あかない日記

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番町の文化人

2020-05-20 | 出来事・行事

(資料:四番町図書館)

 

前回の番町に次ぎ話題に

この番町の地域は

明治に入ると 土地が細分化し
長屋門を構えた武家屋敷が
減ってきたが 
江戸時代の
街区の割り方や旗本屋敷の
雰囲気は残されて

中央官庁や皇居に
近接していたこと

また広い敷地面積を
有していた武家屋敷の跡地が
多く残っていたことにより

総理大臣の
山県有朋や若槻礼次郎

軍人の東郷平八郎など政府役人の
官舎や華族の屋敷が並び
 
1872(明治5)年 英国大使館が
置かれた事を皮切りに
各国の大使館も移り
国際色も豊かになり
1900(明治33)年には 
津田梅子が英語学校・女子英学塾
(津田塾大学の前身)を創立し
その後も
有名私立学校が開校している。


また この地は多くの
文化人にも好まれて
文化村的な土地にもなった。

しかし 第二次世界大戦の
東京大空襲の標的となって

高級屋敷街の大半が焼失したが 

戦後 疎開で難を逃れた住民達は

またこの地に舞い戻り
復興作業のもと
再び高級住宅街
としての形を取り戻した。

現在 その文化人が
暮らした居住跡が示され
「番町文人通り」のプレートもある。

小説家では
武者小路実篤、泉鏡花、島崎藤村、
永井荷風、国木田独歩、菊池寛、

直木三十五、与謝野鉄幹・晶子、
串田孫一、吉行淳之介など。

音楽関係では
作曲家・山田耕筰、滝廉太郎 

詩人・歌人・画家の
北原白秋、石川啄木や藤田嗣二

歌舞伎の初代中村吉右衛門や
初代市川猿翁、三代目市川猿之助

らなど。