【政界地獄耳・07.17】:「厳しい」選挙戦続く自民党、本当に生まれ変わるなら下野してリセットしないと
『漂流する日本の羅針盤を目指:【政界地獄耳・07.17】:「厳しい」選挙戦続く自民党、本当に生まれ変わるなら下野してリセットしないと
★全国遊説や地元の応援に入っていた自民党ベテラン議員が東京に戻ってきたというので様子を聞きに行くと「今週になって一段と厳しい」と言う。すると衆院議員は「今回の敗因は」と話し始めた。「『消費税は守る』とか『減税はしない』とか、守りの選挙でスタートさせたのは首相・石破茂と幹事長・森山裕の最大の失敗だ。当初通り『トランプ関税という国難に挙党態勢で立ち向かう』で進めるべきだったのではないか。参院執行部は5月に党の参院議員から聞き取りアンケートをまとめ、消費減税を求める声が8割だったというが、政権与党がアンケートとってどうする。それでは政治ではない」。<button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button>
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★新興政党に票が食われているのではと問うと「古き良き自民党の選挙を続けていたらこうなる。首相や幹事長の選挙のイメージは『自由民主党』以外の政党の選択肢がないころからの成功体験に基づく。それでは通用しないのが現場の実感だ」「今まで自民党の選挙手法が一番合理的だと信じていたが、最初にこれを覆したのは96年の新進党の選挙での党幹事長・小沢一郎(現立憲民主党)だった」。同党は自民党から分かれた新生党に日本新党、公明党、民社党などが合流。「小沢は自民党から離党した海部俊樹、石破茂や高市早苗、小池百合子、渡部恒三、鹿野道彦、船田元と挙げたらきりがないほど、党名ではなく、どこの党に行っても有権者が人物を信用して当選してくる人材を集めた。数だけでなく“人”を集めたといえる。その時初めて選挙で自民党と書かないこともあると有権者は経験したのではないか」。そしてそれが今の新興政党善戦につながっている。「新興政党には勢いがある。自民党の現職は彼らに打ち勝つだけの戦う材料も対抗馬を寄せ付けないパワーも不足している」。
★そして最後に「本当に党が生まれ変わるのなら下野して今までの慣例や手法をリセットしないと。自民党の本当の弱さは野党に下野する不安が絶えずあることだ。それでは生まれ変われない」。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2025年07月17日 08:03:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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