路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【筆洗】:写真家篠山紀信さんに撮られる時はどんな心境なのか▼葉月里緒…

2024-01-06 07:26:40 | 【訃報・告別式・通夜・お別れの会・病死・事故死・災害死・被害による死他】

【筆洗】:写真家篠山紀信さんに撮られる時はどんな心境なのか▼葉月里緒…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:写真家篠山紀信さんに撮られる時はどんな心境なのか▼葉月里緒…

 写真家篠山紀信さんに撮られる時はどんな心境なのか

 ▼葉月里緒奈さんは「魂を吸い取られるような気持ち」などと言う。写真家には納得できぬポーズを強いる人もおり、そんな時は「途中で帰る」と語る女優も篠山さんとは衝突しなかったという

 ▼「写真に撮られるって、実際に裸にならなくても裸になることじゃないですか」「心が通じ合わない人、馴(な)れていない人の前で、心を裸にするなんてできないはずですよね。人間の内面は、恥ずかしいものでしょう?」。篠山さんには心も見せられたよう。作家大岡玲さんが密着して書いた『篠山紀信 目玉の欲望』から引いた

 ▼篠山さんの訃報に接した。葉月さん、宮沢りえさん、樋口可南子さん、本木雅弘さんら数多くの俳優のヌードを撮った人

 ▼大岡さんの著書によると「すりよってもだめ、怒鳴ってもだめ。結局、誠心誠意被写体と渡り合う。畏れを持ちながら、一緒に動く」と語っていた。持ち続けたのは被写体への敬意と愛情のようだ。アフリカ系女性に見えるモデルが乳房の手術痕のようなものをあらわに、硬い表情で立つ作品もあるが「美しいと感じたから撮った」と話していたという

 ▼「ぼくが撮りたいのは裸そのものじゃないんです。存在そのものの美しさっていうとキザだけどさ、ま、そういうことなんだよね」。人間そのものを見つめ続けた人だったのだろう。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2024年01月06日  07:03:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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