【女帝・小池都知事 裏切りの4年】:待機児童と犬猫殺処分ゼロ 数え方変更で「実績」アピール
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【女帝・小池都知事 裏切りの4年】:待機児童と犬猫殺処分ゼロ 数え方変更で「実績」アピール
4年前の公約「7つのゼロ」は「達成ゼロ」。小池都知事が「#小池ゆりこに物申す」なるハッシュタグに回答する形で“言い訳動画”の投稿に躍起となっている。
1回目の動画では、「4年前の待機児童8600人であったのが、約2300人と大幅に減らすことができました」と強調。公式HPにも<2019年4月1日時点で四半世紀ぶりの低水準となりました>と載せている。
19年4月1日時点の待機児童は3690人。1993年の3732人の水準まで減らしたと自慢しているのだが、インチキだ。
定義変更をして今もアピール(小池ゆりこオフィシャルウェブサイトから)
■これが東京大改革の正体
国は02年から、待機児童の定義を変更。自治体の補助を受けている「無認可保育所」に入所している場合や、他に入所できる保育所があるのに入らないで第1希望を待っている児童を「待機児童」としてカウントしなくなった。
小池知事が胸を張る〈四半世紀ぶりの水準〉とは旧定義時代と比較したもの。つまり、意味がない。ちなみに、昨年4月1日時点の待機児童数に旧定義を当てはめると、ナント2万2884人。3690人の実に6倍である。
しかも、四半世紀前と待機児童の定義が異なることについて、小池知事は「承知しております」とシレッと答弁している(3月24日の都議会)。比較にならない数字を比べて、「減った、減った」と誇大アピール。いまだに公式HPに堂々と“偽りの成果”を載せ続けるとは、有権者ダマシもいいところだ。
「動物殺処分ゼロ」も同様だ。小池知事は昨年4月、18年度に「犬猫殺処分ゼロ」を達成したと発表。知事選の公報にも〈目標より1年早い動物殺処分ゼロの達成〉と成果をアピールするが、これも数え方にトリックがある。
4年前、小池知事が知事に就任すると、集計方法を変更。難病や攻撃性があるなど「譲渡不適切」と判断された犬猫の殺処分を除外することにしたのだ。ゼロを達成した18年度も譲渡不適切な犬猫146匹が殺されている。 自分勝手にルールを変え、実績強調の目くらまし――。裏切りの東京大改革の正体みたりだ。
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元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】 2020年06月24日 06:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。