あかない日記

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東欧旅行(84) 国境・飛び地

2013-01-20 | 東欧5カ国紀行

 

                          ボスニア・ヘルツェゴヴィナ領の海岸

 

  クロアチアと ボスニア・ヘルツェゴヴィナの国境に到着

  アドレア海の海岸線に沿って 細長く伸びて クロアチア領になっているが
  そのわずか9kmだけが クロアチアを分断するように
  ボスニア領が 唯一海に面しているところだ。
  したがって 9km先には 再び国境を越え クロアチアに入国しなければならない。

  将来は 島伝いに橋を架け迂回するルートを 計画しているようだが。
  現在は ドブロヴニクに行くには ここを通らなければならない。

  国境の検問所は 緊張が走るが 運転手が「ヤーパン」と人数を告げて
  スムースに通過するが むしろ 再びクロアチアに再入国する方が 時間がかった。

  何で こんな飛び地状態に なってしまったのか?
  海洋貿易で繁栄したラグーサ共和国 現在のドブロヴニクが
  1667年の地震で壊滅状態となり これに乗じて
  当時ダルマチア地方を支配していた
  ヴェネツィア共和国が 国境を侵犯するのを警戒して
  自国領のネウム周辺を オスマントルコへ割譲して
  ヴェネツィアとの”緩衝地帯”にした。
 
 その結果 クロアチアとボスニアが独立するするにあたり
  
この時の国境線が 今に残っているとのこと。

     国境・領土問題は 何時の時代 どこの国でもあるものだ。