最後にウインドをしたのは２週間前の１月８日。５．３の西風。
物凄く長い間、海に入っていない気がするけど、２週間乗らないのは驚くことではない。
その２週間の間、雪山に行ったり、新しい会社に通い始めるなど、
かなり濃い生活をしてきたために、８日のウインドが遠い過去のように感じてしまう。
週末の土曜は、低気圧が日本海に入り南西予報が出ていたが、どうも予報が外れそうだ。
でも、その低気圧、列島の東海上に抜けそうなので、
もしかしたら茅ヶ崎は西風サイドショアを狙えるかもしれない。
さてさて。
今日は入社２日目だった。
電車通勤の人には本当に申し訳ないくらい会社が近い。
自転車で５分である。
自転車通勤は今日が初めてで、マワリの顰蹙を買わないようにウインドキャリアは外していった。
ビーチクルーザーで通う会社は快適である。
ウインド精神を忘れずに会社に通うことができる。オイラは働くウインドサーファーだ。
今日、同じ部署の課は違うのだけど、大学出たての女の子にある申請書の書き方を聞いた。
なんとなくサーファーっぽい感じがしたので、思い切って聞いてみた。
『サーフィンやるだろ？』
『はい、やります！』
彼女はショートだった。
『えええ？どうしてわかったんですか？サーフィンやられるんですか？』
『うん、ロングだけどね。でもウエーブメインかな？』
『ええええ！！ウエーブってウインドサーフィンですよね。
パークとかサザンビーチででグルグル回るんですか？』
『うん、グルグル回るよ。回ると楽しいよ。波にも乗れるしさ。』
オイラは大ウソツキである。回れねっつうの。グルグル巻かれるだけよ！
昼飯の時間。昨日と全く違う席に向かった。
その席は、窓側で、窓がおおきく扇状に外に突き出て湾曲してる。
まさに展望レストランで、丸い洒落たテーブルに一人で座った。
オイラはそこから見える風景に絶句した。
富士山が目の前に広がり、自分の家が見え、その先には、悪友たちの家が点在する。
さらに先には湘南の海が見える。
この土地で、飲んで笑って泣いて、ケツ出して、波に巻かれ、ボトムターンをする。
その生活が眼下に幻のように広がったよ。
ちょっと胸が熱くなった。
食っていたメシがのどにつかえた。
１年間の疲れがドッと出た。いきなりぐったりしてしまった。
転職活動もホントに終わったのだなとあらためて感無量になった。
本当にいい経験をしたと実感した。
この思いを無にしてはならないと強く思った。
前に進むだけである。
とりあえず、オイラは真摯にがんばったな～、と思った。
ご褒美は社食の生姜焼き定食である。
昼飯の後は、そのまま展望レストランでウオークマンタイム。
この曲が晴れた湘南にとてもマッチした。
オイラはこっそり、『AMERICA』が好きなのだ。
オイラは独り無人島に行くとしたら、必ずもって行く曲のうちの一つである。