goo blog サービス終了のお知らせ 

「英文法さかさ勉強法」アドバンテージ・メディア英語教室のブログ

「意味上の主語がついた動名詞」と「with分詞構文(付帯状況のwith)」【 |連続| 第1035回英文ニュース記事で学ぶ「英文法さかさ勉強法」】

Let's get started with day 15 for the month of August.

こんにちは、アドバンテージ・メディア英語教室です。
今日もニュース英語で楽しく英文法を勉強しましょう!

興味深くても近づきすぎるのは……。
「「意味上の主語がついた動名詞」と「with分詞構文(付帯状況のwith)」」について、「Now This」をもとに解説します。

▷今日のテーマ

 「意味上の主語がついた動名詞」と「with分詞構文(付帯状況のwith)」

▷今日の例文

 英文▷ People carelessly approaching bison has been an ongoing issue at Yellowstone this season, with at least three goring incidents reported in a single month.

 訳例▷ 人々がバイソンに不注意に近づくことは、この季節のイエローストーン国立公園で現在起きている問題です。少なくとも1カ月に3件のツノ突き事故が報告されています。


▷実際のニュース映像はNowThis

▷解説

意味上の主語がついた動名詞

 動名詞は動詞に「-ing」がついて名詞のような役割をするものです。
 日本語にすると「〜すること」「〜したこと」という意味になります。
 
 例▷ I'm looking forward to meeting you.
(あなたにお会いできることを楽しみにしています。)

 この場合、動名詞「meeting」の意味上の主語は、文の主語と同じ「I」です。
 ちなみに「意味上の主語」とは、不定詞や動名詞に着目した場合に、その動作を行っている、つまりその動作の主語になっている人や物のことです。

 そしてもし文の主語と動名詞の意味上の主語が異なる場合は、意味上の主語を動名詞の前に置きます。
 この場合、意味上の主語が普通の名詞の場合はそのままでOKですが、人称代名詞の場合は目的格または所有格を使います。
 
 例▷ I'm looking forward to Tom coming to my home.
   (私はトムが私の家に来るのを楽しみにしています。)

 この場合、動名詞「coming」の意味上の主語は「Tom」です。
 
 意味上の主語が人称代名詞の場合は、目的格または所有格を使います。

 例▷ I'm looking forward to him/his coming to my home.
   (私は彼が私の家に来るのを楽しみにしています。)

 人称代名詞の目的格は「me, you, him, her, it, us, them」、所有格は「my, your, his, her, its, our, their」です。

 ※一般的に所有格の方が正式と言われることがありますが、実際の会話においては目的格を使う場合が多いようです。

 「今日の例文」の前半部分にある「People carelessly approaching bison has been an ongoing issue at Yellowstone this season...」の中では、「approaching」という動名詞が使われています。(「approaching」に「carelessly」という副詞がついていますが、説明をわかりやすくするためにここでは「carelessly」を無視して解説します。)
 「approaching」の意味上の主語はその前の「People」です。
 この文では一見、「approaching」は動名詞ではなく、形容詞的用法で使われている現在分詞にも見えます。
 つまり「approaching bison」が直前の「People」を修飾しているようにも見えます。
 しかしそれだとその後に来る動詞が「has」になっているのは変です。主語が「People」ならば複数形なので「have」にならなければなりません。
 ですので、「People carelessly approaching bison」の部分は「人々がバイソンに不注意に近づくこと」というように「動名詞の意味上の主語+動名詞」と捉えるのが自然です。

with分詞構文(付帯状況のwith)

 「with+A(人・物)+現在分詞・過去分詞・形容詞(いずれか)」の形の分詞構文があります。
 これは「withを使った付帯状況表現」と呼ばれることもあります。
 意味は「Aが〜しながら」「Aが〜する時」「そしてAが〜した」など普通の分詞構文と同じように解釈することができます。

 「今日の例文」では「with at least three goring incidents reported in a single month」がこの「with分詞構文」です。
 「with + at least three goring incidents + reported(過去分詞)」の形になっています。
 過去分詞が来る場合は、「〜されて」という受け身の意味になります。
 この部分を直訳すると「少なくとも3件のツノ突き事故が報告されて」といった意味です。

 なお、「with分詞構文」の場合はその前には「カンマ(,)」は入れないことが多いのですが、「今日の例文」のようにわかりやすくするためにカンマを入れる場合もあります。

▷その他の単語

 carelessly: 不注意に、軽率に、うっかり、気にもかけずに
 approaching: 近づいている
 bison: バイソン、野牛
 ongoing issue: 進行中の問題
 Yellowstone: イエローストーン国立公園 ※米国北西部にある米国最大の国立自然公園
 at least: 少なくとも
 goring incidents: ツノで突く事故

▷今日の例文は「Now This」から
Tourists Get Too Close to Bison Fight at Yellowstone Park


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「使い方」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事