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What does a strong leg mean?

2017-10-06 19:07:03 | ランニング


ランニングは強い心に頼るところが大きい。これは事実。
しかし(名ばかりではあるが)ランニングインストラクターとしては、
自己の経験と研究からランニングを科学できないといけない。

次のステップに上がっていくために、
脳が理解すると飛躍的にパフォーマンスが上がることは周知の事実である。
なぜなら我々は子供じゃないからだ。
子供のように勝手には上達しない。大人は脳が理解しないと上達しないのだ。
子供にはセンスがあるが、大人にはセンスがない。

ランニングはあらゆるスポーツの基礎をなし、
だからこそ、あらゆるスポーツのトップはとても速く走る。
重量級のスポーツの例外はあるけどね。
運動神経はランニングで鍛えられる、これは間違いない。

ランの目的が単に楽しむことであれ、得意スポーツのパフォーマンスを上げることであれ、
ダイエット目的でも、何でもあれ、先月より今月は速くなっていたい、
しかも楽に遠くへ行きたい。
そう思うのが自然であり、これは人間の深層心理に宿る基本欲求の一つに間違いない。

少し話は外れるが、人間の根本欲求は以下の通り。
1 生理的欲求
2 安全安心への欲求
3 愛情、所属への欲求
4 認知への欲求
5 理想自己実現への欲求

速く走りたいという欲求は、このカテゴリーからは5理想自己実現への欲求となる。
ランナーに限らずスポーツで上を目指す者は高尚なんだな、となる。
会社の管理職研修になると、理想自己実現=出世となる。

フルランナーはタイムという目標に向かい自己実現する。
ハゲデブ管理職は職位という目標に向かい自己実現する。
ところが後者は理想自己ではない。
腹が出てるからだ。

どうでもいい話でした。


さて、速さはケイデンス(1分間の歩数)とストライド(歩幅)で決まる。

高橋尚子  身長163 ケイデンス210 ストライド145cm
野口みずき 身長150 ケイデンス198 ストライド150cm
ともに1キロを3’30”ペースで走るかつての世界女王。

ちなみに一般ランナーがフルマラソンに出た時(要は真剣モード)、
ケイデンスが180だと平均値。
200以上出せれば上級者。

一方、ストライド(歩幅)は身長に大きく関係する。
そりゃそうだ。足が長いほうが歩幅は大きい。

一般ランナーの理想的な歩幅は身長×0.6~0.7。

ちなみに自分のデータを参考に出します。
先日ロード11キロ走った時(ワラーチ使用ね)
ケイデンス186~204  歩幅119~121cm  ペース4’22”~4’36”

歩幅が高橋尚子と比べて25cmも差がある。25cmもだよ!
1歩で25cmということは1分間で50mの差が生じ、1時間で3kmも離されるということ。

高橋尚子はピッチ走法の代表者と言われ、確かに歩幅は小さく見える。
それでも身長の89%が歩幅である。
それがピッチかなのか???というくらい歩幅が広い。

オレの場合はかろうじて身長の70%で、一般的には広めとなる。
それでもなあ、25cmの差かあ。。。

おまとめします。

オレのように一般ランナーの平均値に収まっている場合、
特別な努力をしなくても月150キロも走ってれば
サブ3.5~4.0は難なく達成できるということ。

理論的には身長が高いほど歩幅が稼げるので速くなるが、
身長の高さに伴い体重増加があるわけなので脚への負担を考えれば
身長の高低はあまり関係ないということ。

ここでオレがペース4’15”以下、3時間切りでずーっと走るとすると、
ケイデンス、歩幅とも一般の平均値を大きく超える「非一般的」な領域に入らないといけないということだ。

ここでお気付きだろうが、走り込んで速くなるものではないということだ。

キーはフォーム改善。
フォームは外観の見てくれの状態のことではない。
歩幅を増やすため、それは大股ではなく、脚に強靭なバネを内蔵することを意味する。
バネってどこにあるんだろうか?
フクラハギっす。
フクラハギを極限に収縮させて、そして最大に弛めることができること。
縮めるだけだとアキレス腱を伸ばしてしまい危険。
スネ回りには余分なものは一切要らない。
バネが直結するアキレス腱の間に余計なものがあると力が100%伝わらない。
だからトップランナーの脚は芸術品のように細い。

そのフクラハギ、どんなに走り込んでも、筋トレマシーンでも鍛えるのに限界がある。
ランニングクリニックを受けても、身体は翌日には忘れてしまう。
もともとの骨格に従順に、クリニックの前日の走りに戻る。
それが何より本人に最も楽な走り方だから。
見てくれのフォームなんて身に付かないんだよ。

強靭にする近道はひとつ。裸足ランニング。
フクラハギを強化するにはフォアフットで走るしかない。
着地は土踏まずからの前方でするために骨盤を前傾させないといけない。
骨盤を前傾させるために胸を開かなくてはいけない。
胸を開くために肩甲骨を大きく稼動させないといけない。

これを実現するのが裸足。 人間本来の骨格を活かす走り方。
裸足でロードは危険なのでワラーチを履く。
バネが備わって本番にレーシングシューズを履く。
ペラペラのレースシューズも柔らかく感じる。

フクラハギにバネが内蔵されているので見た目の歩幅は小さい。
しかし、一蹴りで大きく前に跳ぶ。

ワラーチを履く前、ケイデンスは今まで通りだったけど歩幅はもっと小さかった。
同じ歩数で1歩が大きくなったので速くなった。
でも身体の下で前後する足の歩幅は変わっていない。
蹴って跳べるようになってきたってことだ。

も一回言うけど、それでも高橋尚子と25cmも違います。


あとは。。。。持久力だね。これがないんだ!!!(T_T)