あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

時の過ぎゆくままに

2009-01-26 17:23:31 | シングルレビュー
A:時の過ぎゆくままに
作詞:阿久悠/作曲・編曲:大野克夫
B:旅立つ朝
作詞:安井かずみ/作曲:加瀬邦彦/編曲:東海林修
(1975年8月21日発売)



「危険なふたり」「追憶」に次いで3曲目のオリコン1位(5週連続)曲です。
セールスは現在に至るまでこれが自身最高だそうです。(91.6万枚:オリコン調べ)

第6回日本歌謡大賞で放送音楽賞
第4回FNS歌謡祭・下期優秀歌唱賞
第1回あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭・年間話題賞などを受賞しています。
(今回は賞についてツッコむのはやめときます)
そして、TBSドラマ「悪魔のようなあいつ」のテーマ曲でした。

さて、この曲を語るのに「悪魔のようなあいつ」は外せない!ということでDVDを引っ張りだして
第1、2話を見直してみました。
劇中での時過ぎの歌唱シーンを見るのが目的ですから、もちろん濡れ場なんかは早送りし・・・・
・・・すみません・・しっかり見ました。

それは置いといて。

やはりですね。「クラブ日蝕」の中で専属歌手:可門良が歌う「時過ぎ」こそが「時過ぎ」なんだ
と思ったわけなんです。
うつろな退廃美をたたえた瞳で良が歌ってこそ、この曲の世界観が100%表現できるんだと
思います。
ドラマVer.でキーが高いのもまたよろし!

        良ちゃ~ん出番よ~


久世光彦さんがじゅりの持つ魅力を最大限表現すべく、趣味と実益をかねて(?)
企画したドラマの世界観を、阿久悠さんが詞にし、それに大野克夫さんがメロディーを
付けたわけです。濃いです。

当時、久世さんと阿久さんで、箱根の温泉宿で熱く悪魔の企画を語り合ったらしいでは
ありませんか。ぜひその一部始終を聞いてみたいものです。
「サワダは当代一の女優なんです」
という久世さんの言葉が聞こえてくるようです。
阿久さんも、数多くのご自身の作品の中でとりわけこの詞には思い入れがあると、
何かのインタビューでおっしゃってましたよね。

時過ぎは、国内外の数多のアーティストによってカバーされていますが、この曲の世界を
完全に表現できるのはじゅりだけであると言いたい!
作家陣およびじゅりへのリスペクトが足りないでカバーしている人は許しませんよ~~。

さて、この曲は(きっと他にもあると思いますが)

『いくつかの場面』版(3:25)
『KENJI SAWADA』版(3:23)
『ROYAL STRAIGHT FLASH』版(3:20)

にそれぞれ収録されています(カッコ内は収録時間)がアレンジは同じです。
というわけで、また勝手に自己流曲解説です。
暇があったら読んでみて下さい。


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曲構成はAメロ+サビ。
シンプルイズベストとでも申しましょうか。

伴奏についてはなんと言っても、けだるく哀愁漂うギターに尽きます。井上さんのギターは
硬質な音から柔らかい音まで随分幅がありますが、(自在に操れるってことなんでしょうね~
すごいです!)ここではとても柔らかな音です。
そして伴奏が静か目なためか、ピアノのタッチがわりと生々しく響きます。
アコギの音色がフォークっぽいです。

2番はそれに、オーボエの流れるような音色が加わります。他にも途中からオケがわりと
盛大に入ってくるんですが、オーボエ以外はもうちょっと控えめにして、1番同様に
ギターとピアノでしっとりと聴かせて欲しいかな~。

歌のほうですが、音の高低差が大きく、しかも急に音域が変更するし、とても難しい!
日頃からじゅりのそばにいて、どんなメロディーがじゅりの声にしっくり来るか良くご存知だった
大野さんが作ったからこそ出来た曲なんだなと思います。
湿り気を帯びたしっとりと美しい声で、感情を抑え気味に歌うところがとってもステキ~~

どこもかしこもいいですが「声萌えポイント」を独断と偏見で3箇所あげます。

片手で弾いては ため息ついた 
の「ため」の発声。文字で説明できない。たまらないです。

堕ちてゆくの
「も」の音を低めに入って上がる感じに何度聴いてもきき惚れます。

からだ合せる
「わ」でかすかに入るこぶしが、こぶしなのにうつろに耽美に響きます。


いかがでしょうか?他にも萌えポイントがある方はぜひ教えて下さいませ~。

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今日のipodシャッフル1曲目:堕天使の羽音