【政界地獄耳・07.09】:戦略、戦術ミスは明らか「蓮舫3位、200万票に届かず」の責任論
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・07.09】:戦略、戦術ミスは明らか「蓮舫3位、200万票に届かず」の責任論
★都知事選挙の結果を受け、メディアは3選圧勝した小池百合子より、2位になった石丸伸二、3位に沈んだ蓮舫をクローズアップした。最大のポイントは選挙戦が始まると同時に、選挙ポスターの掲示板の異変や政見放送のカオスが当初の話題となり、不安を感じた穏健層が小池3選を早々に選んだことにないか。というのも各社の情勢分析で小池、蓮舫のポイントがなかなか縮まらなかったことにある。
★だが、情勢分析に余念がない大手メディアは一体どんな了見で小池、石丸、蓮舫、田母神俊雄を主要4候補に選んだのか。主要候補を4人に決めたことで、投票行動は変わらなかったか。この主要4候補以外は泡沫(ほうまつ)候補とメディアが認定したのだろうか。56人もの候補者が出馬し、そのすべてを紙面や電波で公平に紹介できないのはそれぞれのメディアの都合だが、メディアはすべての候補者を平等・公平に知らせる義務と都民には知る権利があったのではないかと考えれば、何らかの工夫ができたのではないか。大方、告示前に行われた新聞協会の候補者討論会がこの4人に絞られていたが、これは告示前のこと。告示後もメディアはそれを踏襲したのであれば、おかしなことだ。それでいてテレビや新聞は主要候補の討論会開催をすべて失敗。オールドメディアの出番はなく、主戦場はネットに移った。
★さて、同時に投開票が行われた都議補選も自民党2議席、立憲民主党1議席と国政2大政党は振るわなかった。立憲民主党選対委員長・大串博志は8日になっても「敗因に加え、無党派層に支持が広がらなかった要因を分析する」などと悠長なことを言っている。同党は都連会長・長妻昭、同幹事長・手塚仁雄の辞表を早急に提出させるべきだろう。責任を取らないことが最近の政治のようだが、戦略、戦術ミスは明らか。大串と党幹事長・岡田克也も責任を取るべきだ。それくらい「蓮舫3位、200万票に届かず」は衝撃的で今後の政局を左右する。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年07月09日 08:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます