジョンが示されています。これには「太陽光発電など自然エネルギーを利用した家庭や事業所が大幅に増えるとともに、環境技術の進展により、省エネルギーで経済的かつ快適な生活空間が実現されています。」とあります。杉並区を真の「環境先進都市 杉並」実現へと導きたいとするならば国の能動的な動きに呼応するような具体的な動きが求められているのではないでしょうか? 

  

 

 

そこでお尋ねいたします。 

杉並区らしい「住宅」の在り方をどのようにお考えでしょうか、現状の杉並区内の住宅の成り立ちを含めて区の見解をお伺いいたします。 

また、エコ住宅普及率の現状把握は行っているのでしょうか?そして、今後普及率を向上させていく必要性を認識しているのでしょうか見解をお伺いいたします。 

 


 

 

 


2011.11.21午後、一般質問をいたします。

2011-11-20 | 議会報告

11月18日から第4定例会が開催され、区役所の議会棟が活気付いています。

21日の午後には私の一般質問が予定され、

1 エコ住宅促進のための施策について
2 放射第5号線及び都市計画高井戸公園周辺のまちづくりについて
3 今後の放射線対策について
4 小規模多機能ホーム増設のための施策について
5 不妊治療助成制度のより一層の推進について

の質問をいたします。


現在質問原稿の最終チェック中、ひとことひとことが勝負です。

もしお時間がございましたら是非傍聴にいらしてください。

 


決算特別委員会公共工事の発注及び管理状況についてで質問をしました。

2011-09-30 | 議会報告

 

 現在行われている第3定例会において、先日質問をいたしました。

 会場は区議48名と田中区長をはじめとする区役所の担当者の方々60名以上とが

 対峙するよう席が配置されています。

 

 質問台の前にはずらりと区長、副区長、教育長、監査役などの特別職が並び、

 勢い新人議員としては力が入りました。

 

 

 質問項目:公共工事の発注及び管理状況について

 

 という内容で、杉並区が発注している公共工事の発注後、現場に入ってからの変更などに

 どのように対応しているか、それが適切か?といった質問をしました。

 

 公共工事は区行政においては多額の税金を使っている、一大事業です。

 その完成までの工程において、設計段階からの変更が生じた場合に

 どのように区として対応をしているか?

 ややもすると小さい工事上の変更に対しては甘く見てしまい、

 コスト増の分を新たに発注していないのでは?という疑問があったからです。

 施工者からすると、ほんの僅かなコスト増でも区に請求が出来ないのでは

 経営を圧迫することにもなりかねません。

 

 区議として区民の団体の方々からのご意見をいただきながら、

 質問等いう形で区行政に訴え、ひとつひとつ整理をしながら

 より良い方向性を見出していく、そんなやりとりを目指しました。


 今回の質問では

 それに加えて、工事中の管理状況から完成後のチェック体制までを質問をし、

 最後に、以下のとおり締めくくりました。

 今後はガイドラインの整備がどのように進められていくのか、

 自分がした質問を後追いする形で、注視してこいうと考えています。


 「 これまでの質疑で、区が適正に対応していることは理解しましたが、

 どうしても受注者は弱い立場になりがちであり、

 言いたいことも言えない状況に置かれるケースもあると思います。 

区には、今後、設計変更の対象や手続きについて、

受注者やまた税金を納めてくださっている区民の皆様にも判りやすいよう、さらに明確化していただくよう

 「ガイドライン」などの整備を要望して私の質問を終わります。」

 

 

 

 

 

 

 


 

 


初めての「一般質問」が終わりました。

2011-06-17 | 議会報告

6月14日(火曜日)に初めての一般質問に臨みました。

その様子は杉並区のホームページで公開されていますので、

お時間のある方はごらんになってください。

(14日の37分くらいから始まります。)

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod/vodtop.htm

 

当選後初の意見を交えて質問が出来る公式の場ということで、

選挙戦に公約に掲げていた「都市計画高井戸公園」の早期実現を訴え、

その為の杉並区の施策を伺いました。

 

意見の中で久我山にある2つの東京都による公共事業、

「放射第5号道路」と「都市計画高井戸公園」を一体に進めていくことで

より久我山という地域性を活かし、利便性の高い事業になるということを訴え、

これまで杉並区まちづくり団体「久我山緑の散歩道」で打ち出した構想

「井の頭・久我山緑のパークウェイ構想」を説明し、

久我山を整備することで井の頭公園と神田川・玉川上水で緑の回廊が結ばれ、

1周約10キロのパークウェイが出来るということも踏まえ、

その早期実現を訴えてきました。

 

他の先輩議員のように、区政に関する広範囲に渡る質問ではなく、

新人として15分一本勝負の内容にして、より出席者の印象に残るよう努めました。

 

出席者は杉並区の田中区長・副区長他特別職、各部署の部長、

そして全議員・傍聴者のおよそ100人強です。


ちなみに田中区長はこの構想を都議会議員の頃からご存知で、

応援をしてくださっています。

 

この面々が静聴する中での一般質問はかなり緊張するものでしたが、

議席を獲得し、やっとつかんだこのチャンス、あがってしまい失敗をすることの無いよう、

がんばりました。

 

まずは敵地に入り、のぼり旗を立ててくるという任務は完了、

今後は地上戦で訴えを続けていくという感じです。

 

是非、応援してください!

 

 



平成23年 第二回定例会において一般質問をいたします。

2011-06-10 | 議会報告

来週始まる平成23年度第二回定例会において、

一般質問をさせていただくことが決定をしました。


日程は6月14日火曜日、午前中になります。

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/ugoki/daihyo.htm


区議会事務局に確認をしたところ、

予定としては午前中の2番目、ということでした。


内容を吟味中ですが、私がこれまでまちづくり団体として活動してきたことを踏まえ、

都市計画高井戸公園の早期実現とそれによるまちづくりへの影響などを質問して行きたいと考えています。


お時間のある方は是非傍聴にいらしてくださいませ。