医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

狂王の美しき城4

2007年05月04日 05時51分43秒 | Weblog
 で、なぜ、お城の名前が「白鳥」なのか?

 実際に白鳥が飛来したかもはしれませんが、本当は、聖杯伝説の「白鳥騎士ローエングリン」に由来するらしいです。

 ドイツにも、ローマカトリック教会が公認した騎士修道会の、いわゆる黒十字の騎士団が数々あったのですが、「白鳥騎士団」が実在したのかどうかにはいろいろな意見があるようです。

 オットー3世以来のドイツ・バイエルン地方の名門「ヴィッテルスバッハ家」の流れを汲む、バイエルン王ルートヴィヒが育った城は、『ホーエン・シュヴァンガウ(Hohenschwangau=high swan district)城』(本日の写真)、「白鳥台」と名づけられたお城でした。

 この城こそが、「白鳥騎士ローエングリン」の城館だったという伝説に基づくものだったのです。

 この城で育った幼き頃に、ルートヴィヒは「白鳥騎士ローエングリン」に強烈に憧れたようです。

 そして自分が作った城にも、「白鳥」を名づけたようです。

 では、シンデレラ城のオリジナル、「新しい白鳥のお城」をご覧ください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Neuschwanstein_Castle_LOC_print.jpg

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Castle_Neuschwanstein.jpg

 こんなお城、確かに美しいですが、とても正気の沙汰とは思えず、「狂気染みてやがるな・・・」と最初は正直思いました。

 と思ったところ、なるほどルートヴィヒは、やはりといったら失礼ですが、「狂王」と呼ばれていたらしい。