医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

エッセネ派神殿の美2

2007年05月26日 06時23分14秒 | Weblog
 砂漠に囲まれた、人間にとってむしろ過酷なあの一帯がなぜ?

 考えすぎて寝る時間を失うこともあります。

 とてもとても、人が住むのにもってこいの素晴らしい気候や条件だとは・・・お世辞にも思えません。

 砂漠という試練と引き換えなのか、現在でもあの周辺は石油が採れるために、王の身分も確約されております。

 今世界的な文明地は、たまたまヨーロッパで産業革命が起きたために、落葉樹林帯に集中していますが・・・。

 だけど、(しかも仏教徒である)僕を不思議と惹きつけるのは、現代の文明地よりも(インドよりも)、モスクと教会とシナゴーグが混沌とそびえ、エジプトとメソポタミアにはさまれた、世界のへそエルサレム・・・。

 なぜあそこなんだろう?

 やはり神によって、祝福された地なのでしょうか??

 世界地図を眺めると地中海というのが、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、つまりはモンゴロイド、コーカソイド、ネグロイドの分水嶺になるのでしょうか?

 それとも、文化はある程度世界中に均一に生じたのだが、砂漠が横たわるあの過酷さゆえに、厳しい環境や歴史の中、逆に断固として生き残った、ということは生存競争を勝ち抜いたという強さからなのでしょうか?

 他の地域はある程度豊かな環境の中に、ある意味甘えてしまい、努力を怠けてうずもれて、気象・地理・環境以外にも人的な生存競争をも生き抜くという、種の強さにおいて結果として劣ってしまったのでしょうか?

 そしてエルサレムの東、ちょうどヨルダンとイスラエルにはさまれる荒野には、なんだかとってもヘンテコリンな「死海」が横たわるのです。