医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

森と野草という美材11

2007年05月24日 07時33分59秒 | Weblog
 彼は続けます。

「私の言う森の効果を列挙すると、
音を防ぎます、
火を防ぎます、
風を防ぎます、
地盤を安定します、
避難路、植物園、動物園、美術館、休憩所、
水がめ、
水質浄化機能、
命の側からの環境変化の警報装置、
電力を使わないエアコン装置、
大気の浄化、
集塵装置。

 挙げればきりがありませんが、大事なことは、現代の不十分な科学技術や医学で見落とされている未知の要因も含めて、トータルシステムとして、そこで生まれ育ち働いている人たちの命と心と文化と遺伝子を守るのは、ふるさとの木によるふるさとの森であることをご理解いただきたい。」

とのことです。

 ここをご覧になると、宮脇氏の業績が理解できます。

http://tamezou.iza.ne.jp/blog/entry/98303/

 現代病の数々も実は、人間が自分たちで破壊した自然のしっぺ返し、という側面も証明されてくるかもしれませんね。

 かなり黒に近いグレーがたくさんあると直感しております。

 以前もお書きしましたが、近代科学技術をもってしても、医学はまだまだ黎明期と呼んでいいと思います。

 ヒステリックな緑の保護運動ではなく、健全かつ理性的な日本の森について、ご興味をいただけたでしょうか?

 『シイ・カシ・タブ』の常緑広葉樹林がキーワードです。



 いかがでしょう、みなさまも、森と野草なぞ・・・風流人を目指してみませんか?

 皇居の北の丸公園も、特にプチ渓谷なんか、ここが東京か?と思わんばかり・・・

 落葉樹林かもしれませんが、ほんとにすごいですから、まだ行かれたことのない方は、ぜひぜひ一度は足を運んで四季を堪能し、思いっきり深呼吸してみてください。

 帰りには旧陸軍近衛師団の現、国立近代美術館工芸館のたてものの美しさ(本日の写真)もぜひお見逃しなく。

-このテーマの終わり-