ミントティーをのみながら

午後のひとときお茶を飲みながらの独り言です

ここに地終わり 海始まる

2007-02-21 | MY ノート

            

             宮本 輝著
最近、この作家の作品に嵌っているんです
読み始めると食事の中断ももどかしいほどに

この本は上・下巻で出来ているが
一気に読み終えた

主人公「志穂子」は6歳から24歳寸前までの18年間結核療養のために病院で暮らしていた人
この志穂子のところへ見知らぬ男性から一枚のハガキが届く「ここに地終わり 海始まる」と書かれていた
でも、ラブレターが奇跡を起こし、病が治り、その差出人に会おうとするところから物語は始まる
世間から隔離された生活の長い志穂子が社会に慣れ、今まで知らなかった事の一つ一つを体験していき、その中で自分自身の住む世界を模索していく物語です
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読み終わって、私の妹も子供の頃「結核」という病気だったなあと思うと同時に
家族の中に病人がいる辛さや、長い闘病生活を余儀なくされる本人の苦痛を思い出された
(今は、健康を取り戻し主婦をやっています)
当時からは考えられなかったことです
そういう事情もあったので、どっぷりと浸かって読みました