あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

KENJI SAWADA①

2009-11-10 17:00:40 | アルバムレビュー

『KENJI SAWADA』(1976年4月21日発売)



1.MON AMOUR JE VIENS DUBOUT DU MONDE(巴里にひとり)
作詞:G.SINOUÉ/作曲:G.COSTA/編曲:Raimond Gimenes
2.JULIANA
作詞:Ch.Level/作曲:G.COSTA/編曲:Raimond Gimenes
3.SEUL AVEC MA MUSIQUE
作詞:G.SINOUÉ/作曲:G.COSTA/編曲:Raimond Gimenes
4.GO! SUZY GO!
作詞作曲:Tony Weddington,Wayne Bickerton
/編曲:Tony Weddington,Wayne Bickerton,Arther Greenslade
5.追憶
作詞:安井かずみ/作曲:加瀬邦彦/編曲:東海林修
6.時の過ぎゆくままに
作詞:阿久悠/作曲:大野克夫/編曲:大野克夫
7.FOU DE TOI
作詞:G.SINOUÉ/作曲:G.COSTA/編曲:Raimond Gimenes
8.MA GEISHA DE FRANCE
作詞:G.SINOUÉ/作曲:G.COSTA/編曲:Raimond Gimenes
9.ITSUMI(いづみ)
作詞:G.SINOUÉ/作曲:G.COSTA/編曲:Raimond Gimenes
10.RUN WITH THE DEVIL
作詞作曲:Tony Weddington,Wayne Bickerton
/編曲:Tony Weddington,Wayne Bickerton,Arther Greenslade
11.ATTENS-MOI
作詞:G.SINOUÉ/作曲:G.COSTA/編曲:Raimond Gimenes
12.白い部屋
作詞:山上路夫/作曲:加瀬邦彦/編曲:東海林修

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8作目にしてタイトルが『KENJI SAWADA』って・・・一瞬「もっと他にいいタイトル無かったんかい!」
と思ってしまいましたが、どうも海外(主にフランス)に向けた、ベストアルバム的な要素が大きい
らしいと言うことで、まあ、名前そのまんまなタイトルにも一応納得ですわ。
実際、発売はフランスが先行で2ヶ月ほど早く発売されていたらしいです。

上述のように、オリジナルアルバムとは言え、ベストアルバム的な要素が強いので、いわゆるコンセプト
のまとまりにはやや、欠けるところがあります。
ここまでレビューを書いてきた7枚が、それぞれのテーマにおいて非常に統一感を感じさせるのに比べて、
この『KENJI SAWADA』は「おフランスじゅり」、「UKロックじゅり」から「歌謡曲じゅり」まで、いろいろ。
しいて言えば、7曲がフランス語歌詞なのと、追憶とか、そこはかとなくおフランスっぽいので、
「おフランスじゅり」なアルバム、という言い方は出来るかもしれません。
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1.MON AMOUR JE VIENS DUBOUT DU MONDE(巴里にひとり)
日本版シングルについては、過去に記事を書いております→コチラ
フランス語版の感想ということで補足しますと、こちらのほうが声がより甘い印象かしら。例えば
♪MON AMOUR JE VIENS DUBOUT DU MONDE~♪の「JE VIENS」 のところとか、非常に・・イイ!
ヴァヴィヴヴェヴォの「ヴ行」(←ってありますかね?)の音に、「ほらほら、おフランスなのよー」
という主張を感じます(←単純)。

2.JULIANA
軽快なリズムギター、歯切れの良いブラス、ポップでキュートな美じゅりーが頭に浮んできますわ。
最初のAメロは、前半バンドのみのシンプルな伴奏、後半からブラス、ストリングスが加わり華やかに。
サビに入ると、小気味良い鍵盤のリズムや、後半はバイオリンの音に耳が行きがちですが、
ここでの肝は、ずばりコーラスではないでしょうか。
特にサビの前半、収録音量が小さめなせいか、聞き逃してしまいがちですが、このコーラスは渋い!
「巴里にひとり」や、次の「SEUL AVEC MA MUSIQUE」の典型的な女声コーラスと比べて、
低い音域で、ややくぐもった様な発声が秀逸です。
♪J'ai perdu trop de temps~♪からの後半は特に、ヴァイオリンが少々ウルサイ感じでは
あるんですが、このコーラスでうまいこと中和されてるような気がするんですよね。
尚、間奏は非常に短くアッサリで、2番のAメロは、最初からブラス&ストリングスありでにぎやか。
しかし軽やかさを損なってないのは、リズム重視(ギター、ピアノがリズムを担当)になのと、
ブラス、ストリングスを基本トランペット、バイオリンだけと、オケを高音楽器のみにとどめた
あたりがポイントかな。などと思いました。

3.SEUL AVEC MA MUSIQUE
シンコペーションの短い前奏の後、すぐに頭サビという構成。
このサビは、流れるようなフランス語がエレガントに聴こえます。詞は韻を踏んでいるのでしょうか。
まるで、じゅりにフランス語の詞を朗読してもらっているかのような気持ちになれますわ。
♪シャラ ラランラ♪といういかにもなコーラス(存在感あり)とあいまってオシャレです。
じゅりの流れるような歌声との対比で、意外に気だるげ~なピアノが、これまた大人のムード。
・・・・アンニュイ、っていうんでしたっけ?
Aメロについては特にありません(オイ)。ストリングスもきれいだけど、平凡かな。
・・・・サビのほうが断然魅力的だと思います。
ラスト転調後は、じゅりの声にヴァイオリンがオクターブ上の旋律をかぶせ、フェードアウト。
ここらへんで、あえて金属的な音を持ってくる狙いは、イマイチ理解できておりません。

4.GO! SUZY GO!
この曲は74年のアルバム『愛の逃亡者』からの再録ですね。
曲調としてはロックですが、重低音の効いた重いサウンドではないので、ポップス寄りでやや軽めな曲
ということで、このアルバムにも選曲されたのかな、などと想像しましたが、どうでしょうか?

5.追憶
シングルの記事は→コチラ
『Jewel Julie 追憶』収録のアルバムバージョンではなく、シングルレコードバージョンのようです。
『Jewel Julie 追憶』では、ちょっと1曲だけ浮いて聴こえたこの曲、むしろこちらのアルバムで聴く
方がしっくり来ますわ。
ただ、バーションとしては『Jewel Julie 追憶』収録の方が好みですけど~。
尚、久々に聴いた追憶は、タンバリンの音が印象に残りました。

6.時の過ぎゆくままに
シングルの記事は→コチラ

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※②に続きます。

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2 コメント

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違いの分かる民族 (74年生まれ)
2009-11-10 18:27:52
あいらさん、こんばんは。
ポップスの分野で、フランスでヒット曲を出したのは、今でもジュリーだけジュリーの魅力を理解してくれたという1点だけで、私はフランス人の耳と感性を信用してます。
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74年生まれ様 (あいら)
2009-11-11 16:50:50
♪ダバダ~違いの分かる74年生まれ様、こんばんはー。

フランスで、フランス語で歌ってヒットですものね。
芸術の国フランスの国民に受け入れられたじゅりは本物ですね
フランス語のレッスンが相当厳しかったとラジオで言ってましたが、
その努力に思いを馳せて聴くと、胸がいっぱいになります。
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