セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

叔父の見舞い

2015-10-07 | セカンドライフ
  今朝も北風が寒く南房総に向かうのに、コートを羽織って行った。
館山駅についてもやはり寒かった。
大好きな中パン(館山駅前老舗中村屋)で姉とモーニングセットを食べながら、毎度の如くゆっくりお喋りをして、亡母の実家へ向かった。
        
 叔父はベットには横になっていたが、お喋りをするには座った方が楽だと、酸素をチューブで吸入ながらも、喜んでくれた。あちらこちらが調子が悪くて、入退院を繰り返している。
姉と私の時間を調整しながら、漸く行く事が出来た。
叔父とゆっくり話す事がない程、忙しく働いて来た人なので、身体が擦り減ってしまったのかもしれない。亡祖父母には随分お世話になったのに、すっかりご無沙汰しているので、今の内昔の話を色々話して欲しいと思ってお邪魔した。昔の話を訊ける人も居なくなるし・・・。姉と「叔父が疲れるといけないから、2時間にして、失礼しょうね」と決めてから行った。
のに、
何度も何度も「疲れるから横になって」と言ったのに、4時間も話し続けた。私は座っていたらもっと長くなると思って、帰り仕度をしながら聞いていた。従弟の奥さんは「お構いしませんがごゆっくり」と気を遣って呉れて、お茶を入れると席をはずして呉れた。
何も内緒話があるわけではないのに、遠慮していた。彼女ともお喋りをしたかったのに、又改めてと言う事にした。
でも、ずっと会いたいと思っていたので、長くなったけれどホッとした。叔父は興奮して、ちゃんと眠れるかしら?それにしても、戦争で兄を2人も亡くしているので、無念で無念で。
そんな話は、私達位にしか会話が出来ず、普段聞いて呉れる人も居ないのだと思った。

一人はお骨も帰って来ないそうだ。祖父母もどんなに悲しい思いをしただろうか、若者でさえデモを組んで「反対反対!」と言っているのに、政府は誰一人、聞く耳を持たず話は進んで行く。
大きな力が動いて戦争に、日本が巻き込まれないと言う手はないだろうか?何度もお線香を上げて帰って来た。一人の犠牲も出さずに上手く橋を渡るなんて誰が考えたって有りはしない。帰りながら、未だ二人も優しい叔父がいた筈だと思ったら悲しくて仕方がなかった。

 帰りアクアラインは強風で、高速バスも大分音を出しながら揺れたが何とかと東京駅へ着いた。