路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【政界地獄耳・06.08】:自民総裁選まで2カ月半 誰が作る党内世論

2024-06-17 07:40:00 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【政界地獄耳・06.08】:自民総裁選まで2カ月半 誰が作る党内世論

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・06.08】:自民総裁選まで2カ月半 誰が作る党内世論  

 ★自民党はよく言えば、先を読む力にたけている、悪く言えば、変わり身が早い。4日には党横浜市連の定期大会で、市連会長・佐藤茂が「総裁自ら身を引く決断をしていただきたい」と首相・岸田文雄に公然と退陣要求を突きつけるなど、首相の再選戦略の出ばなをくじいた。横浜といえば、横浜が地盤の前首相・菅義偉が6日、都内のすし店に前政調会長・萩生田光一(文科相)、元官房長官・加藤勝信、元総務相・武田良太、元環境相・小泉進次郎を誘い、終盤国会情勢や首相の動向、9月の総裁選に向けた意見交換をした。いずれもポスト岸田と目される面々の集まりだけに注目度は高い。出席のメンバーはいずれも菅内閣の閣僚経験者だ。

<picture>昨6日夜、自民党の小泉、加藤、武田、萩生田4氏らとの会食に臨む菅前首相(C)共同通信社</picture>
昨6日夜、自民党の小泉、加藤、武田、萩生田4氏らとの会食に臨む菅前首相(C)共同通信社

 ★ただ、菅が政治的に立ち回り、反岸田の急先鋒(せんぽう)を集めているとすれば“派閥解消”を訴えた意味は何かと問われかねない。菅にこそ「次の総裁選は派閥に頼ってきた推薦人20人をはじめ、公選法の範囲外で裏金の温床となっていたものをクリーンにしなければならない」と訴えてもらいたい。自民党は政治とカネの議論の中で、多くのカネがかかり、裏金が横行する総裁選の公選規程の改定に全く触れなかったことに何の疑問も持たないが、この会合のメンバーには党内を啓発してもらいたいものだ。

 ★政界関係者が言う。「この会合は政界に大きなインパクトを与えたと思う。だが、次期総裁選に彼らの誰かが出馬すべきかといえば知名度、経験などいささか物足りない。まだまだ“いずれは”“いつかは”のメンバーだ。菅内閣の閣僚経験者ではほかに、外相・上川陽子(法相)、幹事長・茂木敏充(外相)、デジタル相・河野太郎(行革相)、前経産相・西村康稔(経済再生相)らがいる。現状では『誰を推すべきか』の議論だったのではないか。その中には岸田政治を止め、自民党を立て直すという意味で元幹事長・石破茂の名前も出たと聞く」。総裁選まで2カ月半。党内世論は誰が作るのか。※( )は菅内閣当時の役職(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年06月08日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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