医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

B級愛Bフェリーの美学2

2008年04月14日 12時36分28秒 | Weblog
 米米クラブというバンドが日本にもありましたが、あのバンドにもロキシーと同じにおいを感じます。

 米米の場合、ジェームス小野田氏や大久保なんとか氏が音楽的基礎(?)を担当し、ですが石井何某という、まぁちょいとした才能ある男が、ロキシーの先進性と、ライブでの舞台アート性、美術的・視覚的感性を日本風に咀嚼して再現したもの??のように思えるのです。

 まったく違ったりして・・・。

 でもあの石井氏を見ていると、空間芸術性やらB級路線、それでいて本人は男前、まあギャグかシリアスかで分かれますが、B・フェリーとよく似ています。




 そのロキシーは、ヴォーカルのブライアン・フェリーを中心に結成されたイギリスのロック・グループでございます。

 何度もご紹介いたしておりますが、レニクラなどまれに例外はあるものの、ロックは本場イギリスに限りますな。

 そもそもRoxyというのは、Roxanaという女性の名前の愛称らしいですが、N.Y.ではオカマ御用達のディスコ?なのかな?

 ブライアン・フェリーはミスター・ダンディと言われ、確かにかっこいいのですが、僕の評価はチト異なります。

 もちろんB・フェリーの大ファンではあります。

 ブライアン・フェリーは、ステージで僕が実際に見たぶんには、おそらく背も大きくスマートであって、確かにダンディで、音楽的志向も美しいのですが、どうしても僕にはB級感がぬぐえません。

 で、そのB級感は、居心地の悪いB級路線ではなく、以前お話した好感の持てるB級感、洗練された悪趣味なのです。

 カールスモーキー氏にも好感は持てるし才能も感じますが、やはりB・フェリー氏は世界レベル、格はワールドカップとJリーグくらい差があります・・・

 しかもB・フェリー氏は徹底的にシリアスで、自らおどけたりは決してしませんが、確信犯的に狙ってのB級路線の気がする。

 狙ってという点では、つまり先のカールスモーキー氏や、ユースケ・サンタマリアさんチックでもあります。

 爆風スランプや、世紀魔Ⅱと異なる点は、本人が男前という点。

 それに日本のお笑いとか、ギャグとか、おちゃらけとはまた異なり、徹底的に気取っておどけないB級路線なのです。

 そらには、西洋ではよくあるピエロのように、哀愁を誘うようないやらしさとか、べったりウェットな気持ち悪さもなく、あくまで本人は知らんぷりでシリアスで。


 風間杜夫氏が演じた蒲田行進曲のギンちゃんみたいというか・・・。