あげちうのブロマガ

リンゴとみかんの美味しくない話

両者が共に、不要なお金が1000円ずつある。

Aはみかんが創れる。Bが必要とするモノだ。
Bはリンゴが創れる。Aが求める物だ。

この時、両者は共に1000円でそれを売っていて、双方が購入すると?”ミカンとリンゴが入れ替わっただけ”で、お金その物は?変化していない。或いは?Aにとってみかんの存在は売るほど有るのだから「価値が無い」が、リンゴには有る。Bは逆だ。双方が入れ変わる事で、両者は1000円+「作物分の値打ち」を得てる事になる。価値の総額としては?例えば単純には1000円+林檎代1000円で、2000円に増えている。

…ただ、もちろんこの後、リンゴもみかんも「食べてしまう」ので…。そこに有るお金は1000円ずつに戻るのだ、が。

「お金」とは何だろう?基本的には「物々交換を円滑に勧める為の物」だ。基本的な考え方では?「商品として存在するモノ」と、市場に有るお金は「同額」に成っている、筈である。リンゴが一つ千円で5千個あるなら、”お金の総額は”500万円分ある計算。もちろん期待値であり?実際には商品の方も、お金の方も等価には成らない。この時何が起こるか?と言うと。

「お金の価値」が、商品に等価に成る様に「擦り合わせられる」事になる。要するに?商品の価値総額が100万円しかないなら?「お金の価値も100万円しかない」だから、額面では総額500万円あっても、実際には”一万円でもかつての2000円分しか買えない”訳だ。これが、インフレの始まりになる。

「市場に流通する商品の価値が下落する」と、要するに”インフレに成って行く”訳で。お金とは、商品を担保とした証書でしかない…だから。それらの資産的価値を維持し続けないと、経済は衰退していく事になる、しかも?前出の例では「リンゴもみかんも食べてしまう」と、”商品としては存在しなくなる”から。それは物理的に価値が消えてしまう訳だ。リンゴを創る為に消費されたモノは全て同じく消える事になる…商品全ての価値の総額は、「生活しているだけでどんどん下落していく」訳だ。これを補正出来ないと?良くある「ハイパーインフレ」商品価値の総額が限りなく0に近いので、紙幣がどれだけ有っても1円にも成らないと言う破綻状態が発生。

”これ”を防ぐ為には?「価値が目減りしない商品」を創るか、或いは「価値が目減りしない様にメンテナンスし続ける」必要がある。あるガンプラを買ったが飽きてしまった?が、そのアニメを見てたら再び自分の中で再評価され、廃棄せずにまだ持っている、とか。価値が存在し続ければ、それは「ゴミ」に成らない。こういう事をし続ける存在が無いと、市場の商品価値、「お金の担保」は、直ぐに下落してしまう。

平成の不景気は、だから発生したのだ。


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