あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

3/28 新・センセイの鞄②

2010-03-30 17:58:11 | ドラマ・舞台
※この記事はネタバレを含みます。未見の方はご注意ください。
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さて、忘れないうちに、ストーリーに沿って、つれづれに感想など書いていこうかと思いますわ。
尚、曲名については、『探偵』の時と同様、マキノノゾミ氏のサイトを参照させて頂きました。



チラシの鞄が、実物とちょっと違うのが、気になっちゃうのよね。


◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


舞台は、ツキコさんの独白シーンから始まっています。
センセイは、階段を登る途中の後姿のまま、マネキンのように全く動かない。
後ろ手に持った鞄がぼんやりと照らしだされています。

そのまま、ツキコさんがセンセイとの出会いを回想し、語っている間じゅう、
じゅりセンセイは、ほんの少しも動かないの。
まさか、本当にマネキン・・?
と思ったとき、ようやく動き出して、そしていきなり朗々と歌いだしました~。
『相手のいないラブソング』
この曲は劇中2回歌われるんですが、とてもステキな曲です。
声量たっぷり、伸びやかな声にうっとりでした。
冒頭からじゅりの歌で、一気にストーリーの中へ引き込まれていきましたわ。

                        

その次くらいのシーンで、これは久世版には無かったんですが、
「ツキコと友人2人がカフェで話す場面」があります。
どうも友人のうち1人と、ツキコの元彼が結婚することになったらしいんですね。
で、どうやら、その元彼は、ツキコからその友人にお乗換えしちゃったようで。
しかも時期がびみょ~んに被ってたりして、二股だったような、ギリギリそうでないような感じで・・・
これは女の友情、ピーーンチ!という場面ですわ。
もう一人の女友達が、懸命に両者をフォローして、なんとか表面上丸く収まりますが、
空気重っ!こりゃあ、両者心にしこりが残りマクリマクリスティ。

だってねぇ、これが24,5の女の子だったら、ちょっとした恋のイザコザで済みますけど、
ツキコさんたちは37歳なわけでしょ。いろんな意味で、キツイわ・・・・

また、その友達ってのが「ツキコ、ホントにごめん・・」って、じめ~~っと繰り返すばかりで、
挙句「今から彼をココに呼んでもいい?彼もツキコに謝りたいって・・・」って・・・・
おまえは、ほんとに悪いと思ってんのかゴルァ! 
(イエ、シツレーしました。おほほ。)

でもでも、ツキコさんもさ、相手のそういう態度を引き出しちゃってるのよね。
少しは「こっそり彼の相談に乗ってたなんて、ひどいわっ!教えてくれればよかったのにー!」
とかぐらい、言っちゃえばいいのにさ。そしたら、少しはスッキリするし。
相手だって謝りやすいし、罪悪感薄らぐのにね。

まあでも、そういうことが言えるツキコさんなら、そもそも、その元彼から
「ツキコの考えてることがわからない」とか思われなくても済んでたんだろうし、
ツキコさんは、彼氏とか、友達とか、そういう親しい間柄の人にでも、
心を開いて率直に思いを伝えることがニガテなんだよね。
そういう性格なんだわね。

そんな彼女をわかってくれて、受け止めてくれたのが、センセイだから。
だから、ツキコさんには、センセイが必要なんだよね。
このシーンが挿入されたことで、後半のクライマックスシーンで出てくる、ツキコさんのセリフ、
「私の人生には、センセイが必要なんです!」
って言葉が、より重みを持ってくるんじゃないかなと、そんな風に思いました。

                        

飲み屋で再会のシーンは久世版と大筋同じでした。
カウンターの隣に座ったツキコさんに、センセイが声を掛けて。
「大町ツキコさんですね」
「あなた、顔があまり変わりませんね」

センセイの一言一言が、かしこまった雰囲気で、ちょっと可笑しい。
富田ツキコは、坂井ツキコよりも快活な印象で、ちょっと別人かな?

カウンターで飲食するじゅりセンセイのお姿は美しかったです~
背筋がきちんと伸びて、折り目正しい感じ。
何より、箸を動かしたりする手指の動きが美しいのですわ!
『探偵』の時も、バーカウンターでトーションやシェイカーを扱う手が、
それはステキでしたけど、そういう細かい所作の美しさは、演技力というより
じゅり本人の魅力がつい出ちゃった、って所でしょうか。

その後、何度かそうやってサトルさんのお店で一緒に飲んで、何回目かの時、
酔った勢い?で、(どっちから声を掛けたのか忘れたわ~)帰りにセンセイの家へ
寄ることになるのよね。

                        

センセイのお部屋、前作ではもっと広くて、ちょっと殺風景な日本家屋のお部屋でしたが
今回はもうちょっとこじんまりしたお部屋ですわ。
本棚には文学全集風のどっしりした書籍が並び、古びた箪笥がおかれています。
箪笥の中には汽車土瓶、古い乾電池。
センセイが『箪笥の中の乾電池』という歌を歌います。

汽車土瓶収集はまあ、多少の趣きがございますのでともかくとして。
使い古しの乾電池に「ラジオ」とか「懐中電灯」とか書いて全部取って置くなんて、
「捨てる!技術」愛読者のアテクシには、サッパリ理解できませんわ~!
もし、これが自分のダンナで「まだ微弱電流が残っていて・・・」とかウダウダ言われた日にゃあ、
箪笥の引き出しひっくり返して、
「いいから、すーてーなーさーーーいっ!!」ってなもんですね。

でも、ツキコさんは違うんですよね・・・
使えない乾電池を大事そうに箪笥に仕舞い込むセンセイに向かって、
「ここで、寿命を全うするんですね(しみじみ・・)」と共感できるんですから。
2人は、波長が合ってるのね。
センセイもきっとこの時、ツキコさんにそう言ってもらって嬉しかったんじゃないかしら。

                        

そして、お次のエピソードはきのこ狩り。
TPOをまるっと無視で、スーツに例の鞄を携えてやってくるセンセイです。
『キノコ狩り』の歌をダンスしながら踊ったり楽しいシーンも多いところなんですが、
ズビバゼン、実はアテクシこのシーンで、体調が最高に悪くなってしまい、
胃のキリキリがMAXになってしまって。
最悪、客席を出なければ・・・・という追い詰められた状態だったんです。
なので記憶があまりハッキリしてないんですが・・・
そんなテンパリ状態の時、


「きのこ


・・・・へ?
すみません。アテクシ、幽体離脱して幻を見たのかも知れないんですが、
じゅりが、アテクシのほうに寄って来てですね。
アテクシを指差してですね。


「きのこ


確かにそう言ったような気がするんですが。
指差したのは他の方のことだったのかも知れませんが、
アテクシビジョンでは、そうとしか・・
だって、目の前でじゅりのゴールドフィンガーが、ビシッと!
あ・・・・一歩踏み出せば、その指がつかめそう・・(とその時は思った)
ああ、アテクシって、あいらじゃなくて、きのこだったのね。


というわけで、次回からこのブログは「きのこのひみつ箱」になります(嘘
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※③に続・・・いてもいいですか (すみません。前記事のお返事は後ほど。)