医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

B級愛Bフェリーの美学3

2008年04月15日 11時51分16秒 | Weblog
 ロキシーにしても、確かにグラムロック全盛の時代に、それはそれで時代の寵児だったのでしょうけれど、D・ボウイやマーク・ボランなどのA級グラムと比べると、どうしてもB級感が漂います。

 衣装にしても、どことなくわざとE・プレスリー風だったり、風采の上がらないパイロットシャツ(軍服?)みたいなの・・・

 言ってみりゃあまり格好のよくないものを、しかもそれを承知で道化的に着崩し・・・

 案外本人は純粋にかっこいいと思ってたりして。

 ブライアン・フェリーの歌唱力もレニクラやフレディと比べれば、格段に落ちるのだけれども、それを楽しんでわざと音程を外しているかのようにすら感じ、超エキセントリックに歌い上げます。

 まぁ、ボウイの歌い方もかなりエキセントリックですが・・・。

 そしてアルバムジャケットも、以前紹介しましたが、D・ボウイなどはいかに妖しい自分を美的に表現するか、そして才能あふれるボウイはそれをそつなく世界一流にこなしてしまうのですが。

 ブライアン・フェリーの場合は、飛び切りの美人を卑猥に撮影し、原色を効かせて、ギラギラにして・・・

 そこまでは芸術的にもファッション的にも素晴らしいのですが、ところがその美人モデルが実はゲイだったりして・・・徹底してB級路線を好むわけです。




 また彼にべったりだった、今野雄二という、これまた貧弱といいますか、カルいといいますか・・・僕がその・・・あまり尊敬できない○○「評論家」というお仕事・・・その中でもまぁ、ある意味典型的な・・・日本人音楽評論家がおりまして・・・

 彼の論評は芯がないといいますか、流行ってれば誰より早くそのうわべだけをもてはやし、音楽を単なるファッションとして扱い・・・

 いや、その・・・元プロ野球選手の評論家だとか、元プロゴルファーの評論家ならまだ理解できますよ・・・

 前もどこかで書いたかもしれませんが・・・

 結局評論家は他人のふんどしでコバンザメのように、あるいはその業界に寄生し、自分ではできないしやれないし責任も取れないくせに、人のやったことに偉そうに上から目線でけちをつける仕事、という側面もあると思います。

 だったらご自分でやってごらんなさい。

 かくいう僕もここで、無責任にあ~だこ~だ評論しているわけですがね・・・

 まっ、それを生業にしているわけじゃありませんから、ご容赦を。





 ブライアン・フェリーに目をつけるところは今野氏もセンスがないわけではないのですが、まっとうなロックファンからは、「ああコンノユージね」、みたいな扱いの方で・・・

 で、これまた同業の言葉のエゴイスト、渋谷陽一にコテンパンにやられるのですが・・・・

 ブライアン・フェリーは「Tokyo Joe」なる歌をつくり、こっけいな日本人が歌われるのですが、そのモデルは自分だ!と今野氏は言い張り・・

 でも、詩の内容が内容なので、今野氏にしたらうれし恥ずかし、それが自分でもかっこ悪いし、渋谷氏にしてみればうらやまし口惜しってわけで、「ユージさんにゃ分かるまい」と・・・微妙。

 ま、オトリマキのような今野氏が、B・フェリーに歌を作らせるだけの負のインパクトがあったのなら、それはそれですごいことで。

http://www.youtube.com/watch?v=_dPW0-N5le0&feature=related

 キムタクさんのドラマでも使われました、たぶん・・びっくりしましたが。