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Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

次の海まで100マイル

2007-08-28 17:12:18 | ThinkAbout..


片岡義男という作家がいる。
日本語を話せない二世のアメリカ人の父と、英語を話せない日本人の母を持つ。
ハワイ居住が長くて、本は当然ながらハワイや波乗りの話が多い。

有名どころでは『スローなブギにしてくれ』は映画になったし、
『波乗りの島』や『彼のオートバイ、彼女の島』、『波が呼ぶんだよ』
などなどサーフチックな本が多い。

『サーフシティー・ロマンス』はウインドサーフィン駆け出しのオイラにはバイブル本だったな。

ある日、書店で偶然見つけた本に、『次の海まで100マイル』というのがあった。
片岡義男のエッセイに、佐藤秀明の写真。
たぶん、オレが20歳くらいだったと思う。

クタクタに錆びたビートルや、
タカハシストアかマツモトストアの前のベンチで座るオジイサン、
派手なワイプアウトで空高く舞う真っ赤なサーフボードとレインボウ、
などなどたまらない写真は深く深く心に残った。

波を愛する全ての人へ、ハワイを愛する全ての人へ、
そんなキャッチの似合う素敵な本で、手にしたら最後、生涯手離すことはないよ。

以上、本のお話。

話変わり、こないだの日曜の話だ。

朝は6時からビーチクリーンや、連れの犬の散歩などなど。
ここで思った。朝のビーチは地上で最も希望に満ち溢れているところだ!
そして昼前に、『天国で君に逢えたら』でプロが撮る海の映像を思う存分堪能。
そして午後は、また海でBBQやら昼寝やら、ウインドスタンバイで、
結局、丸一日海に接していた。

海と家を何往復かしたが、セミの鳴き声や、庭のプール、日影でグデッとしてるネコ、
玄関に立てかけてあるサーフボード、住宅地を自転車で駆け抜けるビキニの女の子たち、
そういう夏の風景を有難く頂戴した。


朝から晴れて雲一つないとは言えども、
気温や空気の密度で光の『抜け具合』って変わってくる。
朝と昼と昼下がりの風景はこんなにも違うのかとコッソリ感動した。

真夏のオフショアのオーバーヘッドで繰り広げられるスペクタクルな波乗りの光景や、
真冬に出現する波間のスーパーボウルの超3次元の海の光景や、
今までにそういうものに多量のアドレナリンを放出してきた。

ところが心をオープンにし、少しだけ敏感に空気の感触やその色を感じ取ることができると、
とても得した気分でハッピーなマインドなれる。

そういうことを思ったら、『次の海まで100マイル』を思い出したということだ。

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3 コメント

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Unknown (teimi)
2007-08-28 23:46:28
波乗りの島は結局完結しないね~。
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Unknown (apple)
2007-08-29 02:01:16
『彼のオートバイ、彼女の島』
かなり前ですが、映画館で見ました。
竹内力と原田きわこの競演だったような?・・・
今だにその作品が忘れられなくてたまに
見たいな~って想ってます。
当時の自分には描写に仕方やストーリーが妙に
新鮮でその映画を見た後に憧れた記憶があります。
どんなストーリーかは既に定かではありませんが
もう一度見たい!!
と いう気持だけ 今でもある作品でした。
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Unknown (aio)
2007-08-30 20:11:34
実はオートバイと島は読んだことあらへんのや。
でも、当時のバイク乗りのバイブル本なんだね~。

でも、とにかく片岡義男はいいかもね。
情景描写がいいね。
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