【韓国】:出国禁止の大統領、警察は緊急逮捕含め強制捜査を検討…拘束しても「獄中統治」は阻止できず
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【韓国】:出国禁止の大統領、警察は緊急逮捕含め強制捜査を検討…拘束しても「獄中統治」は阻止できず
【ソウル=小池和樹】韓国の政府高官らを捜査する「高位公職者犯罪捜査庁(公捜庁)」は9日、戒厳令を一時宣布した 尹錫悦 大統領に対する出国禁止措置を法務省に申請し、承認された。措置はすでに取られたと聯合ニュースは伝えた。現職の韓国大統領の出国禁止は極めて異例だ。
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尹氏は、10、11月の日韓首脳会談で、来年の国交正常化60周年を見据えて首脳が相互訪問する「シャトル外交」の継続を確認していたが、訪日は困難になった。
検察の捜査本部も8日に内乱と職権乱用容疑で尹氏の捜査を進めていると明らかにしたほか、警察も9日、緊急逮捕を含めた強制捜査を検討すると表明した。
韓国憲法で大統領は在職中に刑事訴追されないが「内乱と外患の罪は除く」と規定している。軍を投入してデモを弾圧した1980年の光州事件などで 全斗煥 、 盧泰愚 元大統領が内乱罪で起訴されたが、現職大統領が内乱罪で捜査を受けるのは初めて。公捜庁を含めた三つの機関が主導権を争うように捜査を進め、捜索令状を重複して裁判所に請求するなど混乱も生じている模様だ。
検察は8日、戒厳令宣布を尹氏に建議した 金龍顕 前国防相を緊急逮捕した。聯合ニュースによると、検察は9日夜に金氏の逮捕状を請求した際、尹氏が金氏と内乱の共謀関係にあった疑いがあると指摘したといい、捜査が尹氏に向かう可能性がある。

公捜庁は左派の 文在寅 前政権の2021年、文氏が弱体化を進めた検察に代わり政府高官や国会議員らを捜査するため新設された。公捜庁は、尹氏が検事総長だったことを踏まえ、公正に捜査できないとして捜査権の移譲を求めている。
野党は、常設特別検察官による捜査要求案を10日にも国会本会議で可決させる構え。可決すれば捜査機関の資料を集約して捜査を主導することになるが、韓国メディアは尹氏が検察官の任命を行わずに、頓挫する可能性も指摘している。
尹氏を拘束しても「獄中統治」を阻止できず、職務停止の方法は 弾劾 しかないとの見方もある。最大野党「共に民主党」は7日に不成立となった尹氏への弾劾訴追案の採決を14日に行うと8日、明らかにした。訴追案が可決されるまで毎週採決するという。
元稿:讀賣新聞社 主要ニュース 国際 【アジア・韓国・戒厳令】 2024年12月10日 00:39:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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