goo blog サービス終了のお知らせ 

なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

「盤がない」を読んで

2008-09-21 15:41:58 | Weblog
 NHK囲碁講座で私のお気に入りコラム「桂馬の両アタリ」。
 著者はご存知、将棋の先崎学棋士で、職業が将棋棋士で趣味が将棋・・・奥さんがプロの囲碁棋士です。
 雑誌を買ったらまず一番にみるのがこの欄です。
 出かけた時に買うわけで、病院の診察待ちとか、バスの停留所でまず初めに読むところとしては最適なページです。
 定石とか実戦図面が無い1ページ読みきりですから、立って読む場合もベンチで読む場合も都合が良いのです。
 それに時々は解説などでTVでお顔を拝見しているので、何処と無く親しみがある・・・実際に出会ったら「おひさしぶりです」などと挨拶しそう。
 
 ところで今月号のエッセイは「盤が無い」
 全国の介護施設とか老人のための施設で将棋・碁盤を置いてあるところが少ないのだとか・・・
 囲碁・将棋と言えば社会的には老人の趣味みたいに認知されているところがあるのに(実態とは関係なく)、その老人の施設に盤が置いていないなんて、なんとも皮肉な感じがします。
 実際にはどのくらいの確率でそうなのかは知りませんが、なんとなく分かるような気がします。
 * 一度全国の全ての施設で調査をしたら良いと思います
  ① 将棋盤・碁盤のどちらもある、どちらかがある場合はどちらがあるか。
  ② どちらも置いていない場合は、その理由
  ③ 囲碁・将棋以外の室内ゲームがある場合
  
 世の中の老人の率が高くなってきていて、私もその仲間入りの年令ですからア少し興味がある事柄です。
 上にあげた②・理由について、今回のエッセイでは「居住型の施設には殆どない、、、第一の理由は喧嘩になるから、、、」
 成る程、『さもありなん』と言う気もするけれど、まさか殴りあったり刃傷沙汰になったりするのだろうか?。
 そこのところがどうにも不可解ですね。
 居住型の施設では、毎日顔を合せる人の間に喧嘩の元になるものを置いておきたくないという考え方ですね。
 老人たちがそこまで元気なら結構、とか、それも刺激のうちで良いではないですかなどと言うと、部外者の無責任な発言になりそうですね。
 でも、勝負事ってそんなにトラブルの元になるのでしょうか?

 いや、トラブルの現場を見たことがあるので、、、
 例えばコミュニティの囲碁・将棋クラブで、将棋の方は時に・・・ある。
  理由はよく分からないけれど、大勢でわいわいやっていて
 見物人が口を出したとか、、、勝ったほうが負けた人を見下した態度・発言だったという事が原因だったようです。
 それで、将棋仲間を外れて囲碁に転向した人は一人いた・・・
 大声を出しての諍い・掴みかからんばかりのトラブルはかなり見苦しい感じはするけれど、それでコミュニティの囲碁将棋ルームが閉鎖されたら困りますね。
 コミュニティの隣の建物には「お元気クラブ」のような部屋があって、60才を過ぎるとそこで遊べるらしい・・・囲碁・将棋・ダンスなど。
 居住型と通いとの差なんでしょうか。
 でも、人が集まれば何やるにしても「楽しさ」も「トラブル」も付き物だと思うのですが。
 喧嘩・トラブルが良いことだとは思いませんが、でも
 「喉を詰まらせてはいけないから餅は食べさせない」
 「転ぶと危険だから外出させない」「初めから車椅子を使う」
   オーバーに言えば「失敗するといけないからチャレンジしない」みたいな、危険は無くても刺激のない生活・・・恐ろしい。