【米国】:感染トランプ氏「念のための措置」政権運営に支障も
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【米国】:感染トランプ氏「念のための措置」政権運営に支障も
新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領(74)は2日夕(日本時間3日)、首都ワシントン近郊の病院に入院した。ホワイトハウスによると「予防的措置」として数日間病院から執務に当たる。入院が長引けば、政権運営に支障が出る可能性があり、世界情勢にも影響を及ぼしかねない。トランプ氏はツイッターで入院を「念のための措置」と説明したが、健康状態に懸念が高まる一方だ。
サムズアップしながらホワイトハウスを離れるトランプ大統領(AP)
◇ ◇ ◇
専属医はトランプ氏に「倦怠(けんたい)感がある」との診察結果を公表。米メディアによると微熱やせき、鼻づまりなどの症状があり、2日午後にかけて悪化した。トランプ氏は2日昼の新型コロナを巡る高齢者との電話会合に出席せず、ペンス副大統領が代わりを務めた。
トランプ氏は2日夕、ホワイトハウスの庭に駐機した大統領専用ヘリコプターにゆっくり歩いて乗り込み、首都近郊のウォルター・リード軍医療センターに移動した。スーツ姿のトランプ氏は移動では珍しくマスクを着用。親指を立てたが、記者団の質問には答えなかった。見送ったスタッフも一斉にマスクを着用するなど、これまでのホワイトハウスとは違う厳戒態勢だった。一部報道によると、医者嫌いのトランプ氏が入院に同意したことは、病状が思わしくないサインなのではと話す関係者もいる。
トランプ氏はツイッターで入院について「調子はとてもいいと思う。念のための措置だ」と説明した。専属医によると、トランプ氏は米製薬企業が開発し、臨床試験中の人工的な抗体による薬の投与を受けた。抗ウイルス薬レムデシビルも服用したが、酸素吸入の必要はないとした。感染したメラニア夫人も軽いせきや頭痛の症状があるという。
トランプ氏の選対本部は2日、集会やイベントはオンラインで実施するか延期すると発表。劣勢挽回を狙うトランプ氏にとって打撃となる。
また、米メディアなどによると、最側近として知られるケリーアン・コンウェー元大統領顧問やトランプ陣営のビル・ステピエン選対本部長の感染も明らかになった。今後、トランプ氏の周辺でさらに感染者が増える可能性もある。
現在、クラスター(集団感染)が疑われているのは、9月26日にホワイトハウスで行われたエイミー・バレット最高裁判事指名イベントだ。一部の米メディアはトランプ大統領夫妻を含む少なくとも参加した7人が感染したと報じた。イベントは屋外で行われたが、椅子は間隔を空けずに配置され、参加者はほぼマスクをしていなかった。
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・北米・トランプ政権・大統領選・新型コロナウイルス感染】 2020年10月03日 19:52:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。