A:アリフ・ライラ・ウィ・ライラ ~千夜一夜物語~
作詞・作曲:沢田研二/編曲:チト河内、CO-CóLO
B:愛の嵐(スカンジナビア幻想)
作詞:沢田研二/作曲:石間秀機/編曲:チト河内、CO-CóLO
(1986年4月23日発売)
このカテゴリの記事を書くのは相当久しぶりです。
ブログを始めたばかりの頃、「君をのせて」から「灰とダイヤモンド」までの
シングルレビューを書いたところで止めちゃってたんですが、
せっかく今月はココロ月間ということにしてみたので、
80年代後半以降の曲についても、拙い感想など書いてみようかなと。
ちなみに、この時代にはもう、シングルCDもあったのかも知れませんが、
アテクシが持っているのは、シングルレコードのみでございます。
なんかジャケにバーコードがガッツリ印刷されていて
「アテクシ、バッタもん掴まされちゃったのかしら~?」って
長らく思っていたんですけど、どうやら普通に印刷されちゃってたみたいで、
「バーコード事件」として当時は話題になったとか。
ジャケのダンスシーン(?)のじゅりは気の無い感じ
(女性との2ショットは、どうもそんな感じのが多い気がする)
に見えますが、歌ってるときの映像は一転、どれも
"スイッチ入っちゃってる"濃ゆい系で素敵です。
あと、この曲が清涼飲料水のCMソングだったというのが、かなり意外だわー。
ハウス食品のスポーツ飲料It'S(知らない・・・)のCMソングだったそうですが、
清涼飲料水とアリフの組み合わせって・・・・・・うーん、想像がつかん。
ということで、いろいろネット検索してみたんですが、
それらしき映像は無く、辛うじて飲料情報をまとめたサイト様に、
CMの解説を見つけられましたが、それによると、
アリフをBGMに「都会の喉にさらさらいくよ」とという、
じゅりのナレーションが入ってたそうです。わーん、聞いてみたい!
(※2011.8.11追記:実際には、ナレーションはJULIEの声ではないそうです。
コメントにてご指摘頂きましたので追記致します。)
【サウンド】
イントロから、ドラムスとパーカッション(なんか音がいっぱいある)のリズムにのって、
スモークがかかったような、妖しげなサウンドが響いて一気に異国ムードに引き込まれますね。
じゅりの声が、スーッと流れるように、滑り込むように入ってきて、
まるでバンドの一楽器のように溶け込んで歌い出します。
Aメロの平坦なメロディが「いや、これだけじゃ絶対終わらない」
みたいな不穏な空気を煽って、気分が高揚しますわ。
無機質な印象のドラムの音と、殊更かき鳴らしているわけでもないのに
妙に生々しい感じのギター(ちょっとエロい?)が特徴的だと思います。
なんと言いますか、盛り上がるところでもこう、あんまりガーーッと行かずに、
クールに大人のアンニュイさを残すみたいな、アダルトムードの曲なんですわね。
じゅりの声もやや高ぶりを抑えたようなところがかえってゾクゾク来る感じでたまりません。
ただ、一つ気になるところがありまして、
♪紅い海で抱きあえた♪のところでかぶさってくる
フヨフヨフヨフヨフヨ~~~キラリ~ン!みたいな効果音、
あそこでどうしても、一瞬ウットリ気分が途切れてしまうんですが
・・・そんなことありませんか?アテクシだけ?
ラストのフェードアウトしていくところの演奏が、ギターの主張とかが出ていて、
実はかなりカッコよかったりするのかなーなんて感じました。
【詞】
題材の「千夜一夜物語」は古典文学作品なので
これを題材にした芸術作品はあまた存在するのでしょうね。
クラシック音楽では、リ/ム/ス/キー=コ/ル/サ/コ/フの「シェーラザード」が
たぶん一番有名ですが、この曲の第一楽章冒頭で示される
「シャリアール王の主題」は、それは威圧的なおどろおどろしさに満ちていて、
ゾクリとするサウンドでございますわ。
それはおそらく、作中の人物シャリアール王が、新妻3000人を処刑したという
超恐ろしいドSキャラ(?)なことをふまえてだと思いますが、
そういった意味で、この「アリフ・ライラ・ウィ・ライラ」が、詞の面でも
一応じゅり的な「千夜一夜物語」の解釈を反映してるとすると、浮んでくるのは、
ドラマティック、異国情緒、退廃的、スリリング、幻想的、そして嗜虐的・・・
こんなキーワードでしょうか。
♪マジェスティックに君は去った♪
で、「マジェスティック」をググッてしまったボキャ貧のアテクシですが、
この詞の世界には、現実を忘れさせてくれる甘美な魅力を感じますわ。
じゅり、昔はこんな詞も書いていたのねー!
最近のメッセージソング的な詞も好きだけど、
またこういうのカ書いて欲しいな。
尚、古典洋画に造詣が深くないので
バレンチーノとマレーネの意図するところはイマイチ解りませんが
退廃的な色香を放ってる男女の象徴のように捉えておけば宜しいでしょうか。
【ビジュアル】
DVDだとやはり、
「快傑ジュリーの冒険」のゴージャス衣装と
「Really Love Ya!」のゴミ袋衣装のやつが、
ぱっと思い浮かびますね。
どちらも素敵ですが、アテクシの"ナンバー1アリフ"はずばり「歌門来福」!
ヴェルヴェット調の深紅衣装も似合ってたし、
なんといっても、あの、鞭打ちパフォーマンス!!
あの鞭捌きは、シャリアール王ならぬ、ジュリアール王?!
2010年2月5日渋Cのライブで見た、アリフを歌うじゅりの
サディスティックな表情、右手首の・・・・あーもう、忘れられません。
映像が残ってないのが、何より悔やまれますわ。
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今日のipodシャッフル1曲目:脱走列車
この作品の歌詞に出てくる“ヴァレンチーノ”と“マレーネ”は、どちらも、ハリウッドの元祖セックス・シンボルで、米映画史に残る大スターだったそうです。で、♪紅い海で 抱きあえた~♪の効果音のことですが、個人的には大好物のところなので、特に気になりません f^_^; そして、私の“ナンバー1アリフ”も「歌門福来」です!あのむせかえるような色香は、本当に素晴らしかったですね映像に残っていないのが、本当に悔やまれます…。
アテクシ、あれを聴きますと、なんだかくすぐられたみたいな
気分になっちゃうんですよ。何ででしょうね?
歌門のアリフ!!良かったですよね~~
この時、名古屋と渋谷の2度聴きましたが、
この曲に関しては2/5の渋Cライブが凄すぎて忘れられません!
正月コンの映像も撮らなくなって久しいですが、
なんとか復活をお願いしたいですわ。
「アリフ・ライラ・ウィ・ライラ」のジュリーって
色っぽいですよね!
でもこの当時は、ジュリー自身の身辺が騒がしく
ワタクシ、あんまりこの曲にのめり込むことは
できませんでした。
この頃は必ず買っていたレコードもアルバム
だけでいいわ、と買いませんでした。
今頃、とっても後悔しています
すっかり忘れていましたが、そういえばCM曲でした。
「野生を呼び覚ませ・・・」の部分が使われて
いたような気がしますが、間違ってたらご免なさい。
何せ勘違いが多く、ま~ったく忘れきっていましたので。
マレーネ・ディートリッヒですが、ジュリーが
「oh!ギャル」で船長さんの格好で、タバコを
くわえていますが、これはディートリッヒの
パロディだと思います。
「マレーネ・ディートリッヒ 画像」で検索したら
9ページ目に、船長さんの帽子を斜めにかぶり
くわえタバコのマレーネの画像が出てくる・・はず・・
ディートリッヒの船長さんの画像ですが、始めに検索したときは、
9ページ目に出ましたが、二度目にやったら出てきませんでした・・・。
すいません、どこにいったんだろう・・・
ジュリーの次に好きな女優さんですよ
1930年代位かな活躍したのは
足がきれいで当時はグレタガルボかデートリッヒかって言われてたそうです。
母がファンでDNA受け継いだみたいです。
モロッコ お奨めします。美人じゃないですけど
ジュリーファンならきっとハマる女優さんです。
本屋で500円で買えるあのDVDの中にあります。
嘆きの天使もいいですね 情婦は今見ても強烈に刺激的な映画です。
歌はリリーマルレーン ぞくっとしますよ。
とにかく 滅茶くちゃカッケ―です。
歌門来福で、脳震とうを起こしながら
酔いしれたのを思い出しました。。。
貴重な脳内Jアリフ残像、
これからも大事にしませう!
はふぅ~
DYNAMITEさんのところからこちらのブログを知り、
たびたび拝見させていただいております。
It’sのCM、こちら↓で観られますよ!(10:53くらい~)
http://www.youtube.com/watch?v=SjMlRSZwjVI&feature=related
BGMの「アリフ~」、商品イメージに配慮してか、
オリジナル歌詞の「♪野性を呼びさませ 満ちた蒼い夜」が、
「♪満ちた蒼い空」に替えて歌われてますね。
ところでこの「都会の喉に~」のナレーションもジュリーでしょうか?
どうも違う人の声のようにも聞こえてしまうんですけど…(絶対の自信はないです ^_^;)
私は後追いの新規ファンなので、以下はリアルタイムでなく、ずっと後年になって知ったことですが――
この曲は、当初「ハリウッド・アラビアン・ナイト」というタイトルになる予定で、
予約用?の販促チラシまで作られていたようですね。
それを私が知ったのは、だいぶ前に、そのチラシがヤフオクに出品されたのを見たからです。
落札はしませんでしたが、商品(=チラシ)の写真だけ保存してあります。
こちらにアップしてお見せできないのが残念ですが、ジュリーのステージ写真の横に、
ハウス食品清涼飲料「IT’S」TV-CMソング!
作詞 作曲 沢田研二
ハリウッド・アラビアン・ナイト(仮)
と書いてあります。
それで私は、単に曲タイトルだけ、「ハリウッド・アラビアン・ナイト」→「アリフ・ライラ~」に変更したのだろうとずっと思っていました。
ところがその後、『Time21 沢田研二37歳の再出発』という当時のTV番組の録画映像を観る機会があり、目からウロコが落ちました!
この番組で、アルバム制作とシングルカット曲選びの過程、レコーディング風景などが紹介されてますが、
「♪ハリウッド・アラビアンナイト~」と歌っている曲がBGMに流れるシーンがある!
しかも「アリフ~」とは全然別のメロディーと歌詞!!
これはつまり、まず「ハリウッド・アラビアン・ナイト」という曲が作られて、テストレコーディングもしたけれど、結局それはボツになった。
そしてコンセプトだけ生かしつつ、全く別の曲「アリフ~」に生まれ変わり、シングルカット曲に決まった。
ということなのではないでしょうか?
そう考えると、完成した曲「アリフ~」に、マレーネ(デートリッヒ)と(ルドルフ)ヴァレンチノが唐突に?出てくるワケも納得できる気がします。
ヴァレンチノは『シーク』『熱砂の舞』という主演作品でアラブの族長に扮していますし、
デートリッヒも『モロッコ』『沙漠の花園』など、アラブ・イメージの映画に主演してますしね。
ジュリーは一昨年と去年のお正月ライブ、2年連続でこの曲歌ってくれましたね。
特に2010年、「アリフ~」と、まさかの「砂漠のバレリーナ」が続けて聴けたときは私、感激のあまり床にしゃがみ込みそうでした!!(←ナゾな不審行動^^;)
初コメントなのにこんなに長々とすみませんでした。失礼いたしました。
ナレーションの声はジュリーではないですよ。
それまでとガラリと変わったので、
戸惑いを感じたファンも多かったのでしょうね。
ギャル船長さんのコスチューム&パフォーマンスは大好きです~
昔のハリウッド映画はインスピレーションの宝庫ですね。
「マレーネ・ディートリッヒ」画像を検索してみましたら
船長さん帽子のは見つからなかったけど、
タバコを手にした写真はいくつかありましたよ~。
妖艶な美女だけど、男装も似合ってしまうんですね。
三白眼がちょっとじゅりっぽい?なんて思いました。
まあ、そうなんですか。
もしかして、じゅりファンでマレーネ好きな方って
意外と多いのでしょうか。
美の傾向に、何か共通項があるのかもしれませんね。
「ジュリーファンならきっとハマる」と伺いますと、
映画も観てみたくなってしまいますわ~