医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

狂王の美しき城11

2007年05月11日 08時42分02秒 | Weblog
 気になる「狂王」ルートヴィヒですが、有名なヴィスコンティ監督の映画、「ルードヴィヒ/神々の黄昏」があります。

 残念なことに、まだ見てないんですよぉ・・。

 当然ながら「神々の黄昏」というサブタイトルは、「狂王」ルートヴィヒが愛した、ワーグナーの「ニーベリング」の最終楽章から採られたのでしょう。

 ヴィスコンティ監督はイタリア・ミラノの名門、「ヴィスコンティ家」の出身のホンモノの『伯爵』ですが、当の本人もなんと、バイセクシャルであり、やれアラン・ドロンと関係があっただのとささやかれ、さらにはヴィスコンティの父上もバイであったそうです。

 ありゃ、ありゃ・・・。

 デビュー作「郵便配達は二度ベルを鳴らす」は見ましたが。

 この「ルートヴィヒ」は、「地獄に落ちた勇者ども」と「ヴェニスに死す」と並び、ヴィスコンティ監督のドイツ三部作と言われております。

 ちなみに、「ヴェニスに死す」は、イタリア・ヴェネチアが舞台ではありますが、ドイツの作家、「トーマス・マン」の原作であり、ちなみにまぎらわしい「ヴェニスの商人」はシェークスピア。

 そういえばトーマス・マンの「トニオ・クレーゲル」を、大学のドイツ語の授業で厭々やらされたなぁ・・・。

 あれ、確かトーマス・マンもバイじゃなかったかな・・・??

 「ヴェニスに死す」自体、少年に恋焦がれる男の話ですよね・・・たぶん。

 なにやら男色家ばかりで、理解を超えてごちそうさまですが、この本物の貴族にして本物のゲイによる、本物のゲイの王様を描いた映画「ルートヴィヒ」は、豪華絢爛、貴族趣味あふれる作品らしいので、そのうち見てみようと思っていながら、ずるずると・・・。

 なるほど、これだけの城を築き、しかもゲイ、その夜の奇行ぶりを知っただけでも、はて面妖な「狂王」なりとは思いますが、では「狂王」の名の由来の真相は?