「英文法さかさ勉強法」アドバンテージ・メディア英語教室のブログ

複雑な文の構造【第196回英文ニュース記事で学ぶ「英文法さかさ勉強法」】

こんにちは、アドバンテージ・メディア英語教室です。
今日もニュース英語で楽しく英文法を勉強しましょう!

人が減って水が綺麗になったイタリアのベニスの運河を、くらげがゆうゆうと泳いでいます。

今日は、「複雑な文の構造」について、「ABC News」をもとに解説します。

▷今日のテーマ

 複雑な文の構造

▷今日の例文

 例▷ A jellyfish is spotted gliding through the canals of Venice, Italy, as decreased boat traffic has made the water more transparent, making it easier to observe marine life — even in the middle of town.

 訳例▷ イタリアのベニスの運河を、クラゲがすいすい泳いでいるのが観察されています。ゴンドラの運航が減って水がより透明になり、そして街の中でさえ、水中の生物の観察が簡単になったからです。


 
▷解説

 長い文章です。
「今日の例文」には、「第5文型の受動態」、「過去分詞の形容詞的用法」、「makeの用法」、「形式目的語」、「分詞構文」などの文法項目がてんこ盛りです。
 
 なお、後半の「as以下」が「〜なので」という意味で前半の理由を説明しています。

 前半部分は「第5文型の受動態」です。
 「spot A 〜ing」は、「Aが〜しているのを見つける」という意味で、「People spot a jellyfish gliding the canals of Venice, Italy」という「第5文型の能動態」を受動態にした形です。
 主語を特定する必要がないため受動態にしているものと思われます。ここでは「People」と入れてみました。

 後半の最初の「decreased」は「過去分詞の形容詞的用法」で、一語のため、前から「boat traffic」を修飾しています。
 過去分詞は、一語の場合は名詞を前から修飾し、数語の句になっている場合は後ろから名詞を修飾します。

 「make」という動詞が2つ出てきていますが、いずれも「〜を〜にする」という意味で使われています。
 一つ目は「has made the water more transparent」で「水をより透明にする」、二つ目は「making it easier」で「それをより簡単にする」です。

 2つ目の「making it easier」の「it」は、実はその後の「to observe marine life」という不定詞を指していて、このような「it」を「形式目的語」と呼んだりします。目的語が長いため、一旦「it」で代理をするわけです。

 なお、この最後の「making以下」は「分詞構文」で、この文の場合、前の文からそのまま流れてきて、「〜そして〜」と訳すのが適切だと思われます。
 
▷その他の単語

 observe: 観察する

▷今日の例文は「ABC News」から
 タイトル: A jellyfish is spotted gliding through the canals of Venice....

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