医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

美しき夏雲に 7

2008年04月01日 13時44分33秒 | Weblog
 BMWの水素エンジン車は、水素をエンジンで燃やして動力を得ますが、ホンダが開発中の水素利用は燃料電池車で、水素と酸素の化学反応で発生させた電気でモーターを動かすそうです。

 水素は世界各国で未来のエネルギーの本命とみられており、水素を燃料とし排出するのは水だけという “究極のエコ・カー” なのだそうです。

 しかし、ホンダ車も、個性的なデザインはNSX以来見られず、たとえ今のホンダ車をどこかで見たとしても、僕にはどこ製の車かすぐには分かりません。

 すっきりしたデザインにこだわりすぎで、ぱっと見てBMWだ、ベンツだ、という個性がホンダだけではなく、日本車には見られません。

 しかもベンツはベンツ、BMWでもポルシェでもフェラーリでも、各社ごとのラインナップがトータルコーディネイトされており、共通の「顔」を持ちますが、どうして日本車はあそこまでばらばらなのでしょうか????

 トヨタ社はトヨタEとトヨタSLとトヨタSとトヨタCと・・・・しかなくって、っていうんじゃなく、やれトヨタ・レクサスだ、クラウンだ、マークⅡだ、○○だ、△△だ・・・とわけが分かりません。

 販売店もなんだかぐちゃぐちゃで、まるで理解できません。

 同じトヨタなのに、その車はやれトヨペットだ、なんだぁ、あるいはこのお店では買えないとか・・・まるで売る側の都合だけのように感じます。

 日産だって、やれGTRだフェアレディだ、と・・・なんなのでしょう?

 BMWのようにフロントグリルをそろえるだとか、そういった会社全体の統一性がまるでなく、そこがそもそもま~ったく分かりません。

 あまりに節操なくいろんなジャンルに手を出しすぎて、逆に没個性になっているのは明らかな気がしますが・・・どうなのでしょうか、車屋さん???

 せっかくのホンダの水素燃料電池が、シビックに搭載されるのなら・・・昔のてんとう虫型のシビックならともかく、今のシビックってそもそもどんな形??って感じです。

 性能や機能ばっかりで、形と色にあまりにこだわらなさ過ぎです。

 どうしても日本のカーデザイナーがこの成績なら、仏師とか、宮大工さん、ワダエミさんなどの服飾デザイナーとか、外尾悦郎さんや安藤忠雄さん・・・

 世界に通用する「純日本風」なデザイン力を持った方にお願いするとか・・・。

 でも本当は、ホンダNSXや、マツダRX8をデザインできる方もいるのでしょうから、ゴーサインを出す幹部に問題があるのではないか・・・。

 当たり障りがなきゃだめなんじゃないっすか?デザインは・・・万人受けをねらったんでは・・ね。

 大体財界のトップのえらそうなオッサンたち見ても、ああ、やっぱり日本のデザインはここ止まりだな、って気がするでしょ?

 ちっともおしゃれじゃないし、カッコよくも、色っぽくも、個性的でもないもの。
 





 それにしても、今ここでの僕たち日本人の、エネルギー政策への頑張りや踏ん張りは、後世、僕たちの子や孫たちに大きく影響する、ってことは誰もが思うことですよね。

 そもそもこんなに地震が多い国なんだし、原子力はまだ人類が制御しているとはとても思えないよなぁ・・・

 自然エネルギーに移行したからといって、その分野(核研究)での科学技術の遅れは困りますし・・・

 やはりわが国の原発政策の背景には、原爆の被爆国であるトラウマや、非核国家であることの、今はそうではあるが、いつでも原爆に転用できるぞ、といった裏づけが欲しいからか・・・。

 隣国が隣国ですし・・・それも一理はある・・・か。

 一度走り出したら、途中で見直す、という一大方針転換も苦手だし・・・。

 日本は核に頼らないエネルギー産生技術立国、世界一を目指すという未来像では、国民の胸が高まらないでしょうか?

 中国・アメリカという2大消費国にはさまれて、見失ってはいけないですよね。

 日本では飢えてお困りの方もそれほどにはいなくなったのですから、目先のガソリン25円よりも、百年後の日本、エネルギーと世界の貧困対策で夢を見たいと思います。

 もともと東洋、ことに日本は森や微生物と共存し、自然や生きとし生けるものを愛で、昆虫たちをも愛し、輪廻転生、太極思想、和の文化で生きてきたのですから。

 物質主義・アメリカ型資本主義経済から脱却し、日本の文化を見つめ、今こそ立ち返る機会ではないのでしょうか?

 まだまだ国民(特に若者)が政治に参加しているとはいえませんが、ここへ来てようやく、多少は政治に国民の関心が向いてきたし・・・

 特に無党派層に関心をもたれては困る政党や官僚やメガ新聞が、好き放題癒着してきたわけだから、民主党や心あるジャーナリストにはがんばってもらわないと。

 文化や伝統を見失いつつある日本にとって、世界中に発信できて再び誇りを取り戻せる何か、これは環境問題とエコロジー、世界の貧困(特にアジア)への取り組みではないのでしょうか?

 公共事業が減って困っている建設業の方は、せっかくのノウハウを生かして、農業や環境問題解決へ、方針転換できないものでしょうか?

 僕たち一般人がそういう気運にならないといけないですよね。

 電力会社と悪い政治家の既得権益に負けず、自然エネルギーへ移行しましょう!!

-おわり-