本能寺の変 「明智憲三郎的世界 天下布文!」

『本能寺の変 431年目の真実』著者の公式ブログです。
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龍馬伝:岩崎弥太郎のDNAと三菱

2010年05月03日 | 427年目からの挑戦
 NHK大河ドラマ「龍馬伝」の人気が高いことは私のブログの検索キーワードに「坂本龍馬」「岩崎弥太郎」「武市半平太」が多いことでもわかります。しかも、番組に登場して注目を集めた順番に龍馬⇒弥太郎⇒半平太とアクセスの中心が移ってきています。現在は半平太が圧倒的に多いです。
 一時期は「岩崎弥太郎 三菱 抗議」というキーワードでの検索がとても多かったです。弥太郎の汚い身なりに三菱の幹部が抗議したという話が話題になった頃です。私のブログにもその件について書きました。賀詞交歓会の席でそのような話が出たようですが正式な抗議ではなかったようです。私は弥太郎の身なりよりも、描かれている弥太郎の性格に対しての意見だったのではないかと思いました。
 ★ 龍馬伝:坂本龍馬と岩崎弥太郎
 ★ 龍馬伝:坂本龍馬と岩崎弥太郎(つづき)

 龍馬伝の弥太郎があのいやな性格からどのように成長して脱皮していくのか注目してみてきましたが、今のところ性格は変わっていないようです。あのまま最後まで行ってしまうのでしょうか。若干気になっています。
 というのも、弥太郎が創業した三菱にはあの弥太郎のDNAが流れているという印象を持たれる方もいらっしゃると思うからです。確かにWikipediaで調べてみても弥太郎は「明治の動乱期に政商として巨利を得た」と書かれており、清廉潔白な人物というイメージはなさそうです。これは三菱グループに勤めている方にはありがたくないことでしょう。
 ★ Wikipedia「岩崎弥太郎」記事

 実は私も三菱グループの三菱電機に勤めていました。特段、「三菱、三菱」と意識したことはなかったのですが、考えてみると祖父の代から三代に渡って三菱でした。父方の祖父(三菱商事・三菱倉庫)、母方の祖父(日本郵船)、父(ニコン)です。彼らを見ても、およそ弥太郎の性格(龍馬伝で描かれている)との類似性はありません。もちろん私もですが。
 三菱に流れているDNAをいうのであれば、弥太郎の孫の小弥太社長が定めた「三綱領」ではないでしょうか。三菱グループのポータルサイトに解説が詳しく書かれています。
 ★ Wikipedia「岩崎小弥太」記事
 ★ 三綱領:三菱グループ・ポータルサイト

  所期奉公=期するところは社会への貢献
  処事光明=フェアープレイに徹する
  立業貿易=グローバルな視野で

 どうでしょう。龍馬伝に描かれた弥太郎からは想像できない言葉ですね。
 私はこの精神で仕事をしてきましたし、おそらく父や祖父も同じだったと思います。三菱にお勤めの方々は皆さん同じ気持ちではないでしょうか。龍馬伝の最終回に弥太郎がこの三綱領をとうとうと表明する場面でもあればよいのですが。NHKさん期待しています。

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