スタートは7時。
逆算して起床は4時。
道志の湯の奥に臨時駐車場があって、そこへ車をとめてシャトルバスで会場の道志中学へ。
なんかいい意味でのピリピリ感がありますな。
(ピリピリ感まったくなし)
7時スタートなのに6時半にはスタート位置に選手が付き始めてる。
そうなんだよ。ここはスタートダッシュで順位が決まるって言われるくらい。
2.5キロ先の登山口が大渋滞するんですわ。
この2.5キロってロードなんだけど登りが結構きつい。
さて。スタート付きました。
前から2/3くらい。
オレから後ろ1/3はみんな脱落かなあ、なんて思うとまた気分が滅入ってくるし。
7:00スタート。
いやいや、みんなダッシュだよ。フルマラソンスタートより速いっす。
トップはペース3分台だな。
オレのiPhoneは目覚ましが毎朝7時でバンヘーレンのジャンプかかるんだね。
この日は解除してなかった。
だからスタートとともにジャンプがかかったよ。しかもしばらくリピートで。
アラームをオフにする余裕なんてない。まわりの選手に聞こえているからスゲー恥ずかしい。
でも、あのイントロはスタートにはあっていたね。
曲に合わせていい走りしたよ。最初の下りだけね(笑)
すぐに登りがきた。歩いてしまった。やはり身体が重い。
こんなんでいいのかよ!と自分を責めるが、自分に寛容なのがオレの特徴。
あとで思い切り抜きまくればいいや、くらいに考えていた。
とにかくみんな真剣に飛ばしている。
そんなに飛ばしたら先もたなくなっちゃうよ、、、、と登山口到着で大渋滞。
たぶん10分近く牛歩状態。
真剣に走ってきてもここで休めるので、それで皆、無理をしてでも走ってる。
ということで、いきなり出遅れる・ω・
登山口からブドウ岩ノ頭までいきなり激登。
前のオヤジ(とは言ってもオレより歳下だろな)がやけにうるさい。
独り言だったり、前後で誰かが会話してると入ってきたがる。
情報だけは頭にしっかり入っているらしく、このポイントまでは何時、
ここまでは何時まで、みたいなことを聞かれてもないのに言う。
そのオッサンに「この大会何回目ですか?」ってオッサンの前の人が聞いたんだよね。
そしたら「初めてだよ」だってさ!!
聞いた人は「私は5回目です」 って答えた。(笑)
オッサン静かになりました。
そのオッサン、ザックじゃなく、100円ショップで売ってるナップサックだし。
シューズはトレイルじゃなく普通のランニングシューズ。
だから背中で振り子のようにナップサックが暴れてるし。
下りに切り替わったところでは足元不安定で今にも崖から落ちそうになって、
後ろのオレは心配で心配で。
心配かつ邪魔で邪魔で。でも越せないんだよ。
シングルトレイルが延々続くもんで。
オッサンの前に誰もいなくなった。
オッサンの後ろには何百人も連なってる。
これはいけない。オレは「越しますよ。ちょっと止まって!」と言って前に出た。
たぶんオッサンの姿はその場限りだったので、みんなに道を譲ったか、
装備不適切でリタイアしたか、滑落したか。。。
トレイルはレース中にいろんな人と話をする。フルではあまりないね。
情報を得たり、励ましたり、励ましてもらったり。
トレイルレースのいいところだね。
激登中、女性が声をかけてきた。まだ始まったばかりなので激登で話すのはOK、というよりWelcomeだ。
「今ここならなんとか関門突破できますよ!」って言われたよ。
渋滞はあったものの、結構真剣に登って走っている。それでもギリギリなんだね。。。
見た目30後半か40ちょい。
「もう何年も出られているんですか?」
「はい、10回めです」
「えええええ????全部じゃないっすか!」
登りながらいろいろ教えてもらった。
下りでは絶対走って止まらないこと。登りは心で登ること。
そういう教えって、オレが初心者に見えたのかなあ。まあ初心者には間違いないけど。
ブドウ岩ノ頭(1224m)到着、下り開始。
まったく前の選手を抜く広さがない。
イライラしながら後続する。
でも、先程の女性、「じゃ、先行きますね!」と言って、
半ば強引にどんどん前の選手を抜いてあっという間にオレの視界から消えた。
前の選手の次の動作が見えるんだろな。
たぶんトップに近い人なんだろう。名前聞いとけば良かった。
激登、激下りを繰り返しながら標高を上げていく。
登と下りのリズムに身体がついていかない。
身体は重いけど、たまにパッと軽くなって眼の前が開けて明るくなる時がある。
レースってこれを繰り返すんだと思う。
パッと軽くなったとき相当抜いた。登りを走って抜いたし、下りも根性一発決めてダウンヒルした。
その勢いでメインボス「御正体山(1682m)」に臨んだよ。
大倉のバカ尾根が平らに感じるほど急だった。
つづら折りの登りには選手が張り付いている。
普通、目の前の選手って言い方するけど、ここは違ったね。
あきらかに頭の上の選手っす。
ここの登り、言葉では言い表せない。
きつい、とか、辛いって言葉だと陳腐すぎる。
もう上は見ない。見るのは足元だけ。
いつか終わる。いつか終わる。でも終わらない。
途中であの女性を抜いた。オレは見た目のビギナーじゃねええ!!!!
御正体山から第一関門の山伏峠までは1時間しかない。ギリギリなのか?間に合うのか?
下りメインになるも、結構激下り。。。
足が言うことを聞かなくなってきた。
クルブシや足の付け根が痛い。あと爪もだいぶ死にかけてるなあ。
(こんなポーズしるから一瞬で激疲れる。ムダっす)
先程の女性にまた抜かれる(*´ω`*)
この後追い付くことはなかったよ(笑)
山伏到着は関門の20分前。なんとか渾身の力で走って関門クリア。
福田六花氏から給水を頂き、ボラスタッフから道志名物の塩バナナを頂く。
これ美味い!普段もバナナに塩だな。
ここでトイレを済ました。昨日から食いまくってたものがここで全部出た。
心機一転、腸内一掃、次目指すは菰釣山(こもつるし)。
再スタートともに雨が降ってきた。
雨が適度に身体を冷やすのでレインウエアはいまのところ要らない。
そこから第二関門までは2時間半の予定。
第二関門は昨日、道の駅にあったところだ。
雨は本降りになって、トレイルがたっぷり水を吸い始めヌカルミになってきた。
転倒する選手が増えてくる。
だいたいは前の選手を抜いて勢い余って滑って転ぶパターンだ。
稜線トレイルが終わると沢伝いのダウンヒルが始まる。大きな岩がゴロゴロしている。
ここでも土はドロドロでシューズのもともとのカラーはもうわからない。
足を前に出し着地するとき面で捉えないと確実にスリップする。
そのスリップの幅が半端ない。股裂き状態になるくらい。
滑ったら止めようとしない。滑ったらそのまま体重乗せてカラダごと下に落ちる。
前後バランス最悪のスキーだったよ。
だから楽しかった。これぞトレイル。本当にいろいろなコンディションがあって面白い!
茅ヶ崎から一緒に来た友人夫婦と第一関門から一緒だった。
待たず待たせない。この日は実力均衡。お互いがサポートランナーになった。
第二関門もともにinした。
雨足はもっと強くなってきた。
塩バナナ、チョコ、梅干し、水、あるものは全部口に入れた。
あと13キロ、最後の超激登が待ち構えているからね。
トンノムネのラスボスだ。
DNFを申告する選手も増えてきたようだ。
土砂降りの激登、ここもし試走していたらオレもDNF申告してたかも。
ここまで来たらあとは己を貫くのみ。
最終スタートGO!!! 歩いて(笑)
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