本能寺の変 「明智憲三郎的世界 天下布文!」

『本能寺の変 431年目の真実』著者の公式ブログです。
通説・俗説・虚説に惑わされない「真実」の世界を探究します。

『織田信長 四三三年目の真実』読者書評

2018年05月26日 | 427年目からの挑戦
 秀吉がねつ造し、軍記物に汚染された戦国史を今一度洗濯いたし申候
 40万部突破のベストセラー『本能寺の変 431年目の真実』の著者が、今度は信長に挑んだ!!
 >>> 明智光秀の子孫が新解明する「間違いだらけの織田信長」(アサゲイ・プラス記事)
 >>> 「織田信長」の虚像を暴く『信長脳を歴史捜査せよ!』
 >>> 『織田信長 四三三年目の真実 信長脳を歴史捜査せよ!』あらすじ
 『織田信長 四三三年目の真実 信長脳を歴史捜査せよ!』明智憲三郎著・幻冬舎に読者からのお褒めの言葉が続々!
 「他にない論理分析性の高いもの」「今までに読んだことがない斬新な作品」「自分でも推理しながら読み進めていく面白さは過去に経験したことの無いもの」「現代に通じる教訓がここにあります」「見事に一貫性が見出されて面白い」「当時の人たちの考え方を念頭に、改めて史実を再構築した研究家は過去にいなかった」「今まで謎だった信長の油断と思える行動の謎が著者によって明かされた」「幾多の歴史学者・歴史作家が取り組んできた本能寺の変に対して、客観性を重視した新視点で説得力のある謎解きをして見せており、お見事です」
 以下に書評をご紹介いたします。

【2018年5月25日記載】No19
 amazon『織田信長 435年目の真実』カスラマーレビューより
父信秀から受け継いだ孫子の兵法により信長脳が形成されたことを論証しようとする著者の新見解が述べられた大変スリリングな本である。歴史の謎を解く醍醐味を本書で味読することができる。桶狭間の合戦で信長は「兵力に勝る敵を分断して死地に追い込め」という孫子の兵法に基づき、今川軍を挑発して自分の城を攻撃させるように仕向けて、残された義元軍の主力を桶狭間に閉じ込め、信長は少ない軍勢で総攻撃をかけ、義元の首を取ることができたと主張する。その手際は実に見事であり、信長の勝利は偶然でも幸運でもなく、必然であると言う。あまりにこの説明が見事なので、著者に説得されてしまうのだが、果たして本当にそうだったのか?話は出来すぎているのではないか?そのような疑問も沸き起こる。理論通りにいかないのが歴史ではないか?偶然的・幸運的な要素もあったのではないか?本当に10倍の兵力を持つ敵軍に孫子の兵法のみで立ち向かえるのか?まずは本書を手に取って著者の語りを聞いて欲しい。お勧めの歴史本だ。
織田信長 435年目の真実 (幻冬舎文庫)
クリエーター情報なし
幻冬舎

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【2017年1月13日記載】No18
 「前作に引き続いて刺激的な話がいくつも書かれていて、思っていた以上に早く読み終わった」という書評をいただきました詳しくは「雨読夜話」ブログをご覧ください。
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 明智光秀の子孫によるベストセラー『本能寺の変 431年目の真実』の続編で、信長の行動における考え方や謎解きなどを語っている作品。
 本書でも史料から状況証拠を積み上げて考察する「歴史捜査」の手法が用いられている。
 信長や本能寺の変については、勝者である秀吉による公式発表、それを元に書かれた講談本のフィクション、そして権威ある歴史学者がそれを受け入れてしまったことで、おかしな説が定説扱いされているとしている。
 これに対して本書では信憑性の高い『信長公記』やルイス・フロイスなどの宣教師たちが書いた手紙や報告書、公家や戦国武将らの日記など、変なバイアスがかかっていない史料の記述から仮説を組み立て、各人の意図やどのように行動したのかを考察している。(以下省略)

【2016年11月3日記載】No17
 「観たお芝居、読んだ本。おいしいお店の紹介など。あれこれ書いています」という「荒唐優眠」さんのブログでの書評(抜粋)です。
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 本能寺の変に真相に迫る「織田信長四三三年目の真実」(明智憲三郎)と言う本。独自の語句(信長脳、とか)を使うので軽めの歴史推理かと思ってましたが堂々の推論に、圧倒されました。
 明智と徳川の関係性、だれが本能寺の変での信長の様子を伝えたのか、とか、今わの際で信長が気にしたのは?とか。すごく面白い本でした。

【2016年8月18日記載】No16
 プロブレムソルバー柿沼岳史さんの「”知命” 問題解決者の挑戦日記」ブログでの書評です。「問題解決者」だけに歴史捜査の本質を大変よくご理解いただいたようです。
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 明智氏の著書は前作に続いて拝読しましたが、大変勉強になりました。特に明智氏が展開するロジカルな「歴史捜査」という手法は私にとっても大変親しみを覚える内容でした。印象に残ったのは以下三点です。
1.戦国武将に強い影響を与えた中国の兵法
 (本からの引用文は略)
2.韓非子
 (本からの引用文は略)
3.信長に何を学ぶか
 (本からの引用文は略)
 本書のストーリーは非常に勉強になるのですが、推理小説と同じ、説明してしまうとこれから読む方に失礼なので、今回はそれ以外の部分から引用させて頂きました。「孫子」「韓非子」はしっかりと学んだことがないので、是非本を読むことから始めます。
 また今回の戦国武将の論理展開、信長脳を理解することで、家康がなぜ秀頼を死にまで追い詰めたのか、が良く理解することが出来ました。
 「歴史に学ぶ」とは、言葉で理解し行動していたつもりでしたが、まだまだ底が浅かったようです。明智氏のことは、これからも追いかけていきたいと思います。

【2016年7月3日記載】No15
 『織田信長 四三三年目の真実』が面白い!!と題する「ソソノの会」さんのブログでの書評です。
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 今日、7月2日は織田信長を本能寺で破った、明智光秀の命日。そして今年2016年は434年目。
 昨年2015年7月に、織田信長はどうして本能寺の変で打たれたのか、信長は大うつけで、光秀は無謀な計画を行ったのか....
 いやそうではない....
 織田信長は中国の兵法を熟知した織田信秀を父に持ち、その信秀から英才教育を幼い頃から施された超エリートであり、大うつけではない。
 では、その織田信長の脳はどのような思考法をしていたのか?
 犯罪捜査のように、様々な証拠と信ぴょう性のある資料を徹底的に洗い直し、歴史の真実を解明した。
 それも、怨讐とも言える、光秀の子孫である明智憲三郎氏。
 彼は、歴史学者でもない、歴史文学者でもない。
 工学部修士課程を卒業後、大手電機メーカーで情報システム分野で活躍した明智憲三郎氏。
 2013年に発刊された本能寺の変 431年目の真実は30万部のベストセラーとなる。
 この本を読んで、信長脳的思考法する管理職の特徴がよくわかった。
 奇遇にも今日は明智光秀の命日。
 信長脳と秀吉脳、そして家康脳の違い。
 天下はその脳の違いにより、どのように流れたのか
 まずは著者のブログがあります。関心のある方!
 是非とも読んでみて下さい。

【2016年6月3日記載】No14
 amazonのカスタマーレビューから「歴史上の英雄に想いを馳せる」と題するHirokoさんの書評をご紹介します。
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 これまでの認識がさっぱりと覆るくらいの衝撃作品です。
 歴史の教科書では語られなかった事象に加えて、改めて再論考しています。
 物証を示しながら、説明もわかりやすいため、「そういう考えもあるなあ」と納得しました。
 本書は従来の通説とは、異なる新しい展開で描かれています。
 なぜ、稀代の英雄である織田信長が簡単に打ち取られたのか、徳川家康が京都(敵地のど真ん中)にいて、しかもその後に無事に三河に帰れたこと、など様々な疑問を細かく立証しています。
 最後はきちんと物語がつながっており、私は衝撃を受けました。
 確かに、史実は勝者によって後世に残ることが多く、それを改めて感じました。

【2016年5月8日記載】No13
 amazonのカスタマーレビューからjonjonsukiさんの「戦国武将『信長』の考え方を推理検証した本。2作目を上回る面白さ」と題した書評をご紹介します。
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 作者は理系畑の方のようで、実に論理的に、史料を検証してあり、出来事を立体的に観察されていると思います。
 本能寺「事件」の110年後に書かれた「明智軍記」は誤謬であるとし、その「明智軍記」を参照し明智との因縁を隠す為に書かれた細川家の「綿考輯録」は肯定する という全く矛盾した説が元になって凝り固まっている本能寺の変の定説にメスを入れることはさぞかし大変なことでしょう!
 まるで絡み合った糸を一本一本解くような作業には、ただ糸を引っ張るのではなく、「正しい」方向への推理が必要です。
 また、事実を事件関係者の考え方や周りで起こったこととを結びつけて論理的に推理する方法は、迷宮入りになってしまった三億円事件を推理した松本清張のやり方と同じと思われます。ただ、時代が16世紀と20世紀という違いがありますが。。。
 この本が ベストセラーの2作目よりももっと面白みを増しているのは、戦国武将なら誰でも精通していたと思われる「孫子」「呉子」の考えに基づく脳を持った信長がどう考えたかを推理していく過程にあると思います。

【2016年5月7日記載】No12
 amazonのカスタマーレビューから4件ご紹介します。
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Aさん:お見事
 幾多の歴史学者・歴史作家が取り組んできた本能寺の変に対して、客観性を重視した新視点で説得力のある謎解きをして見せており、お見事です。
Bさん:歴史捜査良いです
 歴史捜査良いですね。緻密で憶測を排除し事実を見つめ直すやり方は素晴らしいと思います。
Cさん:歴史は勝者によって書き換えられる
 歴史の真実とそこから見えてくる新たな視点に新鮮な感動を覚えました。まさに勝者によって都合よく書き換えられた歴史物語を私は、真に受けていたことかと感じさせていただきました。
Dさん:力作です
 力作です。大変な時間と労力を費やされたでしょう。著者に敬意を表します。

<font color="purple">【2016年5月6日記載】No11
 楽天ブックスの「みんなのレビュー」から3件ご紹介します。
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Aさん:びっくりした。
 信長の行動を説明しきっているすごい考察。筆者ならではのアプローチがとても明快に答えにたどりついている。次作にも期待したい。
Bさん:いいですね。
 この視点からの織田信長がととりまく人物と時代背景がとっても面白かったです
Cさん:面白いです。一読の価値あり。
 以前から興味のある本だったので、電子書籍化されたのを知って、すぐ購入した。
 内容は期待以上。著者の「捜査結果」を楽しく読ませてもらえたので、買って良かったと思う。著者の説は、なるほどとうなずけるものがある。「織田家筆頭・明智光秀ほどのものが、「恨みなどの一時の感情」+「思い付き」+「無計画」で信長暗殺を企てるのはおかしい」というのは、確かに言われてみるとそのとおりではないか。
 細川や家康・秀吉の動きなど、とても面白く、なるほどそういう裏があってもおかしくないなと。
 是非、本作品を映画やドラマで映像化してほしい。

【2016年1月13日記載】No10
 普通の30代サラリーマンが読書で読んだ本とアルバムのレビュー・感想を綴っている「30代サラリーマン、読書で学ぶ!」ブログでの書評です。織田信長像がくっきり見えてきてよかったですね。
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 織田信長という人物は実際どのような人であったのかを推理していく本です。タイトルに「信長脳を歴史捜査せよ!」とある通り、考え方としては現代人の視点ではなく戦国時代の視点で推理するというのがポイントです。
 当時の日記や書状を参考にしながらこうではないか?という仮説は面白いですね。
 信長が天下統一後は明(中国)を狙っていたというのは最近の通説で昨年のNHK大河でも描かれていました。
 これの裏づけとして、
・信長はポルトガル宣教師を呼び寄せて何度も話を聞いていた
・小姓に黒人を採用していた
・書状に「中国・インド以外の世界」を意味する「南蛮」を使っていた
いうのは納得できます。つまり、身近に「世界」を意識する材料があり、国内しか見ていない他の大名とは見えてる視野が違うことになります。実際に外国人を雇用したり「洋服」を身に着けていたわけですし。
 ポルトガルの宣教師がキリスト教を広めるために世界を航海している・・こんな建前を現実主義の信長が信じるわけなく、侵略のための戦略だと見抜いていたのは私でも容易に想像できます。
 それに加えて、当時の大名が学んでいた中国古典の知識。作者の推測では現実主義の信長は恐らく韓非子だと。
 世界が身近、ポルトガル・スペインによる植民地の知識、韓非子の教え・・・信長がこのような思考であれば、当然狙いは隣の大国、中国に向くというのは必然だというわけです。何から何まで納得できますね。
 そして韓非子の教えでは天下統一がなった暁には忠臣を粛清しないと信長亡き後の織田一族が危ないわけです。その粛清の対象は忠臣で実力者・・・順番でいくと、徳川家康、明智光秀、羽柴秀吉の順でしょうか。彼らを中国へ追いやるところまで構想していたというのも十分納得できます。柴田勝家や丹羽長秀は古参でもあるから織田信忠の補佐で日本なのかな?
 何か織田信長の思考がみえてきた気がします。そもそも史実や歴史研究の過程を全く知らないので教科書の内容や通説が実際どうなのか我々ではわかりませんからね。こうやって解説してもらえるとよりクリアになりますね。
 他にも桶狭間の戦いや幼少時代の推理も面白い。自分で何となく描いていたぼやけた織田信長像がくっきりしてきた気がします。
 織田信長 四三三年目の真実 信長脳を歴史捜査せよ!かなり楽しめましたドキュメンタリー映画になると面白いかも。

【2015年10月20日記載】No9
 「歴史捜査がさえている」と題するショウ井上さんの「黒革の投資手帳」ブログの書評です。「431」の読者が「四三三」を読まれて、「期待通りの面白さ」とのことで安心いたしました。
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 明智憲三郎氏の前作「本能寺の変 431年目の真実」を読ませてもらったが、客観的な証拠をもとに冷静で厳密な推理を組み立てているので、たいへん説得力があった。
 そして、本作「織田信長四三三年目の真実」が出たので、期待をもって早速読んでみた。
 期待どおりでひじょうに面白く、かつ本当の歴史はこうだったんだと納得させられた
 一般に読まれている歴史小説は、それはそれで小説としては面白いのだが、創作されている部分が多い。
 創作されたことにより、イメージが固定化されてしまっている代表が織田信長だろう。
 本書は、読者が英雄譚としての歴史を楽しむことから卒業し、真実の歴史を発見することを教えてくれる。
 また、読み物としてもたいへん面白かった。

【2015年10月20日記載】No9
 「ランクル一番」さんの「読書メーター」への投稿です。拙著を初めて読まれる方はこの本から読むのがよいと自信を持ってお勧めできます。
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 自身にとって、この作品が明智憲三郎氏の初作品。ある命題に対して、仮定を設定して事実を検証してゆき、丁寧に考察を加え、より納得性が高いものを自分の結論として公とする。これはまさに現代の科学的アプローチと同じ手法なのであるが、はたして著者は工学部の修士課程修了者であった。後半はちょっとした推理小説よりもわくわくする内容となっており、十分に楽しめた。
 >>> あなたも「本能寺の変」の謎解きに挑戦できる本

【2015年10月3日記載】No8
 短い書評ですが4名の方からのamazonカスタマーレビューをご紹介します。
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Aさん
 幾多の歴史学者・歴史作家が取り組んできた本能寺の変に対して、客観性を重視した新視点で説得力のある謎解きをして見せており、お見事です。
Bさん
 歴史の真実とそこから見えてくる新たな視点に新鮮な感動を覚えました。まさに勝者によって都合よく書き換えられた歴史物語を私は、真に受けていたことかと感じさせていただきました。  
Cさん
 力作です。大変な時間と労力を費やされたでしょう。著者に敬意を表します。
Dさん
 孫子、呉子にも通じ、信長、明智光秀の目線と思考でよく論じられている力作!

【2015年9月19日記載】No7
 「Irongear’s Reviews and Logs」ブログさんの書評です。本質的なことを鋭く見抜いていらっしゃいます。
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 歴史研究の専門家(要するには大学の教授の方々)には無視か非難かされつつも、大ベストセラーになった【文庫】 本能寺の変 431年目の真実 (文芸社文庫)の続編というか、補間説明書という感じですね。431年目の真実で、どうかなぁと思った部分が、より鮮明に説明されていて、これならあり得るかもと思われました。
 桶狭間の戦いについての解析も、非常に納得の行くもので、如何に信長が冷静に敵の動きを予測し、戦局を支配していたかが判ります。
 情報システムを長年ご専門にされていただけあって、論理に基づいた緻密な解析は、他の歴史家達の思い込みの強い空想とは、全く違いますね
 戦国時代の武将は古代中国の数々の兵法に精通していたけど、現代人は(歴史の専門家でも)知らない人ばかりで、戦国武将の考え方を知るには、古代中国の兵法の知識が必要というのは全くその通りですね。
 現代人は、昔の人達がどういう生活をして、どういう感覚で生きていたのか、既に忘れ去っていることが多いのですが、歴史の専門家が現代の常識で過去を知ろうとするのは、ナンセンスもいいところでしょう。

【2015年9月12日記載】No6
 「六城ラヂウム」さんのブログの2015年9月2日付け投稿の書評です。少し長いので中間を略して以下に転載します。お時間あれば、全文もお読みください。
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 ベストセラー「本能寺の変 431年目の真実」の解説書ともいえる明智憲三郎氏の「「織田信長 四三三年目の真実」(明智憲三郎 幻冬舎)を読んでいます。
 信長という人物は父・信秀から英才教育を受け、実践した兵法のエキスパートであること。そして一番の拠り所は信賞必罰を基本とする「韓非子」であると指摘しています。
 戦国時代において主従関係は、手柄に対して恩賞をもらうという今ではあたりまえの関係です。
 資金(領土)が豊富な主君に家臣はすぐになびくといったドライなものです。
 会社の雇用関係でもあり、有力政治家とその手駒のようなもので、小学生でも理解できます。
 そして信長像と明智光秀による謀反の動機が、現在までの定説(怨恨説・四国征伐説・朝廷黒幕説・イエズス会黒幕説・足利義昭説等)がどれも推測か想像のものでしかないことを丁寧に解説してあります。
(中略)
 明智憲三郎氏の著書「本能寺の変 431年目の真実」と「織田信長 四三三年目の真実」をあわせてよむと、信長や光秀、秀吉、家康の人物像(頭の中身)がよく理解できると思います。
 人生指南書やビジネス書として読んでも「織田信長 四三三年目の真実」は得ることが多いでしょう。
 「韓非子」を一言で表せば、弱肉強食、信賞必罰です。簡単に言えば「働かざる者食うべからず」ということ。
 巻末で明智憲三郎氏が指摘していますが、そういう統治方法は常に緊張と謀略が強いられます。宿敵がいなくなっても、今度は身内が疑われて失脚の憂き目に遭うのではないかと疑心暗鬼に陥りやすい。
 秀吉は信長を教師として、家康は反面教師とした。
 一言で言えばそういうこと。東芝の不祥事(粉飾決済事件)は信賞必罰を是とする管理体制(社員の締め付けと強権)が行き着いた結果であると私は思います。
 とにかく読みやすいのでお勧めします。そして明智憲三郎氏には敬意を表します。

【2015年9月12日記載】No5
 滋賀県にある会社の社長さんのブログ「今日の一言」での書評です。大うつけ、桶狭間の勝因、本能寺の変の真相にフォーカスしていただきました。
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 昨年に「本能寺の変 431年目の真実」をご紹介しましたが、その作者で明智光秀の末裔の明智憲三郎氏の作品です。
 前作同様の「歴史捜査」の成果で、信長の父、織田信秀が中国の故事、孫子に倣って信長に大うつけを演じさせたところから始まり、「信長脳」を解明することによって「本能寺の変」の新しい解釈をおこなっておいでです。
 「桶狭間の戦い」は奇襲作戦であったとの定説を覆して、あの戦いは正面からの攻撃であったとする根拠を、信長と孫子を著わした孫武と呉子の著者の呉起との3人の軍議形式で記されており、読み物としても大変おもしろい構成です。そして、桶狭間の戦いの勝利は「必然・必勝」であって「偶然・幸運」ではないということを強調されています。
 謀反成功の五条件と九つの疑問を解き明かすことによって、「本能寺の変」の真実を突き止めておられます。
 さて、その真相とは?

【2015年8月31日記載】No4
 「『織田信長四三三年目の真実』とシステムズアプローチ」と題する書評です。システムエンジニアの方にはアプローチ方法にご理解をいただけるようです。
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 明智憲三郎氏の『織田信長四三三年目の真実』を読んだ。ベストセラー『本能寺の変 431年目の真実』、さらには、2009年の『本能寺の変 四二七年目の真実』から興味深く読んでいる。
 真実を獲得するために史料を徹底的に調べ、事件の成り立ちを論理的に追及、矛盾を解き明かしていく歴史捜査の手順や流れが実に素直で好感を持つ。今回は、より読者に分かりやすくするために、出来事の証言、謎、疑問を解くといったステップアップスタイルで、他にない論理分析性の高いものである
 これらは、長年のシステムエンジニアで鍛えた、システムズ・アプローチの技を思い出す。現在のWebシステムのようなトライ&エラー的な開発ではなく、レガシーである大型汎用コンピュータ時代のシステム開発である。一日1回のまとまったバッチ処理のテスティングをするために、机上デバッグ(業務処理確認や問題個所探索 などをプログラムリストと頭の中で行う)に集中したのを思い起こす。
 本能寺の変の歴史解説書において、古い時代の通説が増幅され、定説となり、権威学者・著名人の説を否定することがタブー視されてきた中で、本当のことを知りたいものにとって、明智氏の出版物は読みながら、自分自身が考え、分析できる楽しみを提供してくれるものである。読後感として、まだまだ、理解できないところもあり、特に、穴山梅雪の件については、解釈が異なるままである。

【2015年8月31日記載】No3
 前作からの読者に頂いたfacebookでの書評をご紹介します。ポイントをぎゅっと掴まれた感じがします。
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 「織田信長のお父さん信秀は、大変優れた武将だったんですよ。戦だけでなく経営においても」
 明智 憲三郎さんからそんな事を伺ったのは、去年の秋でした。
 明智さんの新著『織田信長 四三三年目の真実』は、
「〈信秀の息子〉が私達の知る〈織田信長〉に成る以前」の周辺環境を細部まで見逃さず歴史捜査し、織田信長の思考中脳内に読者を誘う、今までに読んだことがない斬新な作品でした。
 第一章には、その父信秀について詳しく書かれています。
  何故信長が"大うつけのフリ"をしていたかも、納得行く説明にストンと腑に落ちました。
 そして父子が親しんだ中国の歴史書「孫武」*「呉起」の内容も、現代人の私達に向けて解りやすく説明されています。
 そして私の一番好きな部分は「桶狭間の戦い」(^w^)内容は敢えてここでは書きません(笑)。
    ********************
 読んでいてしみじみ思いました。
 「人物」は、偶然に成ったわけでも、生まれた時から能力の程度を定められていたわけでもなく、 環境、親の影響、本人の努力、経験によって作られるのですね。化学反応を起こすのは自分次第

【2015年8月17日記載】No2
 「軍師、孫呉!「必然・必勝」の桶狭間!」と題するamazonカスタマーレビューです。織田信長にも中国史にも造詣の深い方のコメントのようです。
------------------------
 1552年、父信秀没、家督を相続。
 1554年、尾張下四郡の本拠、清州城を奪う。
 1559年、上洛し、将軍義輝に謁見。上四郡の本拠、岩倉城を攻略。
 1560年、桶狭間の戦い。
 あらためて巻末の年表を見ると、信長にとって尾張の内外は敵だらけ、内憂外患の8年間のはずが、さして軍師らしき存在も見当たらない信長は、結果的に自信満々の必勝街道まっしぐらである。なぜそんなことが成し遂げられるのか。
 この謎を説くカギは、信秀の葬式の弔辞と『信長公記』の「(7)青年信長の日常」に隠されていた
 本書51ページ「孫呉との仮想軍議」、これは実際に信長がくり返し心中でつぶやき、自問自答し、脳裏でシミュレートした内容のほんの一部なのだろう。
 そして『韓非子』の「愚者は成事に闇く、賢者は未萌に見る」そのままに、信長だから見えた勝利の方程式を粛々と実践した、そういうことなのだろう。
 本書を読むと、素直にそう思える。
 少なくとも、「偶然・幸運」にも勝っちゃった、なんて説より何倍も説得力がある。
 信長の「大うつけ」も計算通り、これは宮城谷昌光も以前指摘してたので、ぜひ両氏には対談してもらいたい。
 「いかにして今川と戦うかということは十年前から考えつづけていたことだった」、
 「最善の時と場所を期する」、
 「領内の地理については藪の中の木の根のことまで知りつくしている信長にとっては」等々、
 これは坂口安吾著『信長』の表現だが、安吾が生きていたら、彼とも対談してほしかった。
 諸子百家の理論と教訓を、8年間絶えず戦に応用し実践した末の桶狭間の戦いには、日露戦争でいう秋山兄弟の戦い方に見られるような「必然性」があったに違いないのだ。
 このように、諸子百家の見地から信長の足跡を洗い直すと、桶狭間の戦いに留まらず、光秀の重用と信盛の追放も、花押の変遷も、信長の残虐性も、頭蓋骨の薄濃も、見事に一貫性が見いだされて面白い。
 また、前著『本能寺の変431年目の真実』を補完するかたちでの「唐入り」の検証や、それに付随する「謀叛」の動機の検証にも、あらためて納得させられる。
 歴史好きな一読者としては、ぜひ明智氏の説が広く研究者によって相対化されて、真実の究明がより精度を増すことを期待する。
 「森乱の表記」「愛宕百韻の三つ物」「家康の東国織田軍制圧」「光秀の経歴」「秀吉の備中高松撤収日」「本能寺の変諸説の淘汰」等々、研究者の皆さんには、蛸壺に入って自説に拘泥することなく、虚心坦懐にこれらの検証に当たってもらいたい。

【2015年8月13日記載】No1
 amazonカスタマーさんの「論理的な歴史の解明は画期的。加えて、現代にも通じる教訓がここにありました」と題するレビューコメントです。
------------------------
 この本が画期的なのは、信長をはじめとした戦国武将たちが、
・どのような事情に置かれ、
・どのような価値観を持ち、
・どのような考え方を学び、実践したか
について先ず丁寧な解説がしてあることでしょう。
 当時の人たちの考え方を念頭に改めて史実を再構築した研究家は過去にはいなかったのではないでしょうか
 その上で膨大な文献の読み込むことによって、いくつかの古文書にある記述が、その時代の支配者によって意図的に歪曲され、ねつ造されたものであることさえ暴いて見せている事は圧巻と言ってよいと思います。
 当時の人たちの考え方が理解できる素地が整った所で、いよいよ本能寺の変の謎解きにかかります。
著者が少しづつ提示していくヒントを辿り、自分でも推理しながら読み進めていく面白さは過去に経験したことの無いものでした。
 人は歴史から学ばなければなりません。著者は、今、日本と世界が置かれている状況は、当時の戦国武将の置かれた状況に近づいてきていると鋭く指摘しています。傑出した才能の持ち主であった信長と秀吉は、結局運命づけられた滅亡から逃れる事ができませんでした。対して家康が300年の平和支配を築くことができたのは、それまでの利益を追及する価値観から仁・義・礼・智・信を善とする価値観への転換を成し遂げたからであったという指摘は、競争がし烈、過酷を極めている中にいる現代人こそ学ぶべき教訓ではないでしょうか。

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書評 (#51)
2015-09-14 10:59:30
とても面白く拝読いたしました。過去半年に読んだ本の中で最も斬新でした。大胆な仮説と論理的な考証には圧倒されました。
丁寧な資料収集には頭が下がりますが、提示された証拠から類推すると一点だけ、私は結論が少し違います。
矢を引いたのは明智光秀ですが、大きな流れは信長対家康の諜報戦だったと思います。
信長の掌の中で行動しながら最後の最後に茶屋四郎次郎だけを上洛させている。脱出ルートも予め用意してあったのでしょう。家康も戦国武将です。
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